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加計学園獣医学部 認可へ 審議会、補正案を審査

学校法人「加計学園」が開学予定の岡山理科大獣医学部の建設現場=愛媛県今治市で2017年10月、本社ヘリから小関勉撮影

来年4月の開学可能に

 学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の獣医学部新設の可否を審査している文部科学省の大学設置・学校法人審議会(設置審)が、新設を認可するよう林芳正文科相に答申する方針を固めたことが関係者への取材で分かった。設置審は、8月末に示す予定だった判断をいったん保留していた。2日に会議を開いて審議し、学園が提出した補正申請書で課題が改善されたと判断したとみられる。答申は10日で、これにより来春の開学が可能になる。

     加計学園は今年3月末、国家戦略特区を活用し、愛媛県今治市で2018年4月に岡山理科大獣医学部を開学する計画を文科相に申請。これを受け、文科相が設置審に諮問した。

     当初の計画では定員160人、教員70人だったが、設置審は定員の多さや65歳以上が多い教授陣の年齢の偏りなどの問題を指摘した。加計学園は定員を140人に減らし、教員候補を3人増やした修正案を提出していた。

     ただ、設置審は8月、演習科目の具体性が不十分だとして是正意見を付け、同月末に予定していた認可の判断を保留。加計学園が9月に演習科目についての記述を改めた補正申請書を提出したことを受け、改めて獣医学の専門家による専門委員会などで審査していた。

     加計学園を巡っては、特区を所管する内閣府が文科省に対し、「総理のご意向」などと18年4月の開学を促したとされる文書の存在が文科省で発覚した。内閣府は首相の指示や文科省への働きかけを否定し、安倍晋三首相も「指示したり働きかけたりしたことは一度もない」と強調してきた。

     野党は6月に憲法53条に基づいて臨時国会召集を要求。安倍首相は「丁寧な説明」を約束したが、9月28日、審議せずに臨時国会冒頭で衆院解散に踏み切り、野党は加計学園問題や森友学園問題などの「疑惑隠しだ」と批判していた。【伊澤拓也】

     【ことば】加計学園の獣医学部新設計画

     岡山市の学校法人「加計学園」が2018年4月、政府の国家戦略特区に指定された愛媛県今治市で岡山理科大獣医学部の新設を目指す計画。大学用地は今治市が無償譲渡し、総事業費192億円のうち最大96億円を市と県が負担する。今年1月に学部を新設する事業者に選ばれた。学園の加計孝太郎理事長が安倍晋三首相の友人であることから、学園が事業者に選ばれた経緯などを野党が国会で追及した。

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