Acid Black Cherryがリリースしたコンセプトアルバムを下山天監督がVFXを多用し、広瀬アリスさん主演で実写映画化した壮大な愛のドラマ。
ストーリーは、色のない街に生まれ、両親の深い愛情を受けて育った少女エルだったが、その両親が突然の事故で他界。
幼なじみの絵描きの少年オヴェスが、悲しみに打ちひしがれるエルの心の支えとなっていたが、成人したエルは都会へと旅立ち、2人は離ればなれになってしまう。
人を疑うことを知らないエルは、その先々で、幾多の試練に見舞われていく・・・
この映画は、VFXを多用した撮影でファンタジックな映像になっていますが、内容はかなり重くて、リアルな現代社会を表現しているように思います。
世の中には、自分の力ではどうにもならない事があって、あがいてもがいて、やっとの思いで手にした愛が、指の間からポロポロポロポロ零れていってしまう。それは、まるで水のようなものだなって感じた映画でした。
見所は、そんな堕ちて堕ちて底まで堕ちたエルが最終的にどこに行き着くのか?ですね。
広瀬アリスさんのとても切なくて、いじらしくて心にジーンとくる演技にも好感が持てるので、その辺りも見てみると面白いと思います。
ただ、広瀬アリスさんは、特殊メイクで主人公エルの少女時代から晩年までを一人で演じているんですが、15歳のエルには、ビミョーに無理がありました(苦笑)
まぁ、無理と言えば、映画「十字架」で、小出恵介さん演じる中学生・真田祐(ユウ)には、かなり無理がありましたね〜
ストーリーはスゴく考えさせられる映画だったんですけど、最初なぜ小出恵介さんが学生服を着て教室に座っているのか?わからなかった(笑)
子役がいなかったのか?中学生の自殺がテーマなので、少し笑いを入れたのか?事情はハッキリしませんが、これは流石に厳しいなぁ〜って思ったりして・・・(⌒-⌒; )