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【大相撲】

朝青龍のおい、新弟子検査パス 叔父「親方の言うこと聞きなさい」

2017年11月2日 紙面から

新弟子検査を受検した元横綱朝青龍のおい、スガルラグチャー・ビャンバスレン=福岡市内の病院で(岸本隆撮影)

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 大相撲九州場所の新弟子検査が1日、福岡市内の病院で行われ、元横綱朝青龍の長兄を父に持つ千葉・日体大柏高3年のスガルラグチャー・ビャンバスレン(18)=モンゴル出身、立浪=ら10人が受検し、全員が体格検査(身長167センチ以上、体重67キロ以上)をパスした。ビャンバスレンは「叔父さんが朝青龍だから、そこまでいかなきゃだめだと思って頑張る」と横綱昇進を誓った。

 笑うと目元がそっくりだ。歴代4位となる25回の優勝を誇る元横綱朝青龍を叔父に持つビャンバスレンは185センチ、107キロの引き締まった体で角界の頂点への第一歩を踏み出した。

 叔父からさっそく金言をもらった。角界入りするにあたって「親方の言うことをちゃんと聞きなさい」と、言葉をかけられたという。

 現役時代の朝青龍は師匠でもコントロール不能に陥るやんちゃな言動がたびたびあったが、そんな経験から得たおいっ子への愛情あふれる助言だった。

 ビャンバスレンの素質は、偉大な叔父をもしのぐ。10歳からレスリングを始め、日体大柏高にもレスリングで留学。ところが高校1年の5月に夏場所を授業で観戦し、そのとき目にした日馬富士の相撲に感動。「次の日に相撲をやりたいと叔父さんに電話しました」と進路変更。相撲歴わずか2年3カ月で挑んだ8月の全国高校総体・個人の部で準優勝。10月の国体では個人の部で3位に入るなど、高校総体3位だった朝青龍を上回る成績を重ねた。得意は突きと前まわしを取っての攻め。相撲の形もそっくりだ。

 来日したときは66キロだった体重も、40キロ以上増え身長も10センチ伸びた。これからが伸び盛り。「試合に負けたら、次の日は休みでも筋トレしていた」と言う叔父譲りの負けん気もあり、プレッシャーも感じていない。「一番強い力士になりたい。叔父さんが朝青龍だから頑張らなきゃいけない。苦しいときに頑張って、おじさんのレベルに。しこ名は『龍』が欲しい。強いから」と胸を躍らせた。 (岸本隆)

 

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