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愛知台風21号、知多半島各地に被害 民家付近、土砂崩れ相次ぐ
二十三日未明に知多半島に最接近した超大型の台風21号は、大雨により半島各所に土砂崩れやのり面崩壊などの爪痕を残した。 常滑市青海町では二十三日午前八時五十分ごろ、団地内の民間駐車場が幅二十三メートルにわたって崩壊し、無人の乗用車四台が約十メートル崖下に転落した。けが人はなかった。 常滑市消防本部によると、近くに住む女性が、駐車場の崩落で車一台が落ちていくのを目撃し自宅で一一九番。女性が現場に戻ると、すでに四台とも巻き込まれた後だったという。駐車場奥の民家一軒につながる道路も崩壊し、この民家は車の出し入れができなくなっている。 近くに住む主婦関八重子さん(75)は「人が巻き込まれず良かったが、子どもたちの通学路なので、どうしよう」と話していた。 半田市亀崎北浦町のマンション駐車場では二十二日深夜から翌日未明にかけて、近くののり面から土砂が崩れ、止まっていた車三台が被害に遭った。けが人はなかった。被害に遭った車三台のうち一台は、土砂落下の衝撃で後部ガラスが割れた。他の二台はエンジン部分に土砂が詰まるなどの原因で動かせなくなった。 被害を目撃した住人の小笠原克宏さん(72)は「土砂がどんどん崩れてきて、車が押し流されていた」と話した。
また、知多半島各地で土砂崩れや冠水などにより道路の通行止めが発生した。南知多町の知多広域農道は三十メートルにわたって土砂が流れ込み、復旧には一週間以上かかる見込みという。
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