米下院の税制法案、共和党内で前例ない反発招く恐れ-メドウズ議員

  • メドウズ議員が率いる下院自由主義連盟には30人以上が所属
  • 法案が下院を通過する前にかなり修正されるとメドウズ議員は予想

米共和党の下院保守派グループ「下院自由主義連盟」を率いるマーク・メドウズ議員は1日、税制法案が2日に公表されれば「これまで目にしたこともないような」反発を招くだろうと警告した。

  メドウズ議員はマコネル共和党上院院内総務との会談後に記者団に対し、「ここ数週間に見られた状況は少し厄介かもしれないし、皆が望んだほど楽しくはないかもしれない。だがわれわれはやり遂げる。失敗は選択肢ではない」と述べた。

  下院自由主義連盟には30人以上が所属し、税制議論に大きな影響を与えており、共和党の予算案を支持する交渉の一環として詳細や日程へのコミットメントを求めるメンバーもいる。

  メドウズ議員は同法案が下院を通過する前にかなり修正されると予想。「税制改革は下院サイドで解決済みという現時点で言うのは、まだ交渉が行われるとわれわれが示してきた微妙なヒントの幾つかを見逃すことになる」と語った。

原題:Tax Bill to Spark Unprecedented GOP Dissent, Meadows Says(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE

パウエル氏:金融政策正常化、今後も漸進的に進める必要-過去の発言

Here’s What You Need to Know About Powell’s Fed Chair Selection

パウエル理事

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg
  • バランスシートが2兆5000億ドルを下回る状況は想定しにくい
  • どれか一つの金融政策ルールが最適だという意見の一致は存在せず

トランプ米大統領は2日、連邦準備制度理事会(FRB)次期議長へのパウエル理事指名を発表する方針だ。大統領の決定に詳しい3人が1日明らかにしたもので、実際に指名されればパウエル氏は上院銀行委員会での公聴会に臨み、政策を巡る見解や経済見通しについて詳述することになる。パウエル氏の過去の主な発言は次の通り。

利上げについて

  「米経済がほぼ予想通り推移する限り、金融政策の正常化は今後もこれまでのように漸進的に進めるべきだ」と10月12日の講演で発言。「政策が緩やかに正常化されるとの見通しによって、金利の大幅変動の可能性を減らすことになるだろう」

バランスシート縮小について

  「米金融当局のバランスシート縮小も極めてゆっくりと進行すると見込まれる」と10月の講演で予想。6月にはCNBCに対し、「バランスシートが2兆5000億ドル(約285兆円)を下回る状況は想定しにくい。2兆5000億ドルから3兆ドルといったところではないか」と語った。

消費者物価について

  「インフレ率は目標をやや下回っており、一種のミステリー(謎)だ」と8月にCNBCにコメント。「労働市場の逼迫(ひっぱく)を考えると、もう少し高めのインフレ率が想定されたはずだ。その結果、われわれは辛抱強くなることができる」  

インフレ期待について

  「インフレ期待は引き続きかなり安定していると思われるが、それが続くようにすることが重要だ。それを確実につなぎ留めておく唯一の方法は、実際に2%のインフレ率を達成することであり、私はこの目標に強くコミットしている」

経済成長について

  「米経済は今後も2%程度の成長と力強い雇用創出、労働市場の逼迫の軌道が続き、インフレ率が2%の目標に向けて加速していくというのが私の基本的な予測だ」と6月の講演で表明。

金融政策ルールについて

  「一つのルールを採用し、機械的に他を排除する形でそれに従うよう連邦公開市場委員会(FOMC)に義務付けることが望ましいというコンセンサスがないのはもちろん、どれか一つのルールが最適だという意見の一致も存在しない」と2月の講演で論評した。

原題:Jerome Powell’s Views on U.S. Monetary Policy in His Own Words(抜粋)


最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE