「われわれは、生まれつき身につけた言語の規定する線にそって自然を分割する。(中略)われわれは自然を分割し、概念の形にまとめ上げ、現に見られるような意味を与えていく(続く)」
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「そういうことができるのは、それをかくかくの仕方で体系化しようという合意にわれわれも関与しているからというのが主な理由であり、その合意はわれわれの言語社会全体で行なわれ、われわれの言語のパターンとしてコード化されているのである。(『言語・思考・現実』、p153)」
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言語学の世界でウォーフ説の評価は低い。そのせいかポストモダンの入門書ではたいてい、ソシュール説から自然に認識相対主義的な結論が出てくるような説明がなされる。しかしウォーフは、近代科学は西洋言語のつくりだす世界観という枠内に閉じこめられてると主張した点でもポモの先駆者だった。
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ちなみに現在、ウォーフがいうほどではないけれど、言語が認識に影響する場合もあることが実験的に確認されていて、こういうのを弱いサピア=ウォーフと呼んだりする。しかしポモの主張はむしろウォーフより強いので、この方面からのポモの復活はなさそうです。
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