神奈川県座間市のアパートの部屋で切断された９人の男女の遺体が見つかり、このうちの１人の遺体を遺棄した疑いで、この部屋に住む無職の白石隆浩容疑者（２７）が警視庁に逮捕されました。

これまでの調べに対し、白石容疑者は容疑を認め、「９人全員を殺害した」と供述しているということです。

警視庁によりますと、９人のほとんどは白石容疑者とツイッターを通じて知り合い、「自殺したい」と書き込んでいたと見られていますが、その後の調べに対し、白石容疑者は「ツイッターで『首吊り士』という名前など複数のアカウントを使って女性たちとやり取りしていた」と供述していることが警視庁への取材でわかりました。

このアカウントはことし９月に開設され、「自殺未遂をしてしまって苦しい思いをしている人がたくさんいると思います。そんな人の力になりたいです」などと自殺を手助けする内容が書き込まれています。

一方、警視庁によりますと、白石容疑者は「自殺を手助けするつもりはなかった」などと供述しているということで、警視庁は、最初から誘い出して殺害するつもりだったと見て調べています。

また、やり取りしていた人の中に今回の被害者が含まれている可能性があり、警視庁は遺体の身元の特定につながると見て、通信履歴の解析などを進めています。