新大阪駅から東へ2km、阪急電鉄の京都線と千里線が平面交差する淡路駅。阪急線の要衝であるこの駅を含めた一帯に、巨大な高架橋が出現し始めた。地平を走る阪急線の線路を高架化する「阪急電鉄京都線・千里線(淡路駅付近)連続立体交差事業」だ。
この事業は、大阪市東淀川区東淡路にある淡路駅とその前後の線路7.1kmを高架化するもの。総事業費は1632億円で、そのうち阪急電鉄などの鉄道事業者が約138億円を負担する。
10月初旬、淡路駅とその周辺を歩くと、工事が進む上下2層のトラス桁の高架橋や直上高架施工機が見えた。
この高架化工事で崇禅寺、淡路、柴島、下新庄の4駅が高架駅になる。周辺17カ所の踏切が解消され、線路で分断されていた交通の流れを円滑にする効果が期待できる。
事業主体は大阪市、実際に工事を発注する施工主体は阪急電鉄、施工管理や各種調整を阪急設計コンサルタントが担っている。
施工は8工区に分け、1工区が西松建設・佐藤工業、鉄建建設JV、2工区が奥村組・錢高組・熊谷組JV、3工区が大林組・ハンシン建設JV、4工区が鹿島建設・戸田建設JV、5工区が森組・清水建設・フジタJV、6工区が鴻池組・竹中土木・青木あすなろ建設JV、7工区が大成建設・間組JV、8工区が飛島建設・前田建設工業・淺沼組JV。