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7つの数字から見えてくる 現代の日本の貧困

貧困は、次の世代へと繋がっていく。

データが示す貧困の連鎖

貧困問題の報道でよく耳にする「連鎖」という言葉。だが実際、どのようにして貧困は連鎖していくのか。数ある調査資料の中から7つの数字をピックアップすると、現代における貧困の姿が浮かび上がる。

「当たり前の生活」が難しい人々がいる。

現代社会で問題になっている「相対的貧困率」とは、所得の中央値を下回っている人の割合だ。収入の問題で多くの人が当然と思う生活が送れなかったり、進学が厳しかったりという状態のことを指す。

教育という投資には即効性がない。

日本は学歴社会であり、大卒か否かは重要だ。しかし「1ヶ月後も同じ生活をする」ことを最優先事項として過ごす人々にとって、子どもの5年後10年後、その先の人生を見据えた投資は、経済的にも精神的にも難しい。

中卒・高卒の人々が置かれる不安定な状況。

高収入・高待遇はあまり望めない。離職率は高い。自分一人生きていくだけなら、なんとかやっていけるかもしれない。けれど、守るべき存在がいた場合はどうだろうか。

子どもだった彼らが親になった時。

AFP=時事

彼らは、いずれ親になることもある。だがその時経済的余裕がある可能性は、経済的に豊かな家庭と比べると相対的には低いだろう。一連のデータからわかるように、構造的に苦しい状況が続くからだ。これが貧困の連鎖の原因になっている。

とはいえ、支援制度も進んできている。

貧困の連鎖から抜け出すことはできる。そのための支援も徐々に進んできている。例としては奨学金制度だ。

Ayame Suzukiに連絡する メールアドレス:ayame.suzuki@buzzfeed.com.

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