10月の終わりごろ、twitterが痴漢論争で少しにぎわっていました。
はてなブックマークでも、以下の記事がトップページ入りです。
togetter.com
実際に被害にあわれた女性は本当に大変だと思いますし、痴漢はなくなって欲しいものです。
ただ、だいたいが以下の2点におちつきます。
- 女性側による男性への批判、改善要請
- みんながもっと気にかけてあげようという草の根改善案
この2つの結論が変だとは思いません。
しかし、個人的に違和感があるのは、なぜ批判の矛先がJRおよび私鉄、そして国にあまり行かないのかということです。
満員電車が痴漢の大きな原因になっているのは確かです。
「相談にくる外国人の多くは、大手企業から転勤してきた方やIT技術者などのいわゆるエリート層。母国では性犯罪歴がないのに、日本に長期滞在する期間で日本特有の満員電車で偶然女性の身体に触れてしまったことをきっかけに、痴漢行為を学習し常習化するケースが多いのです」
痴漢するエリート外国人が増加中、「Chikan」が国際語に!? | ニュース3面鏡 | ダイヤモンド・オンライン
そして、世の中には今も昔も悪い人がいて、変態さんがいて、悪い人がいるものは一般的な常識です。
ならば、
「満員電車の抜本的な改善はできないのか?」
という議論がでてしかるべきです。
なぜなら、悪い人が一定数いるのが分かっているのであれば、悪いことができるような環境を無くして被害者を減らすことは効果的なことだからです。
確かに、JR・私鉄・国に求める、考えうる対策案の実現可能性は怪しいものがほとんどです。
電車の本数については今もギリギリでしょうし、車両数を伸ばすのも容易ではありません。
(「埼京線の車両数を伸ばさないのはなぜよ?」と前質問したら、「十条駅のホームが伸ばせねえからだ」とどこかで知りました)
ただ、例えば
- どうしようもない区間のバス運行
- 新たな地下鉄の開発
- 無理にでも車両を伸ばす
(十条駅だけ、一定のドア開かなくても良くね?)
など、色々盛り上がれそうなものです。
少なくても、痴漢が行われている環境を管理しているJRや私鉄、そしてインフラ整備の担い手という意味での国に対する愚痴がもっとあっていいはずです。
「日本死ね」ならぬ、「JRうんたら」とかがあってもおかしくないと思います。
でも、議論は男女間のいがみ合いか、草の根運動のアイデア発表。
JR・私鉄・国も頑張っていると思います。
そもそも、JRが無くなったら日本は明日から回りません。すごい困ります。
真面目そうな駅員さんがイライラした客の対応に四苦八苦しています。
女性専用車両も設けました。
電車の間隔もそうとう詰めて頑張っています。
でも、毎朝、毎晩やつらは、私たちを家畜を扱うような密度の電車で運んでいるのも事実です。
強制収容所行きじゃねえんだから。
別に「団結してJRに物申そう!」とか言っているわけじゃないんです。
ただ、その大きな権力に対しての愚痴があまり出ない僕たち日本人は、家畜として優秀だなって思いました。