大河ドラマ(第58作)
いだてん
~東京オリムピック噺(ばなし)~
“日本で初めてオリンピックに参加した男”金栗四三と“日本にオリンピックを呼んだ男”田畑政治
この2人がいなければ、日本のオリンピックはなかった。
日本が初めて参加し、大惨敗を喫した1912年「ストックホルム」。
戦争の暗い影が忍び寄る中、日本中が熱狂した1936年「ベルリン」。
幻の1940年「東京」と敗戦、復興、そして・・・平和への祈り。
1964年 東京オリンピックが実現するまでの
日本人の“泣き笑い” が刻まれた激動の52年間を、豪華キャストで描きます!
「オリンピック」×「大河ドラマ」×「宮藤官九郎」
このドラマを見れば、2020年・東京オリンピックの見方が変わります!
【出演者発表 第1弾!】
中村勘九郎
金栗四三(かなくり しそう)
“日本で初めてオリンピックに参加した男”
目標に向かってまっすぐに突き進む太陽のような男。故郷・熊本の往復12kmの通学路を走りぬける姿からいつしか“いだてん” と呼ばれるようになる。ストックホルムオリンピックのマラソン予選会で当時の世界記録を27分も更新し、日本最初のオリンピック選手としてストックホルムに旅立つ。
阿部サダヲ
田畑政治(たばた まさじ)
“日本にオリンピックを呼んだ男”
1964年の東京オリンピックを組織委員会事務総長として成功に導く。もともとは水泳をこよなく愛し、世界と戦える選手の育成に燃えた指導者。大学卒業後、新聞記者として政治家たちと渡りあいながらスポーツの地位向上をめざしていく。情熱家でロマンチストだが早とちりで落ち着きがないため、しばしばトラブルを巻き起こす。
綾瀬はるか
春野スヤ(はるの すや)
金栗四三の妻
熊本の医者の娘で、村一番のハイカラなお嬢様。幼なじみの金栗に淡い思いを抱いていた。生来の柔らかさと太陽のような明るさで、悩む金栗の心を癒やす。波乱万丈の結婚生活をくぐりぬけ、オリンピックへまい進する夫を支え続けた。
生田斗真
三島弥彦(みしま やひこ)
金栗四三の盟友
父は元警視総監、兄は日本銀行総裁という子爵の名家に生まれる。東京帝国大学の学生というトップエリートでありながら、あらゆるスポーツに秀で「運動会の覇王」と呼ばれる。金栗とともに日本最初のオリンピック選手に選ばれる。
杉咲花
シマ
三島家に仕える女中
三島弥彦のよき理解者。オリンピックに挑む金栗と三島の姿を間近に見て、“スポーツ” の魅力に引き込まれる。だがオリンピックへの女子の出場には大きな壁がそびえたち…。金栗のもとで右往左往しつつ、日本における女性スポーツの先駆けとなっていく。
永山絢斗
野口源三郎(のぐち げんざぶろう)
東京高等師範学校の後輩
日本初のオリンピック予選には金栗と共にマラソン競技に参加。後のアントワープオリンピックには主将として出場した。現役引退後には大日本体育協会の理事となり、“スポーツ” が日本全国へと広がる立役者となっていく。
勝地涼
美川秀信(みかわ ひでのぶ)
東京高等師範学校の同級生
金栗とは幼なじみで、熊本の玉名中学の同級生。一緒に東京高等師範学校に合格して上京するが、教師になることが嫌になり、落ちこぼれていく。いつの時代も流行に乗っかるお調子者だが、愛きょうがあり、どこか憎めない。
竹野内豊
大森兵蔵(おおもり ひょうぞう)
ストックホルムオリンピック 日本選手団監督
アメリカに留学し、日本にバレーボールとバスケットボールを持ち込んだパイオニア。欧米のスポーツ事情に精通しているが、アメリカ仕込みの物腰が“キザな男” に映ってしまう。ストックホルムオリンピック日本選手団の監督としてスウェーデンへ向かう。
中村獅童
金栗実次(かなくり さねつぐ)
金栗四三の兄
病弱な父親に代わり、子供の頃から金栗家を支えてきた大黒柱。四三に大きな期待を寄せ、家計が苦しかったにも関わらず、東京に進学させる。四三にとって兄であり父親のような存在。頑固で厳しいが、思い込みが激しい一面もあり暴走することも。
シャーロット・ケイト・フォックス
大森安仁子(おおもり あにこ)
大森兵蔵の妻
本名:アニー・バロウズ・シェプリー。アメリカ人の令嬢で画家。ハウスキーパーだった兵蔵と大恋愛の末に国際結婚し、来日する。ストックホルムに同行し、金栗と三島にテーブルマナーや英語などを指導する。強気な発言が誤解され、騒動のもとに。
古舘寛治
※古舘さんの「舘」の字は、正しくは、外字の「舘(※舎官)」です。
可児徳(かに いさお)
東京高等師範学校 助教授
嘉納治五郎の下で大日本体育協会の立ち上げに右往左往、オリンピック初参加の準備に奔走した。東京高等師範学校にあった「徒歩部」の部長として、金栗を指導し支える。真面目で努力家だが、どうにも報われない損をする性格。
ピエール瀧
黒坂辛作(くろさか しんさく)
「足袋のハリマヤ」店主
東京・大塚の足袋屋の店主。金栗が偶然この店の足袋を履いて長距離走で優勝したことをきっかけに、マラソン用の足袋開発に二人三脚で取り組むことになる。頑固一徹な職人気質だが、金栗の年齢の離れた“盟友” となる。
杉本哲太
永井道明(ながい どうめい)
東京高等師範学校 教授
ヨーロッパから日本に体操を持ち込んだ日本スポーツ界のパイオニアの一人。東京高師では金栗たちの寄宿舎の舎監を務める。自らが普及させた体操器具「肋木(ろくぼく)」が代名詞。厳しくも愛を持って接する熱血漢だが、頑固で融通の利かない一面も。
大竹しのぶ
池部幾江(いけべ いくえ)
金栗四三の養母
金栗家とは遠縁の親戚で、隣村いちばんの名家の妻。夫を早く亡くし女手一つで家業を切り盛りしている。金栗のストックホルムオリンピック参加のための金策に一役買い、のちに金栗を養子に迎える。オリンピックをめざす日々を物心両面で支えた大恩人。
役所広司
嘉納治五郎(かのう じごろう)
金栗四三の恩師
金栗の進学した東京高等師範学校の校長。講道館柔道の創始者でもあり、“日本スポーツの父”と呼ばれる。アジア初のIOC委員として、日本のオリンピック初出場のために奮闘し、選手団団長として参加。人並外れた情熱と、ひょうひょうとしたユーモアを併せ持つ大人物。
【音楽決定!】
■音楽 大友良英さんのメッセージ
日本が初めてオリンピックに参加した頃のことを調べれば調べるほど面白くて面白くて、今現在わたしたちが考えているようなオリンピック像とは全く違う「参加することに意義」があったり戦争への反省からなんとか世界をつなげようとした先人たちの涙ぐましい努力があったり。しかも、底抜けに明るくて、かなりへんてこで痛快な人たちが歴史にもまれつつあれやこれやのドタバタ試行錯誤。おまけに志ん生も出てくるなんて!「もう、この音楽は、お調子もんのわたしがやるしかない、ぜひわたしに任せてください!」と思わず、名指しされたと同時に思いっきり手をあげてしまいました!さてさて、どんな音楽になることやら、大河史上類のないくらいの奇作迷作になるかはたまた大傑作になるかは、始まってからのお楽しみにということで!
≪大友良英 プロフィール≫
1959年横浜生まれ。10代を福島で過ごす。多くのグループやプロジェクトに参加し、実験的な音楽からジャズやポップスまで多種多様な作品をつくり続け、国内外で大きな注目を集める。映画やテレビの音楽でも高く評価される。2012年『プロジェクトFUKUSHIMA !』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。2013年NHK『あまちゃん』でレコード大賞作曲賞他数多くの賞を受賞。NHKでは『その街のこども』『64(ロクヨン)』『トットてれび』などがある。現在、2017年度文化庁文化交流使として中南米、東南アジア、欧州でも活動中。
【出演者発表にあたって】
■制作統括 訓覇圭
いよいよ晴れの日を迎えました。オリンピックに例えれば、代表選手決定!といったところでしょうか。超一流の、強く美しく、才能あふれる、個性豊かなプレイヤーたちの夢の競演・・・まさにオリンピックの物語にふさわしい豪華キャストの皆さんにお集まりいただくことが出来ました。今回は、前半の主人公・金栗四三ゆかりの人々の発表です。後半の主人公・田畑政治や古今亭志ん生をとりまくキャストにもご期待ください!
2019(平成31)年 大河ドラマ 『いだてん~東京オリムピック噺~』
【放送予定】
2019年1月から(全50回)
【制作統括】
訓覇圭 清水拓哉
【プロデューサー】
岡本伸三 吉岡和彦(プロモーション)
【演出】
井上剛 西村武五郎 一木正恵