【乙一 別名義】山白朝子・中田永一のおすすめ作品

 

山白朝子、中田永一

これって誰の別名義かおわかりですか?

 

はい、そうです山白朝子に中田永一は

どちらも“乙一”です

もともと山白朝子の作品は読んでいたので

この事実を知った時は

「本当に乙一!?」って思いました

 

結構有名な話なので最近は乙一の別名義と

ご存知の方も増えてきましたが

別名義のことを知らずに読むと本当にびっくりです

 

山白朝子は怪談小説のようなジャンルが多く、中田永一はゴリゴリの青春恋愛メインで書いていて

乙一はミステリー、ホラーなどなど

名義を変えることで作風を変えています。

 

そこで、乙一を省いて

中田永一、山白朝子の二人の作品を少し紹介していきます

では、どうぞ!!

 

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中田永一・山白朝子おすすめ作品

 

 

山白朝子『死者のための音楽』

 

 

乙一こと山白朝子によって生み出された

哀愁のある全7編の作品を収録した愛の物語

 

タイトルの通り『音』が重要な要素になっています

日常でのちょっとした不思議から

本格的な会談などを含めた物語です

どの短編も一貫した芯のようなものがあり

この辺は乙一らしいと感じることのできる作品でした

 

 

山白朝子『エムブリヲ奇譚』

 

 

旅本作家の和泉蝋庵と

荷物持ちとして同行する耳彦の二人

辿り着く先に待ち受けるのは

極楽かこの世の地獄か

山白朝子による全9編の物語

 

個人的には好きだが

賛否両論分かれる短編集でしょう

決定的なのは7編目の「地獄」

 

耳彦が荷物持ちをやめてしまうという話だが

あまりに残虐…

普通の人ならまず共感できないだろう作品

ただ、そこも含めて面白いに変わりはないので

乙一さんが好きなら読んで損はないと思います

 

 

中田永一『百瀬、こっちを向いて。』

 

 

人気の恋愛小説が満を持して文庫本か!!

とはいっても文庫本の発売された日は2010年なんですけどね

もう古いって話ですが

この作品本当にすごい

小並感満載ですが読了後の感想はこの一言以外出てきません

 

ミステリー、ホラー、怪談、恋愛

名義を変えてこれほど幅広く

尚且つ、どの名義でもここまで有名なのは私が把握している限り、乙一さんくらいでしょう

 

今まで散々やり尽くされた恋愛小説で

ここまで個性的で、それでいて奇抜な設定をかけるのは

乙一さんだからこそできる芸当ですよね

 

 

中田永一『僕は小説が書けない』

 

 

こちらの作品は中田永一と中村航の合作小説

 

何故か不幸を招き寄せる体質と家族関係に悩む光太郎

不幸を招き寄せるって

まるで、どっかの禁書目録ですね…

 

それは置いといて

 

光太郎が所属する文芸部の存続をかけて部誌に小説を書くことになります

個性的な登場人物と

中田永一と中村航によって作り出される独特の世界観を体感せよ!!

 

 

『メアリー・スーを殺して』

 

 

この本こそ乙一ワールドだ!

 

“乙一”、“中田永一”、“山白朝子”、“越前魔太郎”の4人によって書かれた短編小説だが

 

実は作者は全員乙一です

 

これを読めば公開している乙一名義の作品を一通り読むことができます

そして、晴れてあなたも「乙一中毒者」の仲間入りです

 

乙一さんが作品のジャンルで名義を変えているとはいえ名義を変えて一冊の短編集作るならもう、「乙一名義だけでよくね?」なんてこと思いましたが

名義を変えることによって作者ごとの特徴がはっきりわかるので

乙一が名義を変えてこの書籍を発売したのは正解だったと思いす

 

それにしても、どの短編もおもしろいし

作者らしいどんでん返しもある

まったく、この作者には限界がないのか?

中田永一こと乙一の世界観はまさしく無限大

とりあえず買って後悔しない作品になっています

 

 

終わりに

 

今回は乙一さんの名義別でのおすすめ作品を

2作ずつ選抜しました

どの作品も根っこの部分は、やはり乙一感が出ているためファンや多少敏感な人は気づくかと思います

 

この作者を全く知らない人が読んでも

おもしろいと言ってもらえる作品ばかりなので

ぜひ、未読のものがあれば読んでみてください