妊娠検査薬はいつから反応する？フライング使用をせずに正確な判定を出す方法

「妊娠したかも？」と思った時、まずは妊娠検査薬を試してみようと思う方は多いですよね。妊娠検査薬はドラッグストアでも購入でき、すぐにその場で妊娠の有無を確認できる便利なアイテムです。

今回は妊娠検査薬で正しい結果を得るために必要な、使用するタイミングについてご説明します。

妊娠検査薬はいつから使えるの？

妊娠検査薬は生理予定日の１週間後から使うことができます。それ以前に使っても正しい結果を得られるかどうかわからないので、早く妊娠の有無を知りたい時もぐっと我慢しましょう。

妊娠検査薬の仕組み

妊娠検査薬は、

1. 受精卵が着床すると、
2. 増加するhCGホルモン値に反応
3. 妊娠と判定する

という仕組みです。尿中のhCGホルモン値が50mIU/mL以上になると陽性反応(妊娠している)を示します。

hCGホルモンが尿中出てくるのは受精から３～４日後。その後徐々に値が高まっていき、生理予定日の１週間後に50mIU/mL以上に達します。値の上昇スピードには個人差があり、早い方だと生理予定日の数日前から検査薬を使って陽性反応が出ることもあります。

しかし、体質的にhCGホルモン値が低い方もいいます。こういった個人差を考慮した上で、できるだけ確実な判定をするために生理予定日から１週間を過ぎてから使用することが推めらています。

フライング使用がおすすめされない理由とは？

どうしても早く妊娠を知りたい時は決められた時期より早く妊娠検査薬を使いたくなりますが、フライングして妊娠検査薬を使ってしまうと本来なら陽性反応のはずなのに陰性反応が出る可能性が高くなり、正確な判定が出なくなってしまいます。

また、生理予定日の計算がずれている場合も正確な判定ができなくなります。生理周期がわからない時は、数日後に改めて検査してみましょう。

フライング使用で陰性が出て「妊娠してないんだ」と思って、妊娠中は使えない薬を飲んでしまったり、お酒や喫煙などお腹の赤ちゃんに良くないことをして後悔するということもあります。

こういった理由があるため、早く知りたい気持ちをこらえて、妊娠検査薬は生理予定日の１週間後から使うようにしましょう。

陽性反応が出たら早目に病院へ

妊娠検査薬で陽性反応が出たら、できるだけ早く産婦人科を受診して本当に妊娠しているのかどうか検査しましょう。正しい結果を確認するのはもちろん、異常妊娠や他の理由で陽性反応が出ているのではないかを確認する目的もあります。

妊娠検査薬が正常な妊娠以外で陽性の反応を示す事柄には、以下のようなものがあります。

この他、尿中の血糖や蛋白(たんぱく)などに反応することもごくまれにあります。ぬか喜びも辛いですが、子宮外妊娠や絨毛性疾患であれば早目の治療が必要になります。

そのため、陽性反応がでたらなるべく早く病院できちんとした検査を受けることをおすすめします。

どうしても早く知りたい時は「早期妊娠検査薬」を！

１日でも早く妊娠しているかどうかを知りたい時は、標準的な妊娠検査薬ではなく「早期妊娠検査薬」を使ってみてはどうでしょうか？

「早期妊娠検査薬」というのは、尿中のhCGホルモン値が25mIU/mLで陽性反応（妊娠している）を示します。通常の妊娠検査薬より低い値で妊娠判定ができるため、生理開始予定日から使用可能です。

使い方は通常の妊娠検査薬と同じですが、日本では購入できる場所が病院か調剤薬局(処方箋の受付をしているドラッグストアもOK)のみと限られているため多少手間はかかります。

また、海外製の早期妊娠検査薬なら日本製より早く生理開始予定日の３～４日前から使えるものもあります。ただし、海外サイトから直接購入する形となり発送から到着まで時間がかかるなどのデメリットも多くあります。