日本の近親相姦文化を証言する歴史家

神話を読むと、独り神の続く後に、イザナギイザナミが初めて二人神として出てきます。
これは兄妹です。その兄妹が最初に産んだ子は蛭子です。
イザナギイザナミは兄妹ですから、血のつながりが濃いわけです。
自然状態ではこうした近親相姦がよく行われます。
それが医学的によくないことは現代ではわかっています。
それを禁じることが、文化だと文化人類学者はいいます。
ところが日本では、文化をつくりだしていながら、
まだそういう近親相姦をしていたというところに特色があります。
そこには自然と文化の違いがないのです。自然と文化はつながっているのです。
ですからこの近親相姦が、日本では比較的長く行われています。

■「日本史5つの法則」 田中英道 日本の美術史家 東北大学名誉教授 新しい歴史教科書をつくる会の元会長

http://www.ikuhosha.co.jp/public/introduction07395.html