座間 9人遺体 逮捕は被害者の兄の情報がきっかけ

座間 9人遺体 逮捕は被害者の兄の情報がきっかけ
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神奈川県座間市のアパートの部屋で、切断された9人の遺体が見つかった事件は、行方不明になっている東京・八王子市の23歳の女性の兄の情報提供がきっかけで白石容疑者の逮捕につながっていたことが、警視庁への取材でわかりました。
警視庁によりますと、東京・八王子市の23歳の女性は先月21日の午後6時半ごろ、自宅で勤務先の知人と会ったのを最後に行方がわからなくなり、その3日後に女性の兄が高尾警察署に捜索願を出しました。

兄は、女性が行方不明になる前にツイッターに「一緒に自殺してくれる人を探している」と書き込んでいたことから、そのツイッターのアカウントにログインし、やり取りをしていた人物がいるのを見つけました。

やり取りの内容を元に、兄が女性のツイッターのアカウントに女性の行方がわからなくなり、やり取りをしていた人物について情報を求めていることを書き込んだところ、「自分が1回会ったことがある男かもしれない」とツイッターを利用している女性から情報提供がありました。

その内容を兄から伝えられた警視庁は、この女性に男を呼び出すように依頼しました。

依頼に応じた女性が先月30日、男を呼び出し、捜査員が張り込んでいたところ、現れたのが白石容疑者だったということです。

女性が待ち合わせ場所に現れなかったため、白石容疑者が自宅に戻るところを捜査員が尾行し、自宅のアパートの部屋に入った直後にドアをノックしたところ、白石容疑者が出てきたため、捜査員が妹の行方を尋ねると、クーラーボックスを指さしながら「ここです」と答えたということです。

クーラーボックスの中からは猫のトイレ用の砂をかぶった2人の遺体の一部が見つかり、その後、室内にあった6個のクーラーボックスなどから7人の遺体の一部が見つかったということです。そして、白石容疑者はこのうちの1人の遺体を遺棄した疑いで警視庁に逮捕されました。

被害者女性 グループホームから行方くらます

捜査関係者によりますと、行方不明になっている23歳の女性は東京・八王子市のグループホームで生活していたということです。運営する医療法人によりますと、このグループホームはことし7月に開設され、入所者は民間のマンションの5つの部屋で精神保健福祉士などの支援を受けながら生活しています。

女性の兄が投稿したと見られるツイッターによりますと、女性は中学生のころから自宅に引きこもりがちになり、同居していた母親が亡くなったあと、ことし9月上旬にグループホームに引っ越したということです。そして引っ越して1週間ほどたった9月20日から、ツイッターで一緒に自殺してくれる人を募るようになり、少なくとも6人から「一緒にどうですか」などとメッセージが送られていたということです。

それから1か月後の先月23日、女性はツイッターのダイレクトメッセージで男に「死ぬ決心がついた」と連絡し、グループホームの職員に「眼科に行く」と話したあとに行方がわからなくなったということです。

翌24日に、グループホームの職員が女性の部屋に入ると遺書が置かれていたということです。

先月27日のツイッターには「もしも妹がもう亡くなっているとしたら エビの唐揚げ食べたいと言っていたので今度一緒に作ろうという約束は達成できない 来月居酒屋に一緒に行こうという約束も、クリスマスには二人で贅沢しようという約束も」などと妹の安否を心配するメッセージが書き込まれていました。

グループホームを運営する医療法人は「利用者の情報はお伝えすることができません。事件については極めて遺憾と考えております」としています。

座間 9人遺体 逮捕は被害者の兄の情報がきっかけ

神奈川県座間市のアパートの部屋で、切断された9人の遺体が見つかった事件は、行方不明になっている東京・八王子市の23歳の女性の兄の情報提供がきっかけで白石容疑者の逮捕につながっていたことが、警視庁への取材でわかりました。

警視庁によりますと、東京・八王子市の23歳の女性は先月21日の午後6時半ごろ、自宅で勤務先の知人と会ったのを最後に行方がわからなくなり、その3日後に女性の兄が高尾警察署に捜索願を出しました。

兄は、女性が行方不明になる前にツイッターに「一緒に自殺してくれる人を探している」と書き込んでいたことから、そのツイッターのアカウントにログインし、やり取りをしていた人物がいるのを見つけました。

やり取りの内容を元に、兄が女性のツイッターのアカウントに女性の行方がわからなくなり、やり取りをしていた人物について情報を求めていることを書き込んだところ、「自分が1回会ったことがある男かもしれない」とツイッターを利用している女性から情報提供がありました。

その内容を兄から伝えられた警視庁は、この女性に男を呼び出すように依頼しました。

依頼に応じた女性が先月30日、男を呼び出し、捜査員が張り込んでいたところ、現れたのが白石容疑者だったということです。

女性が待ち合わせ場所に現れなかったため、白石容疑者が自宅に戻るところを捜査員が尾行し、自宅のアパートの部屋に入った直後にドアをノックしたところ、白石容疑者が出てきたため、捜査員が妹の行方を尋ねると、クーラーボックスを指さしながら「ここです」と答えたということです。

クーラーボックスの中からは猫のトイレ用の砂をかぶった2人の遺体の一部が見つかり、その後、室内にあった6個のクーラーボックスなどから7人の遺体の一部が見つかったということです。そして、白石容疑者はこのうちの1人の遺体を遺棄した疑いで警視庁に逮捕されました。

被害者女性 グループホームから行方くらます

捜査関係者によりますと、行方不明になっている23歳の女性は東京・八王子市のグループホームで生活していたということです。運営する医療法人によりますと、このグループホームはことし7月に開設され、入所者は民間のマンションの5つの部屋で精神保健福祉士などの支援を受けながら生活しています。

女性の兄が投稿したと見られるツイッターによりますと、女性は中学生のころから自宅に引きこもりがちになり、同居していた母親が亡くなったあと、ことし9月上旬にグループホームに引っ越したということです。そして引っ越して1週間ほどたった9月20日から、ツイッターで一緒に自殺してくれる人を募るようになり、少なくとも6人から「一緒にどうですか」などとメッセージが送られていたということです。

それから1か月後の先月23日、女性はツイッターのダイレクトメッセージで男に「死ぬ決心がついた」と連絡し、グループホームの職員に「眼科に行く」と話したあとに行方がわからなくなったということです。

翌24日に、グループホームの職員が女性の部屋に入ると遺書が置かれていたということです。

先月27日のツイッターには「もしも妹がもう亡くなっているとしたら エビの唐揚げ食べたいと言っていたので今度一緒に作ろうという約束は達成できない 来月居酒屋に一緒に行こうという約束も、クリスマスには二人で贅沢しようという約束も」などと妹の安否を心配するメッセージが書き込まれていました。

グループホームを運営する医療法人は「利用者の情報はお伝えすることができません。事件については極めて遺憾と考えております」としています。