兼六園で雪吊り始まる
金沢市の兼六園で、冬の間、北陸特有の重い雪から樹木の枝を守る雪吊り作業が1日朝から始まりました。
雪吊りは、北陸特有の重い雪で樹木の枝が折れないように柱や縄で補強するもので、金沢の冬の風物詩となっています。
1日朝の金沢市の最低気温が7度6分とこの秋一番の寒さを記録するなか、園内随一の枝ぶりを誇る高さ9メートル幅21メートルの「唐崎の松」から作業が始まりました。
1人の庭師が松の幹に固定してある高さ16メートルの柱に登り、わらで出来た縄を次々と垂らし、下で待ち受けた庭師らが長く伸びた枝の先まで縄を結びつけると、円すいの形の雪吊りが姿を表しました。
兼六園を訪れた観光客たちは、松を見上げながら雪吊りの作業を写真におさめていました。
長野県から来た50代の女性は「この作業があることを偶然知ったので見ることが出来良かったです。
これほど大規模な雪吊りは見たことがなかったので、感動しました」と話していました。
兼六園の雪吊りは、庭師など14人により12月中旬まで行われ、園内にある松やツツジなど約800か所に施されるということです。