東京都八王子市の女性(23)が行方不明になり、神奈川県座間市のアパートから複数の遺体の一部が見つかった事件で、警視庁は10月31日、切断された計9人の遺体が見つかったと発表した。警視庁はこの部屋に住む職業不詳の白石隆浩容疑者(27)を、うち1人に対する死体遺棄容疑で逮捕した。白石容疑者は容疑を認め「8月22日に引っ越してきてから9人を殺した」と供述している。
9人の遺体が発見された白石容疑者の自宅は小田急小田原線相武台前駅から約500メートル南西。線路沿いの細い車道に面したアパートの2階の一室だった。周辺は一戸建て住宅が並ぶ住宅街で、近くの住民は「事件なんか聞いたことのない町」とショックを受けた様子で話した。同じアパートの住民によると、8月ごろから白石容疑者の部屋から、異臭がしていたという。
約3キロ東にある実家付近でも最近、白石容疑者が目撃されていた。最近、容疑者の実家近くに越してきた男性は「この1~2カ月で深夜に数回見掛けた。玄関前に座り、携帯をいじっていた。なんだか不気味に感じた」と話した。
白石容疑者を知る近隣住民によると、白石容疑者は実家に住む父と、八王子市の別の家に住む母、妹の4人家族。約10年前、妹が高校に入るころ、母と妹が2人で転居。同じころ、白石容疑者も実家を出て、父が1人で暮らしていた。ただ「息子だけは、ちょくちょく帰ってきていた」(近隣住民)という。この住民は1カ月ほど前、白石容疑者の父が「息子に彼女ができたんだ」とうれしそうに話していたという。住民は「優しそうな子だった。悪い人間と付き合っている風でもなかった。何があったのか」と話した。
別の近隣住民は「お父さんは、すれ違えば車の窓まであけて丁寧にあいさつしてくださる気の良い方。その息子さんが、こんな事件を起こすとは考えられない」と話した。