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» 2017年11月01日 13時26分 公開

「aiboはオーナーと物語を紡げる」──平井社長、復活した“犬型ロボット”にソニーのミッション託す

ソニーが新型“aibo”(アイボ)「ERS-1000」を発表した。1999年から2006年までに累計15万台を販売した犬型ロボットの後継機。AI(人工知能)とクラウド連携で成長するコミュニケーションロボットだ。

[芹澤隆徳ITmedia]

 ソニーは11月1日、新型「aibo」(アイボ、ERS-1000)を発表した。1999年から06年までに累計15万台を販売した犬型ロボットの後継機。12年ぶりに復活したアイボは、AI(人工知能)とクラウド連携で成長するコミュニケーションロボットに進化した。

“aibo”(アイボ)「ERS-1000」

 発表会であいさつしたソニーの平井一夫社長は当時を振り返り、「アイボは人間とコミュニケーションをしながら学習する新しいロボットだった。06年に(販売中止という)悲しい判断を下さなければならなかったが、ソニーはその後もAIやロボットの開発を継続し、さまざまな製品に展開してきた」とした。

 新型アイボの開発を指示したのは約1年半前という。「私は社長就任以来、“人々に感動をもたらし、好奇心を刺激すること”がソニーのミッションだと考えている」(平井社長)

ソニーの平井一夫長(右)と開発を担当したAIロボティクスビジネスグループ長の川西泉さん(左)

 全体に丸みを持たせた新しいアイボは、全身に22軸の超小型アクチュエーターを備え、以前のAIBOにはなかった「腰をふる」などリアルな動きも可能にした。2つの魚眼カメラや6軸ジャイロなどのセンシング技術を活用して周囲の状況を把握し、SLAM(Simultaneous Localization And Mapping)で周囲をマッピングしながら自分の居場所を把握。本体のAIは内蔵のLTEやWi-Fiでクラウド上のAIと連携し、行動する。

目には有機ELパネルを採用した
各種センサーを搭載
背中のカメラはSLAM用だ

 オーナーに声をかけられたり、背中をなでられたりすると喜び、有機ELパネルの目が豊かな表情を作る。またオーナーは外出時でもスマホ用アプリ「My aibo」(Android/iOS、無料)の仮想的な空間でaiboと遊ぶことができる。

 平井社長は、「ソニーはAIとロボティクスを組み合わせることで強みが発揮できると考えている。既に複数のプロジェクトを進めているが、その1つがアイボだ」と胸を張る。

「アイボは自ら好奇心を持ち、人と寄り添いながらともに成長していくパートナー。オーナーとかけがいのない物語を紡いでいけると信じている」(平井社長)

 aiboの発売日は、18年の1月1日(わんわん)。本体価格は19万8000円(税別)で、購入時にはネット接続サービスやサポートを含む「aiboベーシックプラン」(3年一括の場合で9万円)に加入する必要がある。11月1日の午後11時1分からはソニーストアで先行予約がスタートした。

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