警備員は未経験でも可能な仕事ですが、さまざまな資格があることでも知られています。
そのなかのひとつが施設警備業務検定1級です。
施設警備業務検定とはどのような資格で、持っているとどれくらい有利になるのでしょうか。
施設警備業務検定1級の取得方法と、資格があることで可能になる業務について解説します。
警備員の仕事を目指すなら施設警備業務検定の取得を目指してみるのもいいかもしれません。
また、現在警備員として働いている人も取得を考えてみましょう。
施設警備検定1級とはどんな資格?
設警備業務検定1級とは、警備業法に基づいた「警備業務検定」という資格のなかのひとつで、国家資格です。
施設警備業務検定は1級と2級に分かれています。
「警備業務検定」のなかには、施設警備業務検定以外にも空港保安警備業務、交通誘導警備業務、貴重品運搬警備業務、核燃料物質等危険物運搬警備業務などがあり、それぞれ1級と2級があります。
警備員は未経験でも働くことが可能なため、施設警備業務検定を持っていなければ就職できないということではありません。
会社によって就職してから資格取得制度を設けているところもあります。
警備員の仕事を探すときには、「未経験者可」に加えて「資格取得制度あり」という文言を掲げている会社を選ぶと、働きながらの資格取得が期待できます。
施設警備検定の取得方法と受験条件は?
施設警備業務検定1級を取得するには、その前に施設警備業務検定2級を取得していることが条件になっています。
施設警備業務検定2級取得後、1年以上の実務経験が必要です。
これは施設警備業務検定に限らず、「警備業務検定」のなかのどれを取得する場合でも同じ条件とされています。
施設警備業務検定2級を取得できるのは年齢が18歳以上であること、30時間以上の警備員新任教育を受けた者という条件があります。
2級を取得するには公安委員会が実施している試験を直接受ける方法と、指定された機関の特別講習を修了する方法での選択が可能です。
公安委員会の試験を受ける場合は、本人が居住する区域、または勤務先が所在する区域の管轄になっている公安委員会とされています。
持っていることで可能になる業務とは?
施設警備業務検定の資格を持っていると可能な業務について解説しましょう。
施設警備業務検定1級でできる業務はさまざまな施設で警備にあたることです。
警備員自体は未経験でも可能なところは多いですが、警護する施設によっては施設警備業務検定1級または2級資格取得者を必ず配置することを義務付けているところがあります。
そのため、警備会社にとっても施設警備業務検定の資格保持者はなくてはならない存在です。
不審者の侵入や事故、事件の防止など神経を使う職業ではありますが、使命感を持ってできるやりがいのある仕事といえるでしょう。
警護対象になる施設の目的によって、ときには警察と協力して業務を行うこともあります。警備員として働くなら持っていたい資格です。
実際の就職先はどんなところがあるの?
施設警備業務検定1級で可能な就職先で多いのは警備会社です。
警備会社に就職してそこからさまざまな施設に派遣されるというケースが一般的にみられます。
警備会社の場合は、ビルや官公庁施設、病院などのほか、イベント会場など幅広い施設や場所での業務になります。
どのような場所での業務が多いかは求人の募集要項に明記されていることが多いのでチェックしておくといいでしょう。
百貨店や一般企業、ホテル、医療機関、空港など直接警備員を雇用するところも少なくはありません。
施設全般の警備を任されることになるため、店内や施設内はもちろん、駐車場など関連施設の警備も業務に含まれます。
定期的に巡回したり監視カメラをチェックしたり、勤務先の業種や施設の形態に応じて業務の内容は変わります。
さまざまな形の犯罪が増えている近年では、警備員という職業はますます需要が高まることが期待できますし、施設警備業務検定1級の取得は警備員の仕事をするうえで重要といえるでしょう。
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