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英国

イギリス料理はかつてはまずくはなかった? 28

ストーリー by hylom
産業革命による変化 部門より

「イギリスの料理がまずい」という話は広く知られており、いくつかのジョークにもなっているのだが、19世紀初頭よりも前の時代においてはイギリスの料理はまずくはなかったのではないか、という説がある(文春オンライン)。

詳しくはこの記事を見て欲しいが、19世紀以降は大地主の元で労働者が雇用されるという農業のスタイルが中心となったため小規模な菜園が消滅し、その結果農村文化が消え、庶民から「豊かな食」が消えたのが原因ではないかと分析されている。

関連リンク

  • ウナギのゼリー寄せ [wikipedia.org]とかスターゲイジー・パイ [wikipedia.org]とか、イギリスのめしまずの象徴みたいな料理がいずれも庶民的伝統料理であることを考えると、「まずくてもそういうものだと思って食べる」という国民性がそうさせたのではないかという気がする……。

    人づてに聞いた話なので真偽のほどは定かではないけど、こんな逸話があるそうな。
    イギリスのめしまずジャンクフードの代表格であるフィッシュアンドチップス、これもっとからっと揚げてさくさくにすれば本来そこそこ美味しいのですが、イギリスにやってきた中国人がそういう屋台を出したことがあったそうな。
    しかし、イギリス人は「それは伝統的なフィッシュアンドチップスではない」ということで受け入れなくてあんまり売れず店を畳んでしまったそうな。

    まあ、伝統的な料理に関するこだわりって多かれ少なかれどこの国にもあるとは思うんだけど、イギリスは特にそれが悪い方向に出る国民性なのではないかと。

    #この話をしてくれた人は、逆に日本の食に関する節操のなさは世界的に見て異常だといってました。
    #宗教的な食のタブーがなく、海外の料理もラーメンやカレーみたいに原形をとどめないレベルでアレンジしまくっていつの間にか国民食にしてるし、ふぐや納豆みたいな普通食わないだろうこんなもの、って食材でも執念じみた努力でものにするというのは異常だろう、と。

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    • うなぎのゼリー寄せのphasonさんの感想:
      https://srad.jp/comment/2317298 [srad.jp]

      まぁ、相当なものなんでしょうね……。
      お菓子類(スコーンとか)は割とおいしいと思うので、
      どうも魚の扱いが下手なのではないかと。
    • by Anonymous Coward

      ウナギのゼリー寄せとか現地の人でも好みがわかれる。
      というか大半はダメっていう感じだな。

      何気にイギリスはチェダーチーズをはじめ乳製品とか発酵食品が盛んで
      リンゴなど果樹もイギリス原産のもの多かったり(もちろんそういったものを使った料理も多い)。
      個人的な感想としてはイギリスというよりロンドン料理が駄目って感じがしてます。

      # 最近のイギリス料理というと過去の歴史から国際色豊かなものになってるそうです。
      # そういや日本のカレーもイギリスベースのカレーが元だっけね。

      • by Anonymous Coward
        おっしゃってることとは少しずれると思いますが、
        スコットランドやウェールズ料理は元々評判が悪くないので、
        イングランド料理が、そしてその中でもロンドンなどの大都市圏料理がダメ、って感じですかね。
    • by Anonymous Coward

      感覚の違いもあるでしょうね
      マーマイトだってゲロマズとしか思わないけどイギリス人もオーストラリア人も普通に食ってたし
      サルミアッキだって北欧諸国以外の人間からしたらゲロマズだし(そもそも塩化アンモニアってアンモニアなんて食うなよ!)
      とか思うけど日本国内に目を向ければ俺もくさや食えないけどうまいって人もいるし
      真っ当な料理という意味ではただの好みと食文化だとは思う

      • by Anonymous Coward

        OGer「ベジマイトだって言ってんだろ!」

        # マーマイトも食べられてます

  • 森薫先生が”エマ”執筆中にひとつきだけイギリスに行ったんだが、
    料理はそう言われるほど不味くはなかったそうです。

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  • by Anonymous Coward on 2017年11月01日 8時10分 (#3305106)

    元記事を見ると、19世紀以降にカレー粉が登場している。
    空前のカレーブームがおき、オリジナルの食文化が衰退したとか?

    ここに返信
    • by Anonymous Coward

      インド料理と中華料理は今でもうまいよ。

      • by Anonymous Coward

        「今でも」なのか「今は」なのか、昔を知らないから何とも言えないが・・・
        でも中華料理も空前の化学調味料ブームで、それ以前と以後で全然変わったという話をよく聞く。

    • by Anonymous Coward

      結構数十年のレベルでガラッと変わることはあるんじゃないかな。

      日本だって、両親(一方は満州生まれの九州育ち、一方は東北)の話によれば、「一般庶民にはおせち料理なんて戦後すぐも普及してなかったけど、高度成長に入るころから、本や雑誌などで、あたかも昔からある形式であるように紹介されて、一気に広まった、そりゃ華族とかにはあったかもしれないけど、自分たち(自称武家系、自称貧乏百姓の子孫)の周りではそんな習慣なかった」とのこと。

      今は恵方巻きをはやらせようとしている人たちがいますが、熟れ寿司(乳酸菌発酵形のすし)や押し寿司が一

  • by Anonymous Coward on 2017年11月01日 8時40分 (#3305120)

    それはマズい話だ

    ここに返信
  • by Anonymous Coward on 2017年11月01日 8時42分 (#3305121)

    家の畑から取れたばかりの最高においしそうな新鮮なブロッコリー
    それをグデグデのゲロまずい物体になるまで茹でてしまう料理センスの欠如

    子供の頃からの食事で味蕾細胞が未発達なのか死んでいるかしているんだろう

    ここに返信
    • by Anonymous Coward on 2017年11月01日 8時46分 (#3305125)

      それも、産業革命に伴う都市労働者化で、手に入る食品が産地から長時間輸送されたものしかなかったこと、さらに冷蔵技術の未発達でそうした傷みかけた食品を「徹底的に茹でる」のが食中毒防止のほぼ唯一の対応策だったことの影響ですね。

    • by Anonymous Coward on 2017年11月01日 9時08分 (#3305137)

      産業革命前、農家は自分の畑のためとは言え朝から暗くなるまで普通に色々な仕事をしていた。
      それが、産業革命を迎えると会社のために色々やるってんで十六時間労働とか馬鹿げた事をやって食事をとる時間がなかった。
      貴族と農家が会社と従業員に切り替わっただけなので従業員の権利と言う感覚がまだない時代。
      そうすると下はなんか食っときゃいいってんで栄養とか味とか考えずに
      痛んでる食材でも食える様に煮すぎる、焼きすぎるみたいな調理になって行くんですよ。
      貴族は貴族で日曜だかにローストビーフを食う宗教的なのがあったんでその日に向けて牛一頭焼くからその日以外はその牛の残り食ってるから食文化もクソもなくなったまま現在に繋がるのでは?
      まぁだからこそ海上封鎖されても大英帝国は耐えられて第二次大戦に勝てんじゃみたいな話もあったりなかったり。
      日本もイメージ先行で語られるけど1944年ぐらいまでは大陸航路が生きてるので食料事情はそこまで悪くないので。

      ロシアも共産革命で家庭料理文化を一度ぶっ壊してるので現在は再構築中で書物が残ってたから割と復興できたって話もあったような?

      • by Anonymous Coward

        出来たてをすぐ食べるのと、できて時間がたってから食べるのとでも違いますしね。
        たとえば食事の時間が一定しないとかの理由があると、そういうことが起きやすい。

        労働者が食事するのが早ければ20時だけど遅ければ26時だとかバラツキがあったら、
        当初はできたての煮込み料理も、グデングデンになるまで煮込まれてしまう結果にも。

        牛丼やおでんやカレーくらいなら、ちょっとくらい煮込んでもまあ食えるし、
        味が染みて美味しいこともあるけれど、煮込みうどんでも数時間煮込み続けた
        ものは、さすがに不味いのではないかいな。
        当時はレトルトパックとかも無かったろうしなあ。

    • by wine (46423) on 2017年11月01日 11時11分 (#3305197)

      よく言われる話だけど、イギリスの水は極端なほど硬水なんですよね。
      そんな水で野菜を煮たら、硬水中のカルシウムが食物繊維を硬くするは、あくが出るはで日本のような煮物は作れないです。
      結果、そのようなグデグデの調理になってしまうんでしょうね。

      # 子供のころから硬水飲んでてそれが味覚に影響とかあるのかな?

  • by Anonymous Coward on 2017年11月01日 8時43分 (#3305122)

    ああはなりたくないものだ

    ここに返信
    • by Anonymous Coward

      ならない未来があるんですか?

      英国病より病の罹患期間長くないですかね本邦

      • by Anonymous Coward

        英国病と日本病は違うと思う。仮に日本も英国病化しているなら解雇の用意化と公的部門の縮小で解決するかもしれないが多分無理。それは日本とイギリスの問題の原因が違うから。

  • by Anonymous Coward on 2017年11月01日 9時01分 (#3305132)

    ゲルマン民族は総じておかしい、当たりも有るけどハズレが多い印象。

    ここに返信
  • by Anonymous Coward on 2017年11月01日 9時10分 (#3305139)

    って話かと思った

    ここに返信
  • by Anonymous Coward on 2017年11月01日 9時35分 (#3305148)

    宮沢賢治はウィリアム・モリスに憧れていたらしいけど
    結局のところ一度失われて初めてその大切さに気がつくということだろ?
    失われたユートピアに対する憧れのようなものがあるんだろうな
    ドイツでも入会権問題は大きく産業地帯では似たような現象が起きたが
    それに対する反発も大きかった
    イギリスに亡命していたマルクスがザスーリチとの交換書簡で村落共同体への共感を示したが
    ロシアの社会主義者らにとっては進歩の邪魔であり破壊すべきものとしか捉えることができなかった
    日本でもロシア型の進歩思想が色んな所に流通してしまっているけど
    モリス・マルクス型の農村観が見直されないかな?

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  • by Anonymous Coward on 2017年11月01日 10時37分 (#3305182)

    不味いと思うなら食わなきゃいいだけじゃん。
    誰も困らん。

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  • by Anonymous Coward on 2017年11月01日 10時47分 (#3305189)

    大学の同期がイギリス人と結婚してあちらに住んでいるのと
    同僚が1年留学していたので聞いたことがあるけど
    どちらも「本当にまずい」と言っていた。

    ・肉は焼きすぎたり煮過ぎたりしてパサパサしてる
    ・野菜も同様
    ・魚の生臭さを消そうとしない
    ・塩っぱくもなく甘くもなく辛くもないぼんやりした味付け

    何よりも「むこうの人はそれで全然気にしてない」と。
    それが一番の原因じゃないかと思った。

    ここに返信
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UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie

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