米ベスト・バイが新型アイフォーン販売を一部中止、価格設定に苦情
- アイフォーン「X」と「8」の分割払いプランを通じた販売は継続
- 同社は先週、新型アイフォーンを定価に100ドル上乗せして販売
米家電量販店ベスト・バイは、アップルの「iPhone(アイフォーン)X(テン)」と「8」の販売を一部中止した。すでに高水準の定価に100ドル(約1万1400円)上乗せして販売したことに消費者から苦情の声が上がっていた。
アップルの主要小売りパートナーであるベスト・バイは、通信会社の分割払いプランを通じたアイフォーン全モデルの販売は継続する。分割払いプランでの価格は、ベライゾン・コミュニケーションズやAT&Tなどの通信会社が直接提供する月額プランや、アップルのウェブサイトで提供されている同様のプランと同水準となる。
ベスト・バイは先週、ユーザーが同社のウェブサイトでアイフォーンXを一括払いで購入する場合の価格を1099ドル(基本モデル)と1249ドル(より記憶容量の大きいモデル)に設定していた。アップルの定価はそれぞれ999ドルと1149ドル。
ベスト・バイの広報担当ダニエル・シューマン氏は「アクティベートされていないアイフォーンXは明らかに需要があったが、その方法での販売はよりコストがかかり、顧客の混乱やメディアでの騒ぎを招いた。そのため、われわれは数日前に分割払いプランを通じた従来の方法で端末を販売することに決めた」と説明。アップルに10月31日にベスト・バイの動きについて質問したが、コメントしなかった。
原題:Best Buy Stops Some New IPhone Sales After Pricing Backlash (2)(抜粋)