天気のあれこれ♪

普段何気なく見ている雲や雨などから珍しい現象まであれこれ書いていきます~

本日(10/31)南太平洋でM7.0の地震発生!またもや『リング・オブ・ファイア』上。日本は大丈夫か?

 

本日10月31日午前9時42分に南太平洋(ローヤリティー諸島南東方)でM7.0の地震が発生しました。 前回の南海トラフ巨大地震で眉唾な意見と紹介した『リング・オブ・ファイア』に沿って発生しており、都市伝説にしてはちょっと説得力がある状況になってきました。

日本では近い将来に起こる可能性が高いと言われている地震南海トラフ地震と首都直下地震があります。前回は南海トラフ地震に触れたので、本日の天気のあれこれでは、首都直下地震について書いていこうと思います~

 

南海トラフ地震についての記事はこちら☟

 

www.tenkinoarekore.com

 

 

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   目次

 

 

 

1.10月31日に南太平洋でM7.0の地震が発生!

本日10月31日午前9時42分に南太平洋でM7.0地震が発生しました。太平洋津波警報センター(PTWC)によりますと、震源地はローヤリティー諸島南東方。震源の近傍では津波発生の可能性はありますが、この地震による日本への影響はないとの事です。(10時現在でニューカレドニア LIFOUで津波9cmニューカレドニア MARE 13cm・バヌアツ LENAKEL 10cm)

2.日本に影響ないなら良いのでは?

確かに日本にはこの地震で直接的な影響はありませんが、地震学者の一部で唱えられているある説があります。それが前回の南海トラフ地震の記事でも紹介した『リング・オブ・ファイア』です。

この説によれば『リング・オブ・ファイア』上をぐるりと時計回りに移動するかのように巨大地震が連鎖すると言われており、アリューシャン列島(北太平洋に位置しアメリカ大陸とアジア大陸の間を連絡している)を大きな地震が襲うと、次に中南米・日本と連鎖するというものです。

3.どうせ眉唾な話でしょ?

これが実はそうも言っていられない状況で、過去にこのパターンで少なくとも2回起こっているようです。

 

例1

1946年4月1日  アリューシャン列島でM7.8

1946年11月10日 ペルーでM7.3

1946年12月21日 昭和南海地震(M8.0)が発生

 

例2

1957年3月9日  アリューシャン列島でM8.2

1957年7月28日  メキシコでM8.0

1958年11月7日  択捉島地震(M8.1)が発生

 

今年

2017年7月18日  アリューシャン列島でM7.8

2017年9月8日    メキシコでチアパス地震(M8.2)

2017年9月20日  メキシコ中部地震(M7.1)

2017年10月31日 南太平洋でM7.0←New!!

2017年11~12月頃   日本?

 

今年も既にアリューシャン列島・中南米・南太平洋と起きており、段々日本に近づいて来ています。都市伝説と一笑に付すレベルではなくなってきています。

4.まさか今回の南太平洋での地震がリング・オブ・ファイア上なの?

残念ながらそうなります。今回の南太平洋の地震も含めて図にしてみたので、ご覧ください。

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①2017年7月18日   アリューシャン列島でM7.8

②2017年9月8日     メキシコでチアパス地震(M8.2)

③2017年9月20日   メキシコ中部地震(M7.1)

④2017年10月31日   南太平洋でM7.0←New!!

 

この説を信じるとして1~2か月後に次の地域に連鎖しているなら、11~12月に日本でM7.0クラスの地震が起こってもおかしくない状況になってきています。

 

 

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5.関東で地震といえば関東大震災を思い浮かべるけど、あのクラスが来るってこと?

まずは図で見ていただきましょう。関東周辺には東から太平洋プレート・南からフィリピン海プレートに押されていてプレート構造は複雑になっています。

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引用:内閣府 中央防災会議 首都直下地震対策検討ワーキンググループ

 

関東に限らず日本で起こる地震は、大きく分類すると海溝型地震直下型地震の2つになります。

 

海溝型の地震は、大陸プレートと海洋プレートの境界で、ひずみが生じたプレートがそれを元に戻そうという働きで起こるものと言われています。

海溝型の例としては、1923年の関東大震災(M7.9)・2011年の東日本大震災(M9.0)などが挙げられます。

 

直下型は内陸部にある活断層で発生する震源の浅い地震をいいます。

直下型の例としては、1995年の阪神大震災(M7.2)・2016年の熊本地震が挙げられます。

今回想定されているのは、直下型地震(M7クラス)になるので関東大震災(M8クラス)レベルではありません。ちなみに海溝型地震は200年~400年の周期と言われており、次に起こるのは2120~2320年頃と想定されています。

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引用:内閣府 中央防災会議 首都直下地震対策検討ワーキンググループ 

6.じゃあ、首都直下地震南関東地震)の可能性は?

現在出されているデータでは、首都圏の地下で起こるマグニチュード(M)7.0クラスの地震が、30年以内に約70%の可能性で起こるであろうとの試算が出ています。

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引用:内閣府 中央防災会議 首都直下地震対策検討ワーキンググループ

 

南海トラフ地震と同じような確率になっているので、どちらが先に来てもおかしくないレベルです。

7.首都直下地震は、何を根拠に30年と言っているの?

5.で記した評価想定では、観測精度の信頼が出来る1885年以降、評価時点であった2004年まで119年間の地震のうち、震源の深さが30-80㎞で、かつ一定規模以上の被害が見られるものを対象としています。

それによると5つが該当し、単純平均から発生間隔を23.8年と見積もっています。

・1894年 明治東京地震    M7.0

・1895年 茨城県南部の地震  M7.2

1921年 茨城県南部の地震  M7.0

・1922年 浦賀水道付近の地震 M6.8

・1987年 千葉県東方沖地震  M6.7

8.首都直下地震の際の被害想定は?

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 引用:東京新聞:首都直下地震 M7級、死者2万3000人 政府想定:特集(TOKYO Web)

 

政府の中央防災会議の発表によりますと、東京都大田区付近でM7.3の地震が起きたと仮定した場合、最悪で23,000人の死者・経済被害は95兆円にも上るという試算が出ています。

ちなみに今世紀中はないとは思いますが、相模トラフで起こる関東大震災のようなM8クラスの海震型の地震の場合だと、死者七万人という予想も出ています。

 

 

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9.まとめ

本日は南太平洋でM7.0の地震があったため、首都直下地震について触れました。30年以内に約70%の確率でM7クラスの地震が起こるとのことですので、今年中に来てもおかしくありません。もしもの時に備えて色々と準備しておきたいところですね。 

 

おススメの災害グッズを取り上げた記事はこちらです☟

 

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