銭と机の上じゃ学べないこと

―「忍たま乱太郎」に教えられたことはなんでしょう？

田中

お金は大事だなぁー（笑）銭や銭や！

一同爆笑

高山

やっぱり何事も笑顔で解決っていうのが一番ですね。
どんな時でも笑っていればなんとかなるな、みたいな。

貞友

あと、諦めないことかな。いま、みなみちゃんが言ったように、笑っていればヘタレな子とか、ダメって言われている子でも、結果が違うんじゃないの？
机の上だけじゃ計れない何かがあるのかなっていう気がします。

脱線の果てにたどり着いた、結局は……

―放送25年の歴史の中で、心を打たれたシーンは？

貞友

きり丸と土井先生のエピソードは素敵だった。

田中

あの時初めてぐらいじゃないかな、土井先生に親がいないってことを語って、ああ、土井先生もそういう人なんだなっていうことがなんとなくわかる…。
私はあれかな、保健委員が人のために頑張る姿。

貞友

骨惜しみしないもん。自然と人にやってあげるという、そういうところがいいなあ。

田中

いや、なんかさ、すごく似てるなって思う。

（ここから脱線トーク開始）

田中

きり丸って自分のための人生を歩いている気がするじゃない？
私もそういうところあるから。
でも、みなみちゃんってすごく面倒見がよくってさ、で、みえちゃん（※一龍斎貞友）は、おとぼけてるじゃない（笑）

貞友

え！（笑）

田中

だってこの間のアフレコでもさ、みえちゃんのセリフの時にいないなと思ったら、どうやらコーヒーをこぼしていたらしくて（笑）

貞友

（笑）言わないで、それ言わないで（笑）

高山

よく、でもこぼすよね（笑）

田中

（笑）だからしんべヱとダブるでしょ。

貞友

しんべヱはそんなにそそっかしくはないけどね。

高山

イメージ的にはダブっちゃうなぁ。

貞友

いやでも、しんべヱをやるようになってからね。

田中

いやいや、前から前から。

貞友

ほんと？昔はやんちゃでワイルドな役柄が多かったんだけど（笑）
最近はすっかりおとぼけ担当（笑）

高山

やんちゃでワイルドってありましたっけ？（笑）

貞友

いやいや、そういう役をやってたっていう。

高山

ああ、ご本人ではなくね（笑）
でもしんべヱ役はかなりハマってると思うけど。正直、楽なんじゃない？

貞友

楽だね、ほんとに。真弓ちゃんがさ、なんにも演技してないよねって（笑）

田中

私、オーディションをしんべヱで受けてるから。でも、とてもじゃない（笑）

高山

真弓さんがしんべヱを？　珍しいんじゃないですか？
私は、きり丸と乱太郎だったかな。

貞友

私はヘムヘムをやりたいって言ったんだけど。
あともっとかっこいい役を（笑）

田中

（イケメン声）悪いな、みえちゃんそれは違うな。

一同爆笑（脱線トーク終了）

田中

でもわりと乱太郎の話でジーンとするの多いかもしれない。

高山

ああ、そうかも。

田中

なんかしんべヱの話は笑っちゃうし。
親子愛って、パパさんとしんべヱの話ってさ、いいなと思うこともあるんだけど、笑っちゃうほうが多い。

高山

しんべヱをネコっかわいがりしてね。

貞友

感動っていうより笑っちゃうね。

田中

でも不思議に普通で言ったらイヤミになるコトでもしんべヱが言うと。

高山

イヤじゃない。
しんべヱの中にそういうところが無いんだよね。

田中

うらやましがらせようっていうね。

貞友

みんな、それぞれがそれぞれでいいっていうかんじ。

高山

乱太郎の家は、父ちゃん母ちゃんがとても働き者。
この間アフレコしたときの話でも、乱太郎のために一所懸命稼ごうっていうのが…。
（※６月８日放送予定「父親たちの段」）

田中

ジーンとくるよね。

貞友

で、お父さんが、自分みたいなヒラ忍者じゃなくて、乱太郎には立派な忍者になってほしいと。

田中

やっぱりジンとくる話は乱太郎が多い。

貞友

そうだねー。

高山

でも最近、父ちゃんも仕事が増えてきたんですよ。

田中

フリーの忍者のね。

高山

まあ、仕事ができるかどうかは別として（笑）

貞友

いまそれ、私も心の中で思った（笑）
でもどんなことにも頑張るんだよね。
そういういいものが乱太郎くんには受け継がれている。

高山

そして楽しんでいる。それがいいところだよね。

貞友

人と比べないっていうところもいいところだよね。

高山

そう、お互いね。は組だってみんなそれぞれ家庭の設定があって、でも他の人のウチがいいなって、羨ましがることはないじゃない？

貞友

それこそ、運動が得意な子もいればそうじゃない子もいて。

高山

だから、努力する。

田中

乱太郎とかけっこで競い合う…

高山

三治郎？

田中

そうそう、いいライバル関係、負けたくないって。

高山

うん、特訓するんだよね。
みんなそれぞれ自分の得意分野を伸ばそうとして頑張ってる。

田中

嫉妬するところもありつつ、それを乗り越えていく。
かなり嫉妬してるんだと思うよ、きり丸も、家庭的なものとか。
でもそれを乗り越えて、意外に深い話。

高山

う～ん、ホント深いですよ。

今回は座談会方式でお送りしました。後半戦は、「忍たま」勝手に妄想座談会