ウィルス不正保管か 会社員逮捕

東京の情報セキュリティー会社で情報の流出などを監視する部署の責任者を務める社員が、他人のパソコンの個人情報を流出させるウイルスが埋め込まれたファイルを、社内のパソコンに不正に保管していたとして、京都府警察本部に逮捕されました。社員は容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは東京・江東区の情報セキュリティー会社「dit」の社員、藤井雅展 容疑者(43)です。警察の調べによりますと藤井容疑者は、他人のパソコンの個人情報を流出させるウイルスが埋め込まれたファイルを、社内のパソコンに不正に保管していた疑いが持たれています。
問題のファイルがファイル共有ソフトを介して誰でもダウンロードできる状態にあるのを京都府警の警察官が見つけ、これまでの調べでは不正なファイルが1800あまり保管されていたということです。
警察によりますとファイルが保管されていたパソコンは顧客企業の内部情報が不正に流出していないかを監視する部署のパソコンで、藤井容疑者は、この部署の責任者でした。警察によりますと、調べに対し「保管をしていたのは事実だが悪いことだと思わなかった」と容疑を否認しているということです。