前回、意外と知らない建設業の職人と仕事内容(躯体編)を書きました。
今回はその2です。好評であれば続きを書くと公言しましたが、実際のとこそうでもなかったけど書きたいので書きます。
前回をご覧になってない方は是非ご賞味あれ!
建設現場
街中では常にどこかで見るごくありふれた光景で、その関係者でない限りあまり関心などない方は多いことでしょう。そこで働く職人さんは「ガテン系」とも言われ、力仕事の代名詞であることはよく知られていることです。その職人さんも数多くの職種があり、知名度の高いモノから低いモノまで幅広くあります。一般の方では立ち入ることのない職人さんの仕事内容を知ってもらえれば思います。
躯体工事・内外装工事
大まかに分けて躯体工事と内外装工事があります。
躯体工事は、その建物の元となる骨組みといったところでしょうか。どこかの国みたいに「床抜けちゃった」なんてあったら大問題ですからね超重要です。
内外装工事は、躯体に飾り付けするイメージですね。ドア、マド、壁、間仕切り、水回りなど多岐に渡ります。
ここまでは以前の引用で簡単に説明させていただきました。
前回は躯体工事の中で、基礎部分の下準備に関わる3職種(土工、鳶工、測量工)を紹介しました。 今回は実際の基礎(建物)関わる職種を紹介していきます。
鉄筋工
こんな感じで鉄筋を組んでいきます。1本3mあるような重いモノを軽々持ち上げて、決まった仕様の通りに配筋していきます。特に基礎は重量がかかる重要なところなのでその本数も多く、ビッシリ並べます。
配筋だけだとぶらんぶらんなので、針金のホッソイやつ(結束線)をハッカーという工具で縛っていきます。この作業が結構ツラそうでしたね。(同じこと繰り返すからね。
画像:ハッカー
鉄筋の種類として一般的に2種類ありますが、丸鋼を使用する現場は見たことがありません。コンクリートの付着が異形鉄筋の方がボコボコしてて良いという理由ですね。
一般的なサイズがD10~38で、それ以上もあります(数字は直径)
スポンサーリンク
大工(型枠大工)
画像は基礎ではありませんが、イメージとしてはわかると思います。コンクリート打設時の枠を作る職種です。鉄筋工のあとを追う形で組んでいきます。コンクリートが溢れないように細かいピッチで単管(鉄パイプ)とセパ(セパレータ)を配置します。階段なんかは複雑で「やっぱ職人はすげーな」と感じましたね
東北出身の方が多い印象でした。
Pコン(白いやつ)の間が壁の幅になります。打ちっぱなし(コンクリートがそのまま見えてるやつ)で一定間隔で丸く凹んでいるやつは、このPコンの後を左官工が埋めたあとの状態なんですね。
圧接工
知らない方も多いのではないでしょうか?柱や梁の鉄筋をガスで溶かして接合する職種です。柱を例にすると、10階建ての建物で基礎から10階分のクソ長い柱の鉄筋を施工することは長すぎて物理的に無理なので各階で接合していきます。
あくまで接合している状態です。接合の状態によっては1本モノより弱くなる可能性があります。そのため、接合面でせん断しないように膨らみをテレコにし、膨らみ部分のサイズも接合する鉄筋径により決まっています。さらに一部現場で実際にやったサンプルを検査に回し強度の確認も行います。
画像のとおり熱がすごい!夏は炎天下+熱でやばいです。逆に冬はいい感じの暖房になります。近くに行って暖をとってた記憶がありますねw
まとめ
以上、鉄筋工、大工、圧接工を紹介させていただきました。圧接工はレアな職種じゃないかな?と思います。ご覧いただきありがとうございました!
⇩ポチッとお願いします!