おはようございます。
今年の9月末に、楽天バンガード・ファンドからVT(全世界株式)とVTI(全米株式)を買い付ける投資信託2種が発売されたのは記憶に新しいかと思います。
その楽天バンガード・ファンドから、今度はVWO(新興国株式)を買い付けるファンドが発売されるとのことです。
楽天・新興国株式インデックスファンド(楽天VWO)が追加されます
情報元は毎度おなじみのアウターガイさんです。
VWOはバンガード社から発売されているETFで、正式名称はバンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETFといいます。
ベンチマークはFTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ・インデックスで、新興国株式市場の主要銘柄に広く分散投資をすることが可能です。
VWOの経費率は0.14%で、新興国株式市場へ投資をする商品としては激安といってよい水準です。
VWOの構成国・構成銘柄トップ10
VWOの国別構成比率のトップは中国で、3割近くを占めます。
これは今後しばらく揺らぐことはないでしょう。
個人的に期待しているインド、マレーシアやインドネシアなどの国もトップ10にランクインしています。
ベトナムにも期待していますが、こちらは入っていませんね。
これらの国に個別に投資しようとすると手間がかかったり、経費率が高くなりがちですので、VWO一つでまとめて分散投資できるのは大きな魅力です。
上位10銘柄を見てみますと、中国のIT・ネットサービスの雄、テンセントがNo.1です。
以下、中国や台湾、南アフリカの有力企業が名を連ねています。
銀行など金融系の占める割合が高いですね。
しかし、No.1のテンセントの占める割合ですら4.1%に過ぎませんから、広く分散されていることが見てとれます。
信託報酬0.250%は、新興国株式クラスとしてはかなり優秀です
楽天・新興国株式インデックスファンドは、そもそもVWOを買い付けるだけのシンプルな商品ですので、VWOに魅力を感じる人が購入することになります。
既存の投資信託で新興国株式クラスに投資をする商品の大半は、MSCIエマージング・マーケット・インデックスに連動する商品です。
その中で、現時点で信託報酬が最安なのはeMAXIS slim新興国株式0.34%(税抜)です。
楽天・新興国株式インデックスファンドはこれを大きく下回る0.25%ですから、新興国株式クラスへの投資商品としては非常に魅力的と言えます。
もちろん、初回の運用報告書が発表されるまで実質コストは不明ですが、それはどの投資信託でも共通です。
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新興国株式市場への投資をどれだけ重視するか
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)へ投資をすれば、新興国株式市場にも15%程度投資をすることになります。
それ以上に新興国株式市場を今後の有望な投資先として考えるならば、VWOや楽天・新興国株式インデックスファンドが魅力的な投資先になるでしょう。
上記の信託報酬の低さから、今までMSCIエマージング・マーケット・インデックスに連動する投資信託を購入していた方から一定の需要があるのは間違い無さそうです。
VTをベースに個人の好みに応じてVTIやVWOを投資信託で買い足せる時代が来た
元々経費率に優れたバンガード社のETFを買い付けるファンドですので、商品自体が優れていることには間違いありません。
投資初心者の方は、どれを買うか迷ったらとりあえず楽天VTを購入しておけば、世界全体への分散投資が可能です。
投資を勉強していく中で、世界全体よりも米国市場単独の方が今後も高成長が期待できると信じられるようになれば、楽天VTIにシフトしていけばよいと思います。
また、「今後は新興国株式市場の成長に期待する!」と確信が持てるようになったら楽天VWOへシフトしていけばOKです。
投資に絶対的な正解はありませんので、勉強していく中で自分なりに納得ができるアセットアロケーションを見つけていきましょう。
楽天バンガード・ファンドの商品の価値は、非常に低コストで全世界株式市場・全米株式市場・新興国株式市場への分散投資を可能にしたことにあると思います。
もっとも、私自身はETFをドル建てで買い付けることに全く抵抗感がありませんので、特定口座ではこれらの商品を購入することはありません。
しかし、2018年1月から開始するつみたてNISAに関しては有力な投資先と考えています。
まとめ
楽天・バンガード・ファンドは商品ラインナップの数自体は3つ(楽天VT、楽天VTI、楽天VWO)と少ないですが、多くの個人投資家が求めている商品から順番に発売している印象があり、好感が持てます。
この3つだけでも、低コストで米国重視型、全世界分散型、新興国重視型にフレキシブルに対応ができるのが大きな魅力でしょう。
こんな記事も書いています。
楽天・全世界株式インデックスファンドは、VTを日本円で・少額から・毎月積立で購入できる点が大きな魅力です。本家VTよりは手数料が高くなりますが、それを補って余りある魅力があります。
楽天・バンガード・ファンドはつみたてNISAを強く意識した商品ラインナップになっていると思います。私もつみたてNISAでは楽天VTIと楽天VTを購入予定です。
ETFは投資信託と比べると購入するのが手間だと言う方が多いですが、SBIの外貨積立を利用すればドル転の部分の手間はほぼゼロにすることが可能です。「自動積立でないと嫌!」という人は投資信託一択ではありますが。。