image credit:YouTube
金魚や熱帯魚を飼育するのは楽しいけれど水槽の管理ってけっこう大変である。すぐに水が濁ったりアオコが発生したり・・・ちょうどいい感じの状態を維持するのって難しい。
ってことでいろんな対策がとられるわけだが水槽に巻貝であるタニシを入れるという方法もあるそうだ。
すでに知っているお友だちも多いと思うが、その脅威のろ過能力がわかる動画が公開されていた。
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アオコで濁った水にタニシを入れると・・・?
濁った水はタニシで透明になる|water purification capacity of river snail (TANISHI)
この動画は、動物の専門学校で小動物や爬虫類、アクアリウムについての授業をしているオフィスティーズガーデンの川中豪さんが公開したものだ。
アオコで濁った水が入った容器を二つ用意して、その片方にタニシを投入してその経過を見るという実験である。
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最初、どちらも透明度はほぼゼロの状態だが・・・2時間後、タニシを入れた方の容器の水は濁りがかなり取れている。
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さらに2時間、タニシ効果でさらに水が透明に!!!
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タニシの「濾過摂食」とかいう特殊能力が発動
タニシは「濾過摂食(フィルター・フィーディング)」という特殊な摂食スタイルを持つ動物なのだとか。触手やエラなどで漉し取る(ろ過する)ようにしてエサを取るらしい。
多くの淡水貝はデトリタス食(水底に溜まった微生物や微生物の死骸を食べること)やグレイザー(石や壁面のコケなどを食べること)という摂食スタイルなんだけど、タニシはそれにプラスして「濾過摂食」もできちゃうようだ。
二枚貝の中には「濾過摂食」ができるヤツもいるみたいだが、ほかの摂食方法ができないためタニシに比べると飼育が困難なのだという。
一度水槽に入れたタニシは逃がしちゃダメ!
なお、動画内で川中さんは、
いちど水槽内で金魚や熱帯魚と一緒にしたタニシは、逃さ(捨て)ないでください
と呼びかけている。観賞魚と一緒にした時点で、互いの常在菌や病原体が混ざり合っている可能性があるとのことだ。
また、田んぼにいる生き物を採集する際、所有者の許可を取ること、あぜ道や稲を荒らさないことなども注意点としてあげている。
それにしても特殊能力を発動できて飼育しやすいとかタニシのパワーもんのすごいな。
乙女ピンク色の卵がチャーミングなジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)はまったくの別物なので気を付けるとして、水槽のアオコで困っている人がいたら試してみる価値ありかもだよ。
via:YouTube / Weblio / Twitterなど / translated by usagi / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
ドブガイがデカいだけあって高性能だけど、やっぱり飼育が難しいんだよね。
2. 匿名処理班
牡蠣もそうだよね
3. 匿名処理班
室外ならいいけど室内はなぁ…
直射日光当たってるor餌のやりすぎorライト照射時間長すぎとか何かしら飼育環境が悪いからそういう状態になる
タニシを水槽に放り込む前にそこらへんの見直しをすべきだと思う
あと個人的に一枚貝がガラス面に張り付いてるという絵面がまず無理
室外のプラケースとか池なんかは日光のせいで凄いことになるからこの手の摂食濾過はオススメ カラスガイとかイシガイなんかの二枚貝でも良いし
4. 匿名処理班
それでもタニシを水槽に入れるのにはなんだか抵抗があるわけよ
なんかその け、景観が壊れるっていうの?
5. 匿名処理班
もうタニシに足を向けて寝られない
6. 匿名処理班
淡水で底材有りなら、シジミを2~3個入れれば十分だろ
7. 匿名処理班
肝臓ジストマの危険性はサックリ無視会
怖い怖い
8. 匿名処理班
濾過槽作ってそんなかにタニシぶっこめば景観損ねないかも!
9. 匿名処理班
ペタッと張りついていて角出しているの愛嬌あるけどなあ
10. 匿名処理班
諏訪湖はこういった貝を投入しても変わらないんだろうか
11. 匿名処理班
以前カラパイアでも取り上げられた納豆菌の浄化作用も凄いよ
12. 匿名処理班
自分は積極的にヒメタニシ入れてる
意外に可愛いもんよ、口がぽにぽに動いてて
ただ子供産まれるときは卵とかないから繁殖止めるのは性別偏らせるしかないよね
13. 匿名処理班
※11 納豆菌のも凄いよね
小学校の頃教室で飼ってた魚の水槽がコケ生えた時に先生がタニシ入れてた
コケ食べて水槽もきれいになってたし、タニシすごいなあって思ったのをこれ見て久しぶりに思い出したよ
14. 匿名処理班
というか、タニシは風土病の媒体になることが多いから
扱いには十分注意しろよ。
15.
16.
17. 匿名処理班
シジミだってすげんだぞ。
貝類なめんなよ。
18. 匿名処理班
食べた毒はどこにいくのかなー?
ため込んでるんだよなー体にー。