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インスタグラムを使って詐欺まがいのビジネスを行っていたということで、「アイデア」という会社に対し消費者庁が消費者に注意喚起を行いました。
「カシャカシャビジネス」とはインスタグラムで写真を売って稼ぐ方法を、この会社がそう名づけたものです。
この「カシャカシャビジネス」については、詐欺なので気をつけるようにとネットではかなり前から問題視されていました。
アイデアとは
事業者の概要
名 称
株式会社アイデア(法人番号 9010601050574)
所在地
東京都港区麻布十番1-2-7ラフィネ麻布十番701
東京都江東区亀戸七丁目38 番11-806 号
東京都渋谷区広尾一丁目7番20 号DOTビル2F
代表者
片桐 尚登
片桐 直人
URL http://idea-idea.co.jp ほか
出典:消費者庁HP
スマホで撮った写真をインスタグラムにアップして、その写真を売って稼ぎましょうというビジネスを行っています。
具体的な手口
「アイデア」は、ウェブサイトで勧誘します
↓
消費者に「情報商材」を購入させます
↓
消費者は、詳しい説明を受けようとアイデアに電話説明の予約をします
↓
アイデアは、消費者に電話で、3日間で3万円稼ぐためには「有料の特別コース」に入る必要があると執ように勧誘し、「特別コース料金」を支払わせます
7万円から150 万円の特別コースに入るよう、執ように勧誘されます
↓
インスタアップ(自動集客ツールのアプリケーション)というビジネスツールについて
アイデアは、特別コース料金を支払った消費者に対し、インスタグラムの使用方法「インスタアップ」の登録方法、写真の販売方法等を解説したPDFファイルと共に、「インスタアップ」の「ID及びパスワード」を付与します。
消費者が「インスタアップ」のID及びパスワードを入力し、インスタグラムに連動させると、消費者が設定したハッシュタグと同一のハッシュタグを設定したユーザーが自動的にフォローされます。
フォローされたユーザーが消費者のフォロワーになるかどうかは、ユーザーの判断となりますが、自動的にフォロー数が増えるため、「インスタアップ」はフォロワーを増やしやすい仕組みになっています。
消費者はインスタアップを使用してフォロワーを増やしながら、インスタグラム上に写真をアップしますが、写真を購入するかどうかは個々の閲覧者の判断であるため、フォロワーの増加が直ちに写真の売上げ増加を意味するものではなく、「カシャカシャビジネス」は誰もが簡単に稼げるような仕組みにはなっていません。
出典:消費者庁HPより抜粋
ざっくりいうと、この「インスタアップ」というアプリケーションを何10万円もかけて消費者に買わせインスタグラムのフォロワー数を増やすように指導しますが、写真が売れる根拠は特にないということですね。
東京都と合同で調査した結果です
(1) アイデアの代表者の氏名については、アイデアのウェブサイトと商業登記の内容が異なりますが、代表者への事情聴取から同一人物であることが判明しました。
⇒なぜ名前を変えているのかは不明?
(2) ウェブサイトにアイデアの所在地として記載していた住所は、バーチャルオフィス(貸し住所)でした。
(3) アイデアの本店所在地として登記された住所は、代表者の住所地であったところですが、平成29 年3月に退去していました。また、本店の移転先として登記された住所バーチャルオフィス(貸し住所)でした。
(4) バーチャルオフィスに届いた郵便物は、ビルの一室に転送されていました。この一室は、平成29 年10 月18 日現在、アイデアの表札が掲げられ、代表者が同室の賃借人となっていました。
(5) アイデア名義の金融機関口座は7件あり、そのうち1件は金融機関から口座凍結措置がとられていました。
(6) アイデアのウェブサイトには、「カシャカシャブック通常価格10 万円→今だけ会員様特別価格2万円」などと記載されていましたが、代表者への事情聴取から、アイデアが過去に10 万円で販売していた事実がないのに、このような不実な記載をしていたことが判明しました。
→これよく情報商材とかで見かける文章ですね( ̄▽ ̄;)
(7) 同ウェブサイトやカシャカシャブックには、「月収200 万円以上稼いでいる人もいます。」との記載や、実際に稼げているとする人の「体験談」が多数記載されていましたが、代表者への事情聴取から、これらの事実は全くなく、虚偽であることが判明しました。
(8) アイデアの代表者は廃業する旨を申し立て(⇦ここ大事です)カシャカシャビジネスのウェブサイトは平成29 年8月31 日をもって閉鎖されたものの、平成29 年10 月18 日現在、同社の商業登記については解散登記も清算人選任登記もなされていません。
(9) インスタグラムを運営する米国のインスタグラム社によれば、インスタアップの自
動的にフォロワーを増やす機能は、現実の人間によって行われたものであるとの誤った印象を利用者に与えることになり、インスタグラムの利用規約に違反するとのことです。また、このような機能をインスタグラム社の許可なしに使用する各ユーザーもインスタグラムの利用規約に違反するとのことです。
⇒ツイッターも同じです(念のため)
出典:消費者庁HPから抜粋
写真が売れるどころか、アカウントが凍結されてしまいますね。
明らかな詐欺です。o(`ω´ )o
それもまたほとぼりが冷めたら続けようとしています。
ウエブサイトとバーチャルオフィスを使用しているので、こうなると一般の消費者は手のうちようがありません。
(前に被害にあった詐欺で知りました)
アイデアに電話してみました
サイトは消えていたので、まさか電話には出ないだろうなと思いながら電話してみるとなんと受付の女性がでました。
私:私はきちんと名前は名乗る主義なので
「札幌の◯◯と申しますが、サイトが消えているんですがこれからはメールアドレスにメールすれば写真の売り方を教えていただけるんでしょうか?」
アイデア:「ええ、メールであれば・・・ちょっとお待ちくださいかわります」
責任者らしい男性が電話にでてきました。
私:「今サイトが消えているようなんですが、これからはどのようにそちらに申し込みをすればいいのでしょうか?」
アイデア:「今は新規の申し込みを受け付けていません。今までのお客様の管理だけをしています」
私:「他にはご商売はされていなのですか?」
アイデア:「えっええ、今までのお客様の管理だけです」
私:「そうですか、それではありがとうございました」
私はこれでも社会人なので、礼儀はきちんとしています。( ͡° ͜ʖ ͡°)
まだ営業していますね。
消費者庁のHPには、「 アイデアの代表者は廃業する旨を申し立てをした」と書いていますが見事に消費者庁も騙されています。( ̄▽ ̄;)
この「嘘」で詐欺容疑での警察への告発を一度うまく逃れたんでしょう。
やはり「アイデア」の方がお役所より一枚上手のようですね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
私はネット詐欺に2回もあっているので、彼らのしたたかさは十分知っています。
(自慢になりませんが)