捜査関係者によりますと、２０代の男ら数人は無断でコピーした人気漫画の「海賊版」をインターネットのサイトに載せたとして、著作権法違反の疑いが持たれています。男らの中には、ネット上の海賊版の漫画や小説をリンク先としてまとめ、誘導する「はるか夢の址」というサイトの管理者も含まれているということです。

こうしたサイトは「リーチサイト」と呼ばれ、海賊版そのものは載せていませんが、“タダ読み”につながるとして出版業界などからは著作権の侵害を助長していると指摘されていました。

出版関係者によりますと「はるか夢の址」は延べ４０万点以上の海賊版が探せる国内最大級の「リーチサイト」で、被害規模は年間数百億円と推計されていますが、ことし７月に警察による関係先の捜索を受けすでに閉鎖されています。

大阪府警などは３１日にも男ら数人を逮捕するとともに「リーチサイト」が海賊版の掲載に組織的に関わっていなかったかなど実態の解明を進める方針です。