【ACL】浦和10年ぶり決勝進出 金満・中東&中国クラブに主力買い占めされる!?
ファイナル進出の“意外な代償”とは――。サッカーのアジアチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第2戦(18日、埼スタ)、J1浦和は上海上港(中国)に1―0と勝利し、2戦合計2―1で10年ぶりとなる決勝進出を決めた。アジア最高のスター軍団を完封する会心のパフォーマンスを披露。浦和イレブンは評価急上昇でアジア各国から“爆買い”のターゲットにされており、今オフに主力選手の大量流出がささやかれている。11月18、25日に行われるホーム&アウェー方式の決勝ではアルヒラル(サウジアラビア)と対戦する。
これぞ日本の底力だ。前半12分にMF柏木陽介(29)の左CKをMFラファエルシルバ(25)が頭で合わせて先制。上海上港はFWフッキ(31)とMFオスカル(26)の元ブラジル代表コンビを中心に攻勢に打って出るが、ここで奮闘したのが日本代表DF槙野智章(30)だった。
今季ACLで9戦9発と圧倒的な存在感を放っていた怪物フッキを頭脳的なプレーで封じ込め、チームを勝利へと導いた。視察した日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(65)からも賛辞を受けた槙野は「いつも怒られてばかりだけど、素晴らしい相手と舞台でできて少しは成長できたかな」と胸を張った。
槙野の活躍を筆頭に、浦和イレブンは揃って最高のパフォーマンスを披露。上海の世界的名将、アンドレ・ビラスボアス監督(40)も「浦和は我々にボールを持たせてくれたが、スペースを消して守った。浦和の守備は素晴らしかった。チャンスをつかめなかった」と脱帽したほどだ。
この快進撃に浦和イレブンの“人気”が急騰しているという。「中東や中国ではACLの戦いが重視されている。浦和の選手の質の高さはもともと評価されているけど、今年の戦いぶりでさらに評判になる。今後すごい条件で狙われるケースも出てくるのでは」と日本代表選手と契約するマネジメント事務所関係者は指摘した。
中東や中国のクラブはJリーグクラブとは桁違いの資金力を誇り、今回対戦した上海上港もフッキとオスカルの2人だけで移籍金に約140億円を費やしている。近年はJリーガーが獲得の標的となっており、今年6月にはDF塩谷司(28)が広島からUAE1部アルアインに移籍。アルアインは昨年7月に鹿島からMFカイオ(23)を獲得しており、いずれもACLでのプレーが引き抜きのきっかけとなった。
実際に浦和でも槙野が一昨年にサウジアラビア1部アルナスル、昨オフには中国1部の広州恒大から破格の条件でオファーを受けたように、主力選手の注目度は高い。ただでさえ中東や中国ではACL常連の「浦和ブランド」の人気は高いが、今季の躍進で注目度はさらに上昇した。
特にUAEでは、元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏(64)が代表監督に就任したことで、各クラブに日本人選手を“推薦”すると見られている。となれば、浦和が格好の草刈り場となりかねない。
槙野を筆頭に、柏木、ハリルジャパンで成長株のDF遠藤航(24)、MF武藤雄樹(28)、FW興梠慎三(31)らに加え、ブラジル出身のラファエルシルバにも触手が伸びるのは確実だ。決勝進出の快挙と引き換えに、“赤い悪魔”は激動のオフを迎えるかもしれない。
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