一般社団法人日本自動車連盟がJAFの正式名称だ。1963年の創立以来、ドライバーに対し安全と安心を支えるロードサービスの担い手として、全国2398人の隊員が活動している(2016年現在)。
ロードサービス部 管理課長の泉谷卓治氏に話を聞いた。
「最近は高速道路での事故が目立っていますね」(渡辺氏)
「そうですね、高速道路でのトラブルは死亡事故など、重大事故になりやすいので報道されることが多く、そうした意味で目立っているのかもしれませんね」(泉谷氏)
確かに落下物による重大事故や、路肩に駐車中の車に大型車が追突して死者が出るような悲惨な事故の報道が後を絶たない。
泉谷氏は「高速道路に安全な場所はない」という。
「かつて、高速道路上からの様々な通報は道路脇に一定間隔で設置されているオンラインの非常電話が使われることが多かったのですが、最近は携帯電話での問い合わせが圧倒的に増えています」(泉谷氏)
運転する車に何かしらのトラブルが起こり、左側の路肩に停車。運転席に座ったまま携帯で直接JAFに問い合わせるケースが増えているということだ。
「でも、そのまま車から降りると大変危険ですね」(渡辺氏)
「その通りです。ですからまずは『運転席側ではなく、つまり右ハンドルの車であれば面倒でも車内で助手席側に移動して、左側のドアから車外に出てください』とお伝えします。さらに、路肩ではなく、ガードレールやガードロープの外に出て、安全な場所で待ってくださいとお伝えします」(泉谷氏)