「自分が楽しく」信条に
○…奉仕団体「横浜あざみロータリークラブ」の会長に新しく就任。各国からの留学生受け入れや、区民まつりで東北復興支援を目的としたさんま提供など従来の活動に加え「こども食堂の支援などにもチャレンジしたい」とよく通る声で話す。「地域活動を通してロータリーや奉仕活動を知ってほしい」と意気込む。
○…北京で生まれてすぐ日本に引き上げ、3歳の時に神奈川区へ。「除夜の鐘の代わりの汽笛と、横浜市歌が思い出」というハマっ子だ。短大卒業後はNHKに入局し、ラジオやテレビ番組「トライ&トライ」のアナウンサーとして活躍。現在もラジオに出演し、インタビューコーナーでは出演者の交渉や編集を自ら行う。かつてはインタビューが苦手だったが、今では自分の考えをめぐらせて相手から話を引き出すのが楽しいのだそう。「自分が楽しくないとラジオを聴いている人も楽しくない」が仕事をする上での信条だ。企画当初は「長く続けるつもりはなかった」と笑うが、これまでの出演者数は200人、20年以上続いている。
○…「自分が動くことで役に立てる奉仕活動をしよう」と2008年にクラブへ入会。活動の一つ、震災チャリティーコンサートでは出演者の交渉と司会を担う。仕事で培ったアナウンス技術や、とっさの判断力、さらには歌手などとのコネクションと、今までのキャリアを生かして地域活動に還元できることに大きなやりがいを感じている。仕事同様、ロータリー活動も「地域のためにできることを、会員同士が楽しんで和気あいあいとやっていきたい」。
○…趣味はオペラ鑑賞。イタリアやオーストリアに何度も足を運び「本物」に触れるのが何よりも楽しいという。新会長として臨む今年度のロータリーでも「友達になろう」をテーマに、人と人が直接交流することを重視。「SNSが流行しているけれど、人と人とのぬくもりや絆を大切にしたい」と優しく語る。