【今から28年前】
アメリカのグランドキャニオンで
日々修行にあけくれる
見習いツイッタラーがいた。
きもやん『それツイート!それツイート!』
今でこそツイッターランドの救いの王と
囁かれている「きもやん」である。
当時の彼はアマツイッタラー。
闇雲にツイートしてはスルーされる日々。
フォロー80万人、フォロワー0人。
なのにアンチコメントが後を絶たないという
逆インフルエンサーであった。
??『きもやんよ。それではダメじゃ。
このままではいつまで経っても
見習いツイッタラーの域を出ない』
きもやん『はっ!…し、師匠!!』
伊集院師匠『ツイートにはコツがあるんじゃよ』
若かりし頃のきもやんが出会った者こそ
伊集院。
彼の師であった。
彼は
フォロー0にしてフォロワー97万人
というゴッドツイッタラー。
まさに当時のきもやんには
とても届かない存在であった。
きもやん『師匠!
どうしたらワイもインフルエンサーに!?』
伊集院『‥‥心じゃ。心を感じろ』
きもやん『心‥‥?
しかしながら師匠!
ツイッタラーというのは
意識の高い持論を語ってはスルーされ、
アンチには別垢をわざわざ作ってまで
粘着ネガコメをするような民度と
聞いております!!
そのような者達に心など‥‥』
伊集院『キエエェ!』
きもやん『!!!!!!(ビクっ)』
伊集院『心なきものに青い鳥は訪れん。』
きもやん『こ、これはTwitterの象徴である
神獣のブルーバード‥‥』
伊集院の肩にとまったのは、
Twitterの化身であるブルーバード。
伊集院『わしのツイートをみておれ。』
おもむろに
愛不穏(あいふおん) 弍(ツー)を取り出し
ツイートをする伊集院。
きもやん『‥‥!?き、きええ??
師匠!一体何をふざけて‥‥!』
ゴゴゴゴ‥‥!!!
伊集院がツイートするやいなや突如
地震のように大地が震える。
きもやん『ま、マグニチュード8‥‥!
地震かッ‥‥?
こんな時に‥‥ッ!!』
伊集院『落ち着けきもやん。
この揺れの震源は地下ではない。
わしの愛不穏じゃ』
なんということだろうか。
伊集院のツイートに対する
リプライ、リツイートが
常軌を逸した数となり、
多くの通知が届くあまりに
スマホが大地を揺らしていたのだ!!
きもやん『こ、こんなことが‥‥
ツイート一つで天災を引き起こすだなんて‥‥!!!
お言葉ですが師匠!
キエエェ!という叫びに何の意味が‥‥』
伊集院『ツイッタラーに大事なのは
心だと言ったはずじゃ。
『キエエェ!』はただの言葉でなければ
奇声などもってのほか。』
そう言うと伊集院は愛不穏のメモ機能に
こう書いて見せた。
きもやん『輝‥‥栄‥‥?』
伊集院『さよう。
キエエェ!は
ただの叫びではない。
本来は「輝かしい栄光を願う」言葉。
それが転じて
キエエェ!となったのじゃ』
…そう。
キエエェ!とはただの奇声ではなかった。
ツイッタラーがツイッタラーへ贈る栄光の祝福。
伊集院『輝かしい栄光を願い、輝栄!と
賛辞を送り合う‥‥
これこそがわしの実現したい
ツイッターランド‥‥』
きもやん『‥‥師匠‥‥!』
【時は経ち2017年某日】
きもやんは憂いていた。
ツイッターランドの状況にである。
きもやん『今日もTLを開けば
高尚なブログ論ばかり‥‥。
検索流入‥‥収益報告‥‥。
これは由々しき自体だ。
ぼくが救わないと‥‥
ツイッターランドを救えるのは
ぼくしかいないッ!!!!』
ツイートのしすぎでツイッター癌となり
今は亡き伊集院。
彼の火の意思は
きもやんに脈々と引き継がれていた。
そした彼がツイートした言葉こそが
時は経てど、
ツイッタラーのスピリッツは健在だった。
そして叫びに呼応するツイッタラーたち。
ざわめくツイッターランド。
きもやんのTLは確かにキエエェ!で
埋め尽くされていた‥‥
きもやん『ここから先の敵は強力だ‥‥
まずは仲間を集めなければ‥‥』
きもやんの大いなる旅が今始まった。
〜完〜
■『きもやんのTwitter爆外伝EX』は
今月号で最終回です。
きもやん先生の次回作にご期待下さい!
先生にねぎらいのファンレターを送ろう!
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