はじめに
まずはじめに、皆様にお詫びしておかなければいけません
うむ、手短にな
前回紹介した戦艦三笠のペーパークラフト
一部捏造
しておりました 申し訳ございません m(_ _)m
何が捏造なのか
メイキングを進めていけば分かります
作品紹介と展開図印刷
まずは三笠製作にチャレンジする方のために
ここから展開図をダウンロードすることができます
全部で5枚ですね
サイト内では
とあります
初挑戦の方は上の条件がお薦めです
ワタクシの場合、何度もこのブログで述べていますが
作品が多すぎて置き場がない
クラフト用紙(紙厚0.16mm)をA5サイズ(半分)に切って愛用しています
では作り方を解説しましょう
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と言いたいところですが
作り方は既にPDFで公開されています
http://stg.cocoyoko.net/docs/mikasa_manual.pdf
前回も紹介しましたが、この戦艦三笠の製作者
「紙模型工房」の九嶋正裕さん
ものすごく丁寧で、作り方の説明書もほぼ完璧です
なので説明書をなんとなく補完する感じで進めていきます
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メイキング開始
まずコマ番号①です
船体を作ります
コマ番号②~④
最後部デッキ接着後です
コマ番号⑤~㉚ 一気に行きます
いわゆるバイタルパート(船の重要な部分)ですね
これらをちょいちょいっと組み合わせて
軍艦旗 カッコイイですね^^
軍艦旗について
ちなみに前檣(マスト)に掲揚されているのはかの有名な
Z旗!!
皇国ノ興廃此ノ一戦ニ在リ 各員一層奮励努力セヨ(またはスベシ)
という意味がこの一旒(いちりゅう)に込められています
(この一文だけはネット漁らなくても一言一句正確に書ける!!)
おっしゃる通りでございます
あと後檣のトップに掲揚されているのは旭日旗のように見えますが違います
大将旗!!
東郷平八郎大将が座乗している旗艦ですよー っていう意味
つまり、敵艦隊全艦に
この船を狙え!!
とアピールしているも同然なのです
この状態で終始艦橋に立ち続けた東郷提督の豪胆さには感服です
狙われる乗員はたまったものではありませんがそこはそれ
当時はエリートが旗艦に集められており
旗艦に配属される!!
ということが各階級において最高の栄誉だったそうです
小説「坂の上の雲」
なんでこんなに熱く(暑苦しく)語るか、というと私
「坂の上の雲」
大ファンなんです とくに小説版(NHKドラマ版も好き)
学生時代(20年以上前)たくさん本を読みましたが、次々別の本を読んでいく「乱読タイプ」ではなく、同じ本を何回でも読み返す「熟読タイプ」でした
この本に出会って、今までに最低5回は通読しています
(ちなみに1回で文庫本8冊分www)
え?今?? 主にネットサーフィンのみです(ダメ人間orz)
著者は言わずと知れた「司馬遼太郎」御大ですが
この作品のうち、何回読んでも「すごいなー!」って思う一文
時間と空間が次第に圧縮されていく。刻々ちぢまっていくこの時空は、この日この瞬間だけに成立しているものではなく、歴史そのものが過熱し、石を溶かし、鉄をさえ燃えあがらせてしまうほどの圧縮熱を高めていたといってよかった
小説「坂の上の雲」文庫本第8巻92ページより
日本の連合艦隊とロシアのバルチック艦隊が対馬沖で今まさに激突するシーンを象徴する文学表現で
これを読んだ瞬間
「あーっ 天才ってこういうことか・・・」
と青二才気味に感動したのを覚えています
今日においては司馬先生もいろんな角度から(良くも悪くも)評価されていますし、この作品内でも偏った見方がある事は重々承知の上で
大ファンです!!
ハタ迷惑な親バカぶり
「坂の上の雲」 通称「さかくも」
大ファン具合のエピソードをもうひとつ
最低5回は通読した といいましたが、そのうち1回は
音読
しています
何してんだ?って思うかもしれませんが
読み聞かせ 寝かしつけ
ですwww
子供たちが小さいころ・・・(今はサイズ的にもだいぶデカい)
普通に絵本も読んであげていましたが、内容が分かるようになると逆に興奮して寝付けなくなります
そんな時は難解な小説! そう「さかくも」!!
これを重低音イケメンヴォイスで読み聞かせると、まー寝るわ寝るわww
読むほうも手っ取り早いし、子供たちも良く眠れるのか、いつしか
「さかくもよんでー」
とせがまれるようになりました
これを延々続けて全巻音読
調子いい時は子供が熟睡した後も小一時間読み続けてた だって止まらねぇんだもん
これには後日、重篤な副作用が出まして
子供が社会科の勉強中、東郷平八郎とロジェストウェンスキー(ロシア側提督)がチラッとだけ登場したのですが、その瞬間の感想が
「うわっ 懐かしーww 東郷提督にロ提督!!」
(注:当時小学6年生です)
だったそうな (まるで久しぶりに会った親戚のおっちゃんか幼馴染み扱いww)
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主砲塔について
脱線が過ぎました・・・(汗
あとは船体に乗せて固定します
ちょっと物足りないですね
そうです
主砲 !!
12インチ(30.5㎝)連装砲
ここで文頭にあるように捏造を行っています
展開図の通りに作っていないのです
画像を見ていただきましょう
それぞれの画像左側が捏造砲身、右側が展開図通りの砲身
前回も紹介いたしましたが
九嶋さんの作品はリアリティをなるべく落とさず、形状を簡略化していく ここのライン引きが絶妙なんですよね
戦艦三笠 ペーパークラフト - わかくさモノ造り工房
ごめんなさい、ここだけは譲れません
とはいえ、筒を作って貼り付けただけの簡単な作業です
しかも連装砲と言えば
空母飛龍シリーズで経験があります
とりあえず長さだけ大体合わせて、何となくの感覚で展開図を作ってみます
これを丸めて砲身にして
ボンドをつけたあと砲身が正面に向くように強引に微調整
で、こうなる と
厳密に言うと、捏造というより
追加パーツによる改造ですね
この砲塔(砲身+砲盾全体の構造物)
回るんです
構造は単純
船体の穴に差し込むだけww
って思いますが
でもね、実際の戦艦も同じような構造だったんです
第二次大戦時、たくさんの軍艦が沈みました
近年になって海底に眠る軍艦が次々と発見されていますが、日本の戦艦では5隻
そのうちの「大和」
大和ミュージアムよりhttp://yamato-museum.com/
有名な大和の沈没状況を再現した模型ですね
調査結果を元に忠実に再現されています
この画像を見るたびに胸が痛くなりますが・・・
画像の赤丸のところ
これスッポ抜けた主砲塔なんですね
大和は敵機動部隊航空機の猛攻を受け、徐々に船体が傾斜、最後は煙突から機関部に海水が入り大爆発を起こし沈没したと言われています
その際船体は2つに断裂
この画像を見る限り、船体は裏返った状態、または回転しながら沈んでいったと思われます
主砲塔3基はすべてその沈没中に抜けて周囲に散らばっていたそうです
「霧島」も同様の現象が起こったことをどこかで読んだのですが見つかりませんでした
つまり戦艦の主砲塔は船体にガッチリ固定されていたのではなく、上からハメ込んだだけなんです
船体が裏返ると主砲塔は抜けてしまうんですね
この構造がデフォなんです
そもそも戦艦が正常に機能しているうちは主砲塔が下に来ることなんてありませんからね
これで十分 キリッ!!
仕上げの副砲
えー、脱線しました
なんせ主砲塔が出来上がりましたのであとは副砲を据え付けて終了です
これね ハリネズミみたいなトゲトゲ感も大好き
その名の通り主砲の攻撃力を補助する役割と
艇速の速い駆逐艦などが近づいてきた際、追い払う役割があります
有名な東郷ターンのあと丁字戦法に持ち込み、右舷戦闘が続いたので、左舷の砲手は長い時間暇だったとか・・・
これは展開図をそのまま使いましたが、ひねくれ者の私は砲身の先だけ筒状にして立体感を出していますww
これで完成っと