中国にて『PUBG』を代表とした「バトル・ロワイヤル」ゲームに規制の動きか、政府が青少年への影響を懸念

中国にて『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(PUBG)』を代表とした、世界中で人気沸騰中の一大ジャンル「バトル・ロワイヤル」ゲームを規制する動きが出てきているようだ。中国メディア游戏产业网CGIGCが公開した情報をMMO Cultureが報じている。

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同メディアによると、『PUBG』がヒットしたことにより、中国国内では同じようなゲームを作る企業の動きが活発になりつつあるという。しかしながら、中国オーディオ&ビデオ協会のゲームパブリッシングおよびデジタルパブリッシング運営委員会(中国音像与数字出版协会游戏出版工作委员会)は、こうしたバトル・ロワイヤルと呼ばれるジャンルのタイトルには暴力的な表現が多く、若者に悪影響をおよぼすのではないかと考えているようだ。多くの血が飛び散るといった描写や暴力表現だけでなく、生き残ることこそすべてという発想に基づいた古代ローマの剣闘を彷彿とさせており、中国の伝統と文化、そして倫理観を侵害していることも理由とされているとのこと。

また他者を探し出して殺害するというコンセプトも含めて、さまざまな面で青少年に悪影響を及ぼすというのが当局の見解であるようだ。どのような規制になるかは明かされていないものの、バトル・ロワイヤルゲームを中国企業が開発しないように誘導する方向で調整に入っていることを示唆している。

游戏产业网CGIGCはそれなりの規模を誇るメディアではあるものの、公式声明ではないのでまだ確定と言い切るのは時期尚早だろう。ただこうした動きがあっても不自然とはいえない。もともと中国では暴力および性的表現については取り締まられている。規制の例として中国版『PUBG』では血が緑色であるというのは一部では有名だろう。こうしたジャンルのゲームの暴力性を危惧し、なんらかの施策を考えていることはありえない話ではない。

*「Terminator 2」公式ライセンスのバトル・ロワイヤルゲーム

『PUBG』の国別プレイヤー数では中国がアメリカに次ぐ2位にランクインしており、ジャンルへの確かな熱気が感じられる。開発という点でも、中国内で『PUBG』に酷似した「Terminator 2」公式ライセンスのモバイルゲームが開発中で開発中であり、『荒野行动』と呼ばれる100人で戦うモバイルゲームがリリースされるなど、クローンタイトルの開発が盛んであることも報じられつつある。こうしたバトル・ロワイヤルと呼ばれるジャンルのタイトルを規制していくのか、はたまた産業として育てていくのか。中国政府の動きに注目したい。

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