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殺処分反対!奄美大島のノネコを救え!

環境省は、2018年夏に奄美大島と沖縄を世界自然遺産に登録するため“アマミノクロウサギを捕食する”としてノネコいわゆる野良猫の大量殺処分を計画しているようです。

奄美大島とその周辺の島にはアマミノクロウサギやヤンバルクイナといった希少種が生息しており、世界自然遺産の候補地だからです。

この殺処分の対処となっているその数は、実に約600~1,200匹と言われています。

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しかし、この殺処分に対し、反対の署名が4万も集まっています。
その理由は「根拠があやしい」から。

環境省の調べでは、2016年に認定できたアマミノクロウサギの死因の100%交通事故だったのです。
また、同省が公表した2000年~2013年の死因調査においても、クロウサギの死因のうち、犬や猫に捕食されていたと断定された割合は数%に過ぎませんでした。

この数字をみる限り、明らかにネコやイヌによる捕食はほとんどないといえます。それなのに、アマミノクロウサギを捕食するとして殺処分を行う意味がわかりません。

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殺処分させないために

今回、ノネコの殺処分の対象となっている奄美大島のそばにある徳之島では、公益社団法人どうぶつ基金と地元3町が猫の繁殖を防止する対策として、ネコに不妊手術を施し元の場所に返すというTNR不妊手術の活動を約1年にわたり実施しました。

TNRとは、Trap(トラップ:捕獲する)/Neuter(ニューター:不妊手術)/Return(リターン:元の場所にものす)の略です。

この取り組みにより、徳之島全島に住む猫の70%が不妊手術済みとなったことで、アマミノクロウサギの生息数は大きく増加し、その生息域は東京ドーム210個分にも広がったようです

徳之島でのこの取り組みを奄美大島においても適用させ、もっと進めていくべきだと思います。


徳之島ごとさくらねこ一斉TNR

まとめ

環境省が進めている世界自然遺産への登録ですが、この世界自然遺産登録を管理しているユネスコでは「多様性の尊重」「非排他性」「人の心の中に平和のとりでを築く」を信念としています。

そのため、世界遺産登録のために無意味に猫を大量に殺処分するこの行為は、ユネスコの理念に反した行いといえます。

そもそも、殺処分されようとしているノネコたちは、もともとは人間が飼っていたネコが野良になって増えていったネコたちです。

人間の都合で持ち込んだネコが増えたからといって、安易に殺してしまおうという発想には激しく憤りを感じます。

とはいえ、世界自然遺産への登録自体に反対するのではありません。登録のために殺処分を行うという行為に問題があるのです。
ノネコを殺さずに希少種を守るということを、もっと真剣に考え取り組んでいくべきなのでないでしょうか。