東芝、6分間の充電でEV航続距離320kmを可能にする次世代バッテリーを発表
「東芝が開発した独自の合成方法」
連載
注目記事
Androidの後追いでワクワクがなかったiPhone X。でも信者だから言う「アップルはそれでいい」
iPhone Xのナゾを実機でズバっと解決 カメラ機能はすべての面でワンランク上
セルラー版Apple Watch通信費比較。ドコモは月500円、au・ソフバンは350円(※期間限定でタダ)
人気記事
Xperia XZ Premium新色のRossoを入手!鮮烈なる赤に心奪われ溶かされる
アップル技術者、娘が社内用iPhone Xの動画投稿で一発解雇。問題の映像は削除後も拡散
東芝、6分間の充電でEV航続距離320kmを可能にする次世代バッテリーを発表
"充電の速さ"は電気自動車(EV)業界が躍進の突破口と考えるものの1つで、誰もがその臨界点に達することを求めている。ガソリンを補給するのと同じくらいの時間で充電が可能になれば、長距離ドライブも億劫だと感じなくなるだろう。これは業界共通の目標で、多くのメーカーが充電時間の短縮に取り組んでいる。
ポルシェは、350kWの高速充電システムの設置を計画中で、イスラエルのベンチャー企業、StoreDot(ストア・ドット)社は5分の充電を可能にした。
今回、東芝が開発した飛躍的な進歩をもたらすというバッテリーは、6分の充電で320kmの航続距離を達成することができるという。
この急速充電が可能なリチウムイオン電池のカギは新たな負極材だ。チタンニオブ系酸化物を採用した東芝の次世代「SCiBTM」バッテリーは、従来の黒鉛と比較すると2倍の容量を持つという。
核心に迫りたい貴方には、東芝が次のように説明するだろう。「東芝が開発した独自の合成方法で、チタンニオブ系酸化物の結晶の乱れを少なくし、結晶構造中にリチウムイオンを効率的に供給することができる」。このバッテリーは超急速充電でも耐久性に優れ、低温環境下での充電も可能、そして長寿命だという。5,000回の充放電を繰り返したテストでも90%以上の容量を維持した、と東芝は主張する。
計画では、新たな負極材を用いた次世代SCiBTMバッテリーは2019年に製品化される予定だという。バッテリー充電の問題が解消されたら、次に取り組むべき課題はインフラとコストの問題だ。
By John Beltz Snyder
翻訳:日本映像翻訳アカデミー
■関連記事
・フィスカー、CES 2018で新型電気自動車「EMotion」を公開すると予告 低価格モデルも準備中
・ポルシェ初の市販EV「ミッションE」、予定価格帯はテスラ モデルS 100Dと同等に。市販化へのデザイン変更はわずか
・イーロン・マスク氏、350kW以上で充電可能な「スーパーチャージャーV3」の導入をほのめかす
■関連動画