こんにちは。
久しぶりに、中古住宅を買ってリノベーション!のお話。
今日は、ホームインスペクションをしてもらった時ことを書きます。
先日、近々ホームインスペクション(住宅診断)をするのだけれども、床下点検口がないんですよね、という話を書きました。
あ、あれ。小屋裏の点検口も無い!
実は、インスペクションの際に、小屋裏の点検口まで無いことがわかりました。
1階の天井裏の点検口はあったんです。2階は、くまなく探しても点検口がみつかりませんでした。
まあ、床下点検口が無い家ですからね。小屋裏の点検口が無くたって驚きません!(涙)
でも、床下や、小屋裏って梁や柱の一部を確認できるすごーく重要な箇所だと思うんですよ。
だ、だ、大丈夫かな?
やっぱりプロに見てもらうと安心!
事前に、インスペクション時間は大体2時間くらいと聞いていました。
実際は、私や夫のおしゃべりが過ぎたのか(たくさん質問をさせていただきました。)3時間くらいになりました。すごく丁寧に見てもらったと感じています。
私は、診断の様子を見るのが楽しかったです。
↓さて、これ。何をしているかわかりますか?
タイルに浮きが無いかチェックしているんです。
この、持っている棒でくまなく表面を滑らせていくんです。タイルに浮きがあると、音が軽いんですって!
サッシの裏も、鏡を使ってくまなくチェックしていました。(実は、この時にサッシの下部にシーリングの破断箇所がみつかりました。)
本当は、診断の様子をもっとたくさん載せたいのですが、写真を載せすぎるとブログが重くなるという、個人的な理由で診断中の写真はこの程度に。
外壁や基礎等の外回りから始まり、家の中、天井裏、ベランダ、屋根……見るところってたくさんあるものですね。
このお家の問題点はどこに!?
診断の結果は、その日の家に説明してもらいました。問題箇所を一緒に見ながら説明を受けるので、わかりやすかったです。
そして後日、報告書をまとめていただいたものを自宅に郵送してもらいました。
けっこう厚みがあります。かなり細かい項目に分けて診断結果がのっています。
インスペクターさんの話によると、住宅の劣化具合というのはメンテナンス次第で雲泥の差が出てくるのだそうです。外壁のシーリングや、屋根、ベランダの防水処理なんかは定期的にメンテナンスをするべきなんですね。
住宅を劣化させる最たるものは、水!ってことなんだと思います。
残念なことに、売主さんは住宅購入後一度もそういったメンテナンスにお金をかけたことがなかったようです。
問題点1:断熱材が入っていない部分がある!
1階天井裏の写真です。
木部に水染み跡があります。結露だと思われるそうです。上部に断熱材が入っていないところがありますよね。これが問題のようです。ここに断熱材を重鎮しないと、冷たい空気とあっためられた空気がぶつかっちゃって結露がまた発生するよ〜。ってことですね。
家って、ぐるっと隙間なく断熱材に囲まれていないとダメなのだそうですが、古い住宅にはこういったことがよくあるそうです。
もちろん、ここには断熱材をしっかり敷き詰めようと思います!(どうせ、天井抜く予定だし)
問題点2:バルコニーシーリング破断箇所あり。雨漏りした……?
ベランダの角。
おそらく防水テープだと思われるものが貼ってありました。おそらく、漏水防止のためだと思われます。
その下あたりの屋根裏写真
わかりますか?木に、雨漏りらしき水染みの跡があります。結露の可能性もあるそうです。雨漏りだとしても、それが今も続いているかは不明です。
この日は、大雨の次の日だったのですが、特に水に濡れている様子はありませんでしたし天井材の方まで水がきている様子もありませんでした。
ここも、ベランダの防水シートや壁のシーリングは全て補修をする予定でしたので、問題無し!と考えました。
その他、屋根の変色など問題点を細かくみていただきました。
私が気になる床下は一体どうなっている?
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床下については、見れていないので確実なことは言えないのですが、シロアリの気配はなかったとのことでした。
プロが見ると、わかるんですね。シロアリがいると、基礎に蟻道とよばれるものがあるものがあるのだそうです。へぇ。
少し、安心しました(見なくてはわかりませんが)。
総評は?
建物全体は傾斜も見られず、構造の問題は特にありません。
ただし、バルコニーやガキ壁指摘箇所は木部への水の侵入等構造へ悪影響が考えられますので、早急に補修工事等検討してください。
また、断熱材範囲が不十分な箇所があり、それに伴い結露による木部水染み跡がみられます。
これらも、木部の腐り等考えられますので、早めの補修を検討ください。
建築以来、屋根の修繕も行われていないようです。外壁修繕時同時の工事等折をみて修繕検討ください。
床下、小屋裏に点検口がありません。メンテナンス上必要と思われます。上記工事に合わせ設置ください。
はい。構造上の問題はありませんでした!
建物の一番大事なことは、構造なのだそうです。まあ、傾斜がある中古は買いたくないですよね……。
次に大事なことは、機密性・断熱だということです。我が家の場合、断熱材が足りないと思われるところは重鎮する予定でいます。ですが、ここはちょっと予算の関係で全て断熱を入れ直すということはしないことになりそうです。
断熱材が弱いというのは気になる点でもあるんですけどね。
リノベーションの際に、少し壁を剥がして断熱の状況の確認はしてもらうことになっていますが、そこで「やばい!」ってことになったとしたら……一体いくらかかることになるんだ?
でも、ものは考えよう。断熱の性能って、多くは窓が担っているそうです。
窓をしっかりすれば、そこそこ住みごごちのいい家ができるのではないでしょうか。
だって、この家に入ったときそんなに「ひやっ」とする感じはしなかったんですもの。
築39年の祖母の家は、お風呂場なんて寒くて寒くて外のようです。それとは、確実に違うから……いいかな。
リノベって、やりたいことと予算のせめぎ合いなんですよね。
引用元:家の断熱は窓で決まるといっても過言ではありません | 大阪周辺の注文住宅・建替え、新築一戸建てなら泉北ホーム
売主に、価格交渉!
実は、この家を申込する際に売主さんに価格の交渉をしたんですが思ったように値引きはしていただけませんでした。
今回、家を診断してみて……こう言っては申し訳ないけれども売主さんのメンテナンス不足が見えたように思いました。
当初の予定より補修工事にお金がかかりそうだったので、その分だけでもと再度価格交渉をしました。「●●万円以内でないと買えない!」といった風に。
夫は、値下げがなければ買わない、と決めていました。
売主さん、私たちの希望どおり値下げをしてくれました〜♪やはり、手元に材料があると違います。ありがたいことです。
ということで、購入しようかと!
インスペクターさんは、信頼できる方でした
やはり、中古物件を買う際は住宅診断は絶対にした方がいいかと思います。もちろん、第三者の機関で!購入前に!
売主さんや、仲介の業者さんはホームインスペクションを嫌がるケースが多いのだそうです。「あら探し」ととるのでしょうね。
私にとってはリスクを抑えるためのものであっても、仲介業者さんはリスクになってしまうのかな。
購入前の住宅診断を進めてこない不動産もあるかもしれません。
そうそう。新築でもインスペクションの結果、欠陥が見つかることが多いようですよ。ブログに「3万円の地鎮祭より、6万円のインスペクション!」って書いている人をみかけました。わかるような気がします。
住宅は高い買い物です。ホームインスペクションが当たり前になって欲しいものです。
自分の住む家を理解する。正しいメンテナンス方法を知るということはすごく大事だと思いました。
自分の家のお医者さんのような人に出会えて、良かったです。今後もお世話になりたい方だなぁと思いました。
今回インスペクションをお願いした会社
私が住む仙台の会社です。
私のブログの読者、関東や関西に多いのだけれども、インスペクションを必要としている宮城の誰かに届くかもしれないから載せておきたいと思います。