就職活動や転職活動を行う際、企業側へ提出する書類はたくさんありますが、そのもっとも代表的なのが履歴書です。最近は履歴書をパソコンで作成する人が増えてきましたが、写真は証明写真を貼付することになります。
そこで気になるのが、履歴書の写真の裏には何を書くかということ。今回は、履歴書に貼付する写真についてのマナーを説明します。
目次[表示]
- 何も書かずに貼っている人は要注意!
- 履歴書の写真の裏になぜ何か書くのか?
- 履歴書の写真の裏には名前だけ書けばよいのか?
- 書く内容は新卒の場合と中途採用の場合とでは異なる
- 情報量が多い場合は?
- 筆記用具にも注意を払おう!
- 書かないと選考結果に影響するのか?
- 転職エージェントを活用し履歴書の写真問題をクリアしよう
何も書かずに貼っている人は要注意!
履歴書に貼付する写真ですが、原則として証明写真を使うことになります。もちろん写真の撮り方にもいろいろとマナーはありますが、実は撮影された写真を履歴書に貼付する際にもマナーがあることをご存知ですか?
実は写真の裏には必ず「何か」を書いて履歴書に貼り、提出しなければならないのです。そんなマナーを知らずに、写真の裏に何も書かずに提出していた人は、もしかしたらそれが原因で採用選考に落ちていたかもしれません。
履歴書の写真の裏になぜ何か書くのか?
履歴書に貼付する写真の裏には、必ず応募者の情報を書くのがマナーです。
「写真の裏なんて、履歴書に貼ってしまえば見えないのになぜ何か書かないといけないの?」そう疑問に思う方も多いでしょう。
たしかに履歴書に写真を貼ってしまえば写真の裏は見えません。見えないのにどうしてそこに情報を書かないといけないのかと思うのも当然です。
しかし、“不測の事態に備える”というリスクマネジメントの観点から見たらどうでしょう。万が一貼付した写真が何かの拍子に剥がれてしまったら…?
履歴書の写真は履歴書と一体だから成立しているのであって、写真単体だけだとどこの誰かまったくわからなくなりますよね。
そういった不測の事態に備えるために、履歴書の写真の裏には応募者自身の情報を記載することがマナーになっているのです。
これは、正社員募集であれパートの募集であれ、すべての求職活動に共通したマナーです。
履歴書の写真の裏には名前だけ書けばよいのか?
履歴書の写真の裏に応募者の情報を書く理由はわかりましたね。では、何の情報を記載すれば良いのでしょうか。原則として、必ず書かなければならないのは「名前」です。写真の裏には必ずフルネームで自分の名前を記載するようにしましょう。
また、採用方法によっては応募者にそれぞれ独自の「申込番号」を付与する場合があります。
たとえば公務員の社会人経験者採用試験などでは、応募者に申込番号を連絡し、その申込番号を提出書類すべてに記載することが必須です。この場合、提出する履歴書の写真の裏にも必ず名前と申込番号を記載することがマナーです。
また、フルネームで名前を書く際にも注意が必要です。読みにくい名前や一般的ではない読み方などをする場合、きちんとフリガナを記載することも大切です。
またよくある名前の場合(田中姓や中村姓など日本人に多い苗字など)は、住所を市町村名まで記載する配慮も必要でしょう。
書く内容は新卒の場合と中途採用の場合とでは異なる
また、履歴書に貼付する写真の裏に何を書くかは、採用区分によっても異なります。新卒採用の場合、名前・学校名・学部名などの身元情報は必ず記載しなければならないでしょう。
また、総合職or技術職のように応募する区分が複数ある企業があります。その場合は自分が応募する区分が何なのかも明記しておいた方が良いでしょう。
パートやアルバイトの場合、原則として名前だけで大丈夫です。しかし、たとえば飲食チェーンなどで複数の店舗があり、複数店舗の採用を一括して行っている場合などは自分の応募した店舗名を「〇〇店希望」のように記載するとより親切です。
中途採用の場合も同様、名前だけで大丈夫なケースがほとんどです。要は、仮に写真が履歴書から剥がれた場合を想定し、写真単体で「どこの誰か」を判別できるような情報を記載することが応募者に求められているマナーなのです。
併せて、募集要項に「写真は〇か月以内に撮影したもの」という条件が記載されている場合は、写真の裏に「〇〇年〇月撮影」と撮影日を一言添えておけばより完璧です。
ところで、写真の裏に情報を記載する時は「横書き」としてください。履歴書は横書きなので、写真の裏もそれに合わせます。基本的に縦書きは使用しないという点にご注意ください。
情報量が多い場合は?
履歴書に貼付する写真は縦4.0cm×横3.0cmです。非常に小さいサイズであり、この裏に必要事項を記入する場合、すべてが収まりきらないケースもあるでしょう。かといってあまり小さい文字だと判別できず、企業担当者が苦労することになります。
その場合、必要最低限の事項だけを記入する方向で考えましょう。すべての情報を記入して読みにくくなるよりは、ある程度省略しても読みやすくする方を優先してください。
筆記用具にも注意を払おう!
最後に筆記用具についての注意点を解説します。履歴書に貼付する写真の裏に情報を記載する場合、鉛筆や消せるボールペンなどはNGです。
また、のり付けするためのりを塗る際に文字がかすれてしまうようなインクを使った筆記用具もNGとなります。原則として普通のボールペンもしくはマッキーなどの細い油性マジックなどを使用するようにしましょう。
なお、ボールペンを使用する際、筆圧が強かったり下が柔らかい素材だったりすると写真の表側に跡が残ってしまいます。こうなるとせっかくの写真も台なしです。記入する際はその点にも注意しましょう。
ちなみに、ノリでは粘着力が不安という場合は、両面テープで貼り付けるのは問題ないようです。
書かないと選考結果に影響するのか?
履歴書の写真の裏というとても些細な箇所ではありますが、仮に何も書かなかった場合選考に影響を与えるのでしょうか?
これについては「企業による」としかいえませんが、書かないよりも書いていた方が万が一の際に有利であることは間違いありません。
また、募集要項に「写真裏面には氏名を記載すること」などと明記されている場合、何も書かずに提出すると、人事担当者の判断により書類不備で選考通過できないことがあります。この場合は、求められている情報を漏れなく記入するよう心がけましょう。
転職エージェントを活用し履歴書の写真問題をクリアしよう
転職エージェントを活用した転職の場合、応募書類に関しては転職エージェントのコンサルタントがくまなくチェックしてくれます。もちろん、履歴書に貼付する写真の裏についても適切なアドバイスがもらえるでしょう。
履歴書の写真だけでなく、職務経歴書やスキルシートなど、すべての書類について「こうすれば合格できる」といった具合に、事細かなアドバイスがもらえます。また、採用担当者に好印象を持ってもらうための面接対策も行いますので、内定への可能性が広がります。
初めての転職やなかなか書類選考を通過できないなどの不安を感じる場合、転職エージェントを上手に活用してその不安を取り除き、効率的な転職活動を行うことが可能となるでしょう。