こんにちわ、リョウスケです。
今回は、インターネットサービス最大手のアルファベット(グーグル:GOOG、GOOGL)の2017年度第3四半期決算を分析してみたいと思います。
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結論から言いますと、今回の決算は非常に良かったです。
それでは、概要から見ていきたいと思います。
以下は、今回発表された決算データの一部を抜粋したものです。
まずは、売上高を見ますと、「27,772(277億7200万ドル)」となり、前年度と比較すると、24%の増収となりました。また、アナリストの予想が272億ドルだったので、予想を上回る結果となりました。
そして、純利益を見ますと、「6,732(67億3200万ドル)」となり、前年度と比較すると、33%の増益となりました。1株利益は、アナリスト予想が8.40ドルに対して、9.57ドルだったので、予想を上回る結果となりました。
上記のとおり、今回の決算は、増収増益となり、アナリスト予想も大きく超えておりますので、市場は好感しております。
それでは、続いて、「アルファベット」の事業別に決算を見ていきたいと思います。
以下は、今回の決算の事業別売上のデータを抜粋したものです。
上記の「Google advertising revenues」が、Googleの稼いだ「広告費」になります。
そして、「Google other revenues」が、Googleが稼いだ「広告費以外」の収益です。
また、「Other Bets revenues」が、Google以外が稼いだ収益となります。
これらを元に、データを見てみると、「Google」の広告売上は、「24,065」となっており、前年度比で「21.41%」の増収となっています。
また、「Google」の広告売上以外・・・つまり、クラウドサービスやその他成長分野の売上は、「3,405」となっており、前年度比「39.95%」の増収となっています。
この中には、スマートフォン「ピクセル」などのハードウェアや、クラウド事業が含まれております。
そして、「Google」以外の企業の売上は「302」となっており、「53.29%」の増収となっています。
この中には、自動運転車開発部門「ウェイモ」や高速インターネット接続サービス「グーグルファイバー」、サーモスタット開発の「ネスト」、医療関連部門「ベリリー」が含まれております。これらの部門は、利益ベースで見ると、赤字を垂れ流しておりますが、売り上げは、凄い勢いで増えています。
このようにアルファベット全体の売上は、凄いスピードで成長しております。
特に、広告事業以外の新しい収益が、今年に入ってから爆発的に増えております。これは、事業の柱が育ちつつあるということなので、将来を期待できるものですね。
最後に、グーグルの最も大きな収入源である「広告収入」について、見てみたいと思います。
上記のとおり、広告クリック回数(ペイドクリック)は、前年度と比較すると、47
%増加しております。これは、モバイル経由での回数が増えているようですね。
しかし、「広告の単価」は、-18%減少しており、ここ最近の決算では、毎回減少しております。これは、モバイルの普及が広まっておりますが、パソコン広告に比べると、モバイル広告の方が、安いためです。
今回の決算は、非常に良い決算だと感じました。
主要収益事業の「広告事業」だけでなく、その他の事業も大きく増えてきているのをみても、長期的に成長していきそうな予感を感じますね。
私は、主要指標である「PER」を見るのは、あまり好きではありませんが、アルファベットのPERが30倍代ということも、割安性を感じます(まあ、この銘柄をPERでみる意味があるかどうかは置いといてね)。
その他のハイテク系成長企業は、恐ろしい数値になっていますからね。
消費者向け(B TO C)のハイテク企業は、より良い製品が出ると、一気に衰退する可能性があります。
例えば「LINE」の登場で、一気に「メール」の利用者が減ったように。
「メール」そのものに、大きな収益を生み出しているわけではなかったので、ほとんどの会社がダメージを受けませんでしたが、これが大きな収益を生み出しているサービスだったら、大変なことになっていましたよね。
ですので、私は、消費者向けにサービスを提供している企業への投資には、消極的ですが、この「アルファベット」だけは別です。
私たちは、日々の生活をする中で、Androidのスマートフォンを保有し、グーグル経由で調べたいことを検索し、初めて行く店には、グーグルマップを利用します。
また、暇なときには「YouTube」で動画を楽しみ、ブログでアフィリエイト収入を得るときには、「グーグルアドセンス」を利用します。
このように、日々の生活で、グーグルのプラットフォームは欠かせません。
アルファベットが、上記だけの企業なら、私はそれほど興味を持ちませんが(懸念事項も当然ありますし)、それに加えて、「人工知能」をはじめとした、次世代の事業が、もっと拡大するに連れて、アルファベットも大きく成長するのではないかと考えています。
これで、少しでも配当が出てくれていれば、迷うことなく投資しますが、米国のグロース株への投資は、今までやったことのないので、若干慎重になっています。
そもそも、将来的に「この分野は儲かる」ということは、想像できても、その分野でどの企業が儲かるかは、分からないですからね。
とりあえず、1万ドル位から投資してみようかな・・・。
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