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2017年10月30日07:00
倉本のせいにしたらそこで試合終了ですよ!
熱戦つづく日本シリーズで世紀の微妙プレーが生まれました。日本シリーズ第2戦、7回裏のプレー。回が始まった時点ではDeNAが3-1と2点をリードしていました。しかし、ソフトバンクがジワジワと追い詰めてまず1点を返し、さらに二死満塁から中村晃がライト前へタイムリーを放ちます。三塁走者は悠々生還、さらに二塁走者・今宮も本塁へ突っ込みます。
DeNAもライト・梶谷が高速返球をホームに送りますが、ややコースが逸れて一塁方向へ。捕手・戸柱は捕球後ダイビングして走者へのタッチを狙いにいきます。タイミングとしてはアウトです。戸柱は先にベース上にグラブを落とし、走者・今宮を待ち構える形となりました。
↓何度見てもわからないような際どいタイミングの微妙プレーが生まれた!
ビデオで見ても、どっちとも言えるこの感じ!
結局、一旦はアウトと判定されるも、リプレー検証の結果セーフに!
なるほど、アウトと言えばアウトな感じもします。審判はアウトと最初言っていますし、走者・今宮はグッタリして天を仰いでいます。また、リプレーをよくよく見ると今宮の指は浮いている感じもあり、タイミング的にはさらにアウト寄りなのではないかという気配も出しています。
しかし、人間の目や感覚はそこまで信用できるものではありません。今宮も戸柱もきっと「わかってない」でしょう。無我夢中で頑張っただけで、どっちがどうなんてことはわかりません。映像も、映像として見ればブレは否めず、コマとコマの間の飛ばされた部分で起きた何かを見ることはできません。
こういうときに頼りになるのはやはり静止画です。特に今回のプレーはホーム上でのクロスプレーですので、場内のメディアの大半がこのプレーを連写しているはず。そのなかのドンズバのタイミングをとらえたコマこそが信用できる材料です。記事などでじょじょに出てくる各社の写真を見ると、アウトかな?という印象はどんどんセーフのほうに寄っていきます。
↓こちらの画像を見ると、セーフという気配は高まってくる!
静止画有能!
ビデオよりもじっくり見られる!
それでもまだ「西日本新聞の写真はまだベースについたとは断定できない。ここから今宮の指は浮いていくから」「日本シリーズは絶対にベイスターズが勝つべき」「だって我々に勝ったベイスターズがソフバンにボコられると相対的にウチの弱さとかシーズン14.5ゲーム離したところでパ・リーグの中位程度のチカラしかない現実とかが際立ってしまうから絶対にDeNAに勝ってもらいたい」と主張する往生際の悪い広島ファンはいると思います。その気持ち、わかります。わかりますとも。認めたくないですよね、負けを。
ただ、たとえ指が浮こうが浮くまいが、ミットの流れかた、ミットとベースの間の隙間、今宮の手は流れるミットよりもセンター方向を突いていることを総合的に勘案すれば、「よしんば指が浮いたとしても手首付近でのベースタッチが先」と見るのが自然な判断かと思います。そして、その辺の浮き具合も加味したうえで、責任審判が自信を持ってセーフと判定したことがコメントされています。これはもう現実的にも、心象的にも覆りようのないセーフと言わざるを得ない。
↓責任審判橘高は確信を得たうえでのセーフと明かした!
責任審判:「映像で確認できたからセーフ」
責任審判:「手が浮いているかとか」
責任審判:「ミットの位置関係などを確認しました」
橘高という部分に若干のアレもあるが、審判団は自信を持ってセーフとしている!
これは、間違いなさそう!
納得いかない勢には、むしろ「ココジャナイ」場面で戦うほうをオススメしたい。ホームのクロスプレーはここまで責任審判が言い切った以上、永遠に誤審扱いにもアウト扱いにもなりません。それならほかで揉めたほうが心象的に挽回するチャンスはあるというもの。
そもそも、この回に最終的に逆転、先ほどのリプレー検証微妙プレーがアウト判定だとしても同点にはなっているという状況にまでなったのは、DeNA守備側にエラーがあったからです。
1点を失ってなお3-2とDeNAが1点リードしていた場面。一死一塁という状況で、ソフトバンクの今宮は一・二塁間への打球を放ちました。これをDeNA柴田が好捕すると、ショート倉本へ送球。タイミングは完全にアウト、ゲッツーも確実というプレーでしたが、ここで倉本はこのボールを落球してしまい、オールセーフとしたのです。このことにより、のちに逆転のホームインをはたす今宮が生きてしまいました。
しかし、僕はこのプレーは「アウト・セーフの判定」がリプレー検証の対象であったなら(現状のNPBではセーフ・アウトはリプレー検証の対象ではないが)、そこそこ微妙なプレーではないかと思っています。「は?何言ってんだ?」「倉本が悪いに決まってるだろ」「倉本以下のバカ発見」という罵倒が飛んできそうですが、それは倉本=お笑い守備というバイアスのかかった意見です。
倉本=お笑いという先入観。
倉本ならば戦犯当然という色眼鏡。
倉本が落球した時点でアウトを諦めたガッカリ感。
それらが相まって、プレーの実態を流し見てしまっていると感じるのです。もう一度、あのプレーをよく見てください。確かに倉本は落球しました。フジテレビの中継にあったホーム側からの映像だと楽勝のタイミングで一塁走者が二塁触塁をはたしているように見えます。
ところが、走者に隠れた背後の部分で倉本は懸命にボールを追っていました。そして、右手でボールを握ると、左手のグラブを伸ばして二塁にタッチしているのです。このプレーはフォースプレーですので、走者にタッチする必要はありません。その場合、ボールを保持した守備側プレイヤーの身体のどこかが塁に触れれば、タッグは成立します。そのタイミング、実はそこそこ際どいのです。
↓この映像で見ると、どう頑張っても倉本戦犯としか言えないが…!
圧倒的セーフ感強み…!
倉本今宮彼我守備力差圧倒的為戦犯不可避…!
プレーの流れとしては、送球を倉本が落球⇒一塁走者柳田が滑り込むもスパイクが土にひっかかり減速⇒柳田は再び足を伸ばす⇒倉本はベース横に転がるボールに飛びつき右手で捕球⇒柳田はまだ二塁に触れていない⇒倉本は同時に二塁にグラブを伸ばす⇒柳田がベースに触れて手を上げる⇒審判セーフのコールという順番です。
別角度からとらえた映像で、倉本が右手で捕球した時点では柳田の足とベースの間に隙間があるのが見えます。そこから足とグラブとどちらが二塁に先に触るかという競争になるのですが、「倉本だからヘボだろう」「死ね!ボケ!オタンコナス!」という先入観を外して見たらはたしてどうなのか。
↓ここからグラブと足のどっちが早いか競争!
イメージでは「落球でグッタリしている倉本を横目に悠々と二塁到達」だったけれど、現実はそうでもないな!
むしろ、あれだけクソのような落球をしても、諦めずにプレーをつづける倉本の責任感が光る!
↓そんなに楽勝セーフではないのだから、一言くらい味方からあってもいいのではないか?
「え?倉本に一言?」
「クソが!」
「そうじゃなくて?」
「援護?何で?」
「クソじゃん!」
「落とした時点で!」
「あんなエラー出たら負けるよ!」
「ただでさえ負けそうなのに!」
「クソが!」
そうじゃなくて、「アウトだよなぁ?」とか!
「送球逸れてたな、悪い」とか!
「ナイスファイト!ナイス粘り!」とか!
おそらく、足のほうが早いのでしょう。塁審もそう言っていますし。ただ、先のプレーでも審判はアウトと言ってから、抗議によってリプレー検証に至り、判定が覆ったりもしています。ここでリプレー検証の要求はできませんが、このプレーでもう少し粘りというか、燃える気持ちのようなものがベンチから生まれていれば、その後の展開も違ったように思うのです。
ベンチで立ちあがったラミレス監督はそれ以上の動きを見せませんでした。コーチ陣の沈黙は「クソが…」という言葉を必死にこらえているかのようです。マウンドのパットンは「捕ったろ!」と落球前の動作についての抗議に終始しています。ファースト・ロペスとサード・宮崎はウソでもいいから「アウト!」と言えばいいのに、「クソが…」という顔で立ち尽くしています。
この時点でDeNAは「この回に何かあったら倉本がクソ」というマインドに陥ってしまったのです。もし、ここで倉本の諦めない奮闘に心を向け、「倉本を絶対に戦犯にはさせんぞ!」というマインドになっていれば、仮に逆転を許したとしても、その後の攻撃にもうひとつ粘りというものがあったのではないでしょうか。
9回裏最後の攻撃もあとひとり出れば倉本という場面でしたが、そんなことは中継はもとより、ベンチもナインもまったく意に介していなかったでしょう。「イチローさんまで絶対にまわすぞ!」と同じ気持ちで、「倉本さんまで絶対にまわすぞ!」とDeNAが思えていたかどうか。そういう部分で、DeNAは負けに向かっていったのかなと思います。ミスは必ず出るもの、防げません。しかし、ミスへの対処はできる。そこにこそ、この試合の分かれ目があったように思うのです。
↓DeNAの内部からも反省の声があがっている!
倉本:「自分たちから流れを手放した」
倉本:「ああいう結果になって当然」
そうだ、これは自分「たち」みんなの責任だ!
倉本がボールを手放したんじゃなく、DeNAが流れを手放したんだ!
「倉本がクソ」マインドでは、勝てるものも勝てない!
替えて石川出したところで、そんなに変わんないぞ!
ソフトバンク帝国に勝つには、チームのチカラをひとつにしなくてはなりません。充実した先発、圧倒的な救援陣、隙のない打線、史上最少の失策数を記録した堅守、経験、明るい雰囲気、十二分な金、すべてにおいて上回っているのです。せめて、チームの結束だけでも互角にならないでどうするのか。「倉本がクソ」という気持ちを捨て、第3戦以降に臨んでほしいもの。目標の「1勝(本拠地全開催)」に向かって!
いち野球ファンとしては、敗因は「倉本がクソ」に尽きると思いますけど!
熱戦つづく日本シリーズで世紀の微妙プレーが生まれました。日本シリーズ第2戦、7回裏のプレー。回が始まった時点ではDeNAが3-1と2点をリードしていました。しかし、ソフトバンクがジワジワと追い詰めてまず1点を返し、さらに二死満塁から中村晃がライト前へタイムリーを放ちます。三塁走者は悠々生還、さらに二塁走者・今宮も本塁へ突っ込みます。
DeNAもライト・梶谷が高速返球をホームに送りますが、ややコースが逸れて一塁方向へ。捕手・戸柱は捕球後ダイビングして走者へのタッチを狙いにいきます。タイミングとしてはアウトです。戸柱は先にベース上にグラブを落とし、走者・今宮を待ち構える形となりました。
↓何度見てもわからないような際どいタイミングの微妙プレーが生まれた!
ビデオで見ても、どっちとも言えるこの感じ!
結局、一旦はアウトと判定されるも、リプレー検証の結果セーフに!
なるほど、アウトと言えばアウトな感じもします。審判はアウトと最初言っていますし、走者・今宮はグッタリして天を仰いでいます。また、リプレーをよくよく見ると今宮の指は浮いている感じもあり、タイミング的にはさらにアウト寄りなのではないかという気配も出しています。
しかし、人間の目や感覚はそこまで信用できるものではありません。今宮も戸柱もきっと「わかってない」でしょう。無我夢中で頑張っただけで、どっちがどうなんてことはわかりません。映像も、映像として見ればブレは否めず、コマとコマの間の飛ばされた部分で起きた何かを見ることはできません。
こういうときに頼りになるのはやはり静止画です。特に今回のプレーはホーム上でのクロスプレーですので、場内のメディアの大半がこのプレーを連写しているはず。そのなかのドンズバのタイミングをとらえたコマこそが信用できる材料です。記事などでじょじょに出てくる各社の写真を見ると、アウトかな?という印象はどんどんセーフのほうに寄っていきます。
↓こちらの画像を見ると、セーフという気配は高まってくる!
<ミットの下に隙間がありそう>
<そもそも先に指がついてそう>
静止画有能!
ビデオよりもじっくり見られる!
価格:1,555円 |
それでもまだ「西日本新聞の写真はまだベースについたとは断定できない。ここから今宮の指は浮いていくから」「日本シリーズは絶対にベイスターズが勝つべき」「だって我々に勝ったベイスターズがソフバンにボコられると相対的にウチの弱さとかシーズン14.5ゲーム離したところでパ・リーグの中位程度のチカラしかない現実とかが際立ってしまうから絶対にDeNAに勝ってもらいたい」と主張する往生際の悪い広島ファンはいると思います。その気持ち、わかります。わかりますとも。認めたくないですよね、負けを。
ただ、たとえ指が浮こうが浮くまいが、ミットの流れかた、ミットとベースの間の隙間、今宮の手は流れるミットよりもセンター方向を突いていることを総合的に勘案すれば、「よしんば指が浮いたとしても手首付近でのベースタッチが先」と見るのが自然な判断かと思います。そして、その辺の浮き具合も加味したうえで、責任審判が自信を持ってセーフと判定したことがコメントされています。これはもう現実的にも、心象的にも覆りようのないセーフと言わざるを得ない。
↓責任審判橘高は確信を得たうえでのセーフと明かした!
責任審判:「映像で確認できたからセーフ」
責任審判:「手が浮いているかとか」
責任審判:「ミットの位置関係などを確認しました」
橘高という部分に若干のアレもあるが、審判団は自信を持ってセーフとしている!
これは、間違いなさそう!
納得いかない勢には、むしろ「ココジャナイ」場面で戦うほうをオススメしたい。ホームのクロスプレーはここまで責任審判が言い切った以上、永遠に誤審扱いにもアウト扱いにもなりません。それならほかで揉めたほうが心象的に挽回するチャンスはあるというもの。
そもそも、この回に最終的に逆転、先ほどのリプレー検証微妙プレーがアウト判定だとしても同点にはなっているという状況にまでなったのは、DeNA守備側にエラーがあったからです。
1点を失ってなお3-2とDeNAが1点リードしていた場面。一死一塁という状況で、ソフトバンクの今宮は一・二塁間への打球を放ちました。これをDeNA柴田が好捕すると、ショート倉本へ送球。タイミングは完全にアウト、ゲッツーも確実というプレーでしたが、ここで倉本はこのボールを落球してしまい、オールセーフとしたのです。このことにより、のちに逆転のホームインをはたす今宮が生きてしまいました。
しかし、僕はこのプレーは「アウト・セーフの判定」がリプレー検証の対象であったなら(現状のNPBではセーフ・アウトはリプレー検証の対象ではないが)、そこそこ微妙なプレーではないかと思っています。「は?何言ってんだ?」「倉本が悪いに決まってるだろ」「倉本以下のバカ発見」という罵倒が飛んできそうですが、それは倉本=お笑い守備というバイアスのかかった意見です。
倉本=お笑いという先入観。
倉本ならば戦犯当然という色眼鏡。
倉本が落球した時点でアウトを諦めたガッカリ感。
それらが相まって、プレーの実態を流し見てしまっていると感じるのです。もう一度、あのプレーをよく見てください。確かに倉本は落球しました。フジテレビの中継にあったホーム側からの映像だと楽勝のタイミングで一塁走者が二塁触塁をはたしているように見えます。
ところが、走者に隠れた背後の部分で倉本は懸命にボールを追っていました。そして、右手でボールを握ると、左手のグラブを伸ばして二塁にタッチしているのです。このプレーはフォースプレーですので、走者にタッチする必要はありません。その場合、ボールを保持した守備側プレイヤーの身体のどこかが塁に触れれば、タッグは成立します。そのタイミング、実はそこそこ際どいのです。
↓この映像で見ると、どう頑張っても倉本戦犯としか言えないが…!
圧倒的セーフ感強み…!
倉本今宮彼我守備力差圧倒的為戦犯不可避…!
少年野球上達のツボ(内野守備)ハンディ版 名将たちの王道メソッド [ ヒットエンドラン編集部 ] 価格:1,404円 |
プレーの流れとしては、送球を倉本が落球⇒一塁走者柳田が滑り込むもスパイクが土にひっかかり減速⇒柳田は再び足を伸ばす⇒倉本はベース横に転がるボールに飛びつき右手で捕球⇒柳田はまだ二塁に触れていない⇒倉本は同時に二塁にグラブを伸ばす⇒柳田がベースに触れて手を上げる⇒審判セーフのコールという順番です。
別角度からとらえた映像で、倉本が右手で捕球した時点では柳田の足とベースの間に隙間があるのが見えます。そこから足とグラブとどちらが二塁に先に触るかという競争になるのですが、「倉本だからヘボだろう」「死ね!ボケ!オタンコナス!」という先入観を外して見たらはたしてどうなのか。
↓ここからグラブと足のどっちが早いか競争!
イメージでは「落球でグッタリしている倉本を横目に悠々と二塁到達」だったけれど、現実はそうでもないな!
むしろ、あれだけクソのような落球をしても、諦めずにプレーをつづける倉本の責任感が光る!
↓そんなに楽勝セーフではないのだから、一言くらい味方からあってもいいのではないか?
「え?倉本に一言?」
「クソが!」
「そうじゃなくて?」
「援護?何で?」
「クソじゃん!」
「落とした時点で!」
「あんなエラー出たら負けるよ!」
「ただでさえ負けそうなのに!」
「クソが!」
そうじゃなくて、「アウトだよなぁ?」とか!
「送球逸れてたな、悪い」とか!
「ナイスファイト!ナイス粘り!」とか!
価格:1,620円 |
おそらく、足のほうが早いのでしょう。塁審もそう言っていますし。ただ、先のプレーでも審判はアウトと言ってから、抗議によってリプレー検証に至り、判定が覆ったりもしています。ここでリプレー検証の要求はできませんが、このプレーでもう少し粘りというか、燃える気持ちのようなものがベンチから生まれていれば、その後の展開も違ったように思うのです。
ベンチで立ちあがったラミレス監督はそれ以上の動きを見せませんでした。コーチ陣の沈黙は「クソが…」という言葉を必死にこらえているかのようです。マウンドのパットンは「捕ったろ!」と落球前の動作についての抗議に終始しています。ファースト・ロペスとサード・宮崎はウソでもいいから「アウト!」と言えばいいのに、「クソが…」という顔で立ち尽くしています。
この時点でDeNAは「この回に何かあったら倉本がクソ」というマインドに陥ってしまったのです。もし、ここで倉本の諦めない奮闘に心を向け、「倉本を絶対に戦犯にはさせんぞ!」というマインドになっていれば、仮に逆転を許したとしても、その後の攻撃にもうひとつ粘りというものがあったのではないでしょうか。
9回裏最後の攻撃もあとひとり出れば倉本という場面でしたが、そんなことは中継はもとより、ベンチもナインもまったく意に介していなかったでしょう。「イチローさんまで絶対にまわすぞ!」と同じ気持ちで、「倉本さんまで絶対にまわすぞ!」とDeNAが思えていたかどうか。そういう部分で、DeNAは負けに向かっていったのかなと思います。ミスは必ず出るもの、防げません。しかし、ミスへの対処はできる。そこにこそ、この試合の分かれ目があったように思うのです。
↓DeNAの内部からも反省の声があがっている!
倉本:「自分たちから流れを手放した」
倉本:「ああいう結果になって当然」
そうだ、これは自分「たち」みんなの責任だ!
倉本がボールを手放したんじゃなく、DeNAが流れを手放したんだ!
「倉本がクソ」マインドでは、勝てるものも勝てない!
替えて石川出したところで、そんなに変わんないぞ!
ソフトバンク帝国に勝つには、チームのチカラをひとつにしなくてはなりません。充実した先発、圧倒的な救援陣、隙のない打線、史上最少の失策数を記録した堅守、経験、明るい雰囲気、十二分な金、すべてにおいて上回っているのです。せめて、チームの結束だけでも互角にならないでどうするのか。「倉本がクソ」という気持ちを捨て、第3戦以降に臨んでほしいもの。目標の「1勝(本拠地全開催)」に向かって!
いち野球ファンとしては、敗因は「倉本がクソ」に尽きると思いますけど!