前回のFXの記事で、ITバブルについて言及したのですが、
いまの仮想通貨も似たような状況なのではないか?と思いました。
過去、20年近くFRB議長を務めたアラン・グリーンスパンは、ITバブルの際に
How do we know when irrational exuberance has unduly escalated asset values?(根拠なき熱狂が資産の価値を不当に押し上げている時期を我々はどうやって判断するだろうか?
といって株価の急騰に危機感を示したそうです。
仮想通貨はバブルだ!などという言葉はよく聞くのですが、
ITバブルを教訓として、今はいったいどういう状況なのか、今後のポジションの取り方を検討したいと思います。
ITバブル
概要
1990年代にアメリカを中心に巻き起こった株価高騰で、主にIT関連銘柄が株価高騰に寄与していました。
これからはITの時代だと無数の企業が立ち上がりそして消えてなくなりました。
バブル時期に書かれた記事をあさって見ると、面白い記事がありました。
以下引用です。
大企業、ネットベンチャーを問わず、米国企業は「構想」という名の大風呂敷を投資家の前に広げる。
ネットバブル崩壊までのここ数年間、この「構想」が経営陣によってほぼ完璧に執行されることを想定して、高株価が形成されてきた。
結果としてこの楽観に誤りがあったわけだが、情報技術(IT)革命のフロンティアを目前にして、果たしてどういう根拠でどのように株価が形成されればよいのかについて、全くコンセンサスが得られないまま現在に至ってしまっている
なんか思い当たる節が多いような・・・
大企業、ネットベンチャーを問わず、仮想通貨は「ホワイトペーパー」という名の大風呂敷を投資家の前に広げる。
ネットバブル崩壊までのここ数年間、この「ホワイトペーパー」が経営陣によってほぼ完璧に執行されることを想定して、高価格が形成されてきた。
結果としてこの楽観に誤りがあったわけだが、情報技術(IT)革命のフロンティアを目前にして、果たしてどういう根拠でどのように通貨価格が形成されればよいのかについて、全くコンセンサスが得られないまま現在に至ってしまっている
ちょっと単語を置き換えるだけで今風の文章になってしまうという・・・
ITバブル前後のチャート
ITバブルといわれている10年間を見るとNYダウの上げが凄まじいことになっています。
一方日本はバブル崩壊による下落が顕著で、それどころではない感じです・・・
1990年代後半にITバブルの効果が若干見えている程度です。
また、崩壊したといわれた後に急落してはいるものの、 長期的に見ると大きな下落にも見えないという・・・。
しかしもっと拡大して見ると、2001年5月から大きく下げてきています。
泣き面に蜂ですが、2001年9月11日の同時テロで半値にまで下落しています。
下落の深さが凄まじいです・・・ 。
ITバブル後
これからはITの時代だ!と息巻いていたのは間違いではなく、やはりITはどんどん社会に浸透していきました。
有象無象のIT企業はつぶれましたが、Google、Amazonなどの企業はどんどんのし上がっていきました。
結局は、熱狂によってよくわからない会社の株価まで跳ね上がってしまったことが問題で、
本質的な技術の重要性までもが否定されたわけでもなく、「構想」を実現した企業は今をときめく大企業に成長してきたということでしょうか。
仮想通貨・暗号通貨のポジションの取り方〜ビットコインは買い?
ITがどんどん社会に浸透したように、仮想通貨(もしくはその技術)はどんどん浸透していくように思います(10年とかの時間軸かもしれませんが)。
ITバブル後も「構想」を実現した企業が生き残ったなら、仮想通貨もロードマップを実現していっていることが生き残りの必要条件かもしれません。
もちろん、ロードマップそのものがイマイチであれば生き残れないかもしれないので、十分条件ではなさそうですが。
長期的に保有することを考えるならば、
- 時価総額がすでに大きい仮想通貨(ビットコイン、イーサリアム、リップル ー最近はビットコインキャッシュもきてるみたいですがー)あたりをおさえる
- 開発が進んでいる、もしくはサービスが世に出ている仮想通貨を拾っていく(たとえばDentaCoin!?)
というところでしょうか。結局最後はDentaCoinですよね。
また、新たにICOするコインに投資するのも良いかもしれませんが、計画や実現性はホワイトペーパーでよくよく確認する必要がありそうです。
ちなみに企業も10年で3割は潰れる*らしいです(出所:経済産業省資料)。
事業計画もしっかりしていないホワイトペーパーしかないプロジェクトもあるような世界ではもっと低くなりそうです。
*ちまたでは”数%(国税庁のデータ)”、などと書いてあり、調べたのですが、該当のデータはありませんでした。
最後に
どの仮想通貨を持つかは、時間軸(長期的に持つか短期的に持つか)に応じて考えれば良いかと思います。
短期的に持つのであればロードマップが、などということも関係ないかもしれません笑
安心の日系取引所
いつ何が起こるかわからないので、複数の取引所を使うことにしています。
私は国内外の取引所、ハードウォレットなど、複数を使い、資産を分散しています。
コインの取り扱いが多く、使いやすいですね。
取引量が多く、安定した取引環境です。レバレッジは3倍まで(個人的にはこれで十分すぎる気がします)
マーケット状況にはよりますが業界最狭の実効スプレッドを実現。レバレッジ25倍までいけます(FXより高い・・・)。