櫻井翔くんのドラマで高校生から聞かれて困るというシーンがありましたが、中高生は何のために数学や英語、古文などの勉強をしなければならないのでしょうか…
学校の勉強は社会にでて役に立つのか?
数学や英語、国語などは実際に社会にでて役に立ったかな、、と改めて考えてみるとあまり役にたったという印象はありません。
ただ、まったく役に立たなかったのか、、と聞かれるとそういうわけでもない気もします。
知識という点ではところどころで役にたっている感じもあります。
科目ごとのお役立ち度は仕事の内容や業種によって異なるでしょう。
商社や輸出産業であれば英語も役に立つでしょう。
ただ、内需向けの産業である我々のような仕事ではほぼでてきたことはありません。
数学も…微分積分や確率統計的なものは投資運用会社で証券分析などをやる場合には関係するかもしれませんが、今のところ四則演算しかほとんど関係してきません。
国語…微妙ですね、作者の意図とか全然。
いい学校に入っていい会社に入れば幸せか?
ドラマの中では櫻井君の最初のほうの答えではいい大学に行って、いい会社にはいればそこそこいい人生を送れるかもしれない、、と言っていました。
確かにそうです。
社会の評価がいい学校に入って、学生に人気のあるいい会社に入ったからと言っていい人生が保証されるわけではありません。
働きすぎで心を病んでしまう人や、過労死してしまう人もいます。
では、そこそこの大学に入って、そこそこの会社でそこそこの給料であっても幸せという人もたくさんいると思います。
年収500万円くらいが一番幸福度が高いという調査結果もあるようです。
それでも学校の勉強くらいはできたほうがいい
学校の勉強くらいできないと社会にでて苦労するというのが自分としての正直な考えです。
学校の試験勉強というのは税理士などの法律や会計の専門家にとって必要なスキルが詰まっています。
机に向かって勉強する、過去の傾向を調べて戦略をたてて準備をする、試験本番に向けて最後まで努力する、、こういったことは基本スキルであり、当然身につけていないといけないものです。
英数国とは知識の内容は変わるかもしれませんが、やっていることは同じです。
子供のころから時間をかけて、ホワイトカラーとして必要となるスキルをトレーニングで身に着け、時々テストを受けているのです。
自分も20以上の資格試験に合格していますが、最終的にこういったスキルが完成したのは税理士試験の時期だと思いますが、基本的には中学生くらいからの学校の勉強が基礎になっていると思います。
赤本を読んで、自分の得意な教科や出題傾向にあった学校を受験するということを大学受験でもやるわけです。
結果的に大学受験では現役で合格することができましたが、受験した大学がすべて合格したわけではなくたまたま自分の強みに合致していた大学に合格できただけの話です。
人生は戦略的に、要領よく実行すべき
勤勉が美徳、努力やプロセスが大事、、なんていうのは部活動くらいの話です。
実社会では結果が全てです。ただ、失敗してはダメということもありません。
失敗から学べばそれでいいのです。
結論は大学受験レベルというのは、あとから振り返ると大したことはありません。
たかが17、18歳の時点での背比べといえます。
人生100年時代でのわずか5分の1の時点での途中経過でしかないのです。
まずは夢を描き、勉強をする、ゴールにむけて努力をする習慣をつけること、それを日々の行動につなげること、このスキルをこの時期にしっかりと身に着けることが大事だと思います。
そういう意味では学校の勉強くらいできないと、、大学受験くらいはやり切らないと、、人生は厳しいという話なのです。
子供には現実を見せないほうがいい、、失敗しないように先回りしてあげたほうがいい、、というのは本当の教育ではないように思います。
なんていうと、勉強ができて、そこそこ仕事ができるから上から言いやがって、、と怒られそうですけどね。