1.ラフ・ラフ着色
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[1]新規キャンバスの作成
[2]ラフ案の作成
[3]ラフ案に着色
[4]下描き
[1]新規キャンバスの作成
CLIP STUDIO PAINTを起動し、上部の[ファイル]メニュー→[新規]を選択します。
表示される[新規]ダイアログで、[サイズ]→A4、[解像度]→350、[用紙色]→白に設定し、最後に[OK]をクリックして新規キャンバスを作成します。
[2]ラフ案の作成
「CLIP STUDIO」の「素材をさがす」でダウンロードした「やわらか鉛筆」(作者:kamiyoshiさん)ブラシを使用します。
[ブラシサイズ]を17pxくらいに設定して、ざっくりとラフを描いていきます。
ラフで使用するブラシの種類は、そのときに自分が描きやすいものを使用しているため変わることもあります。
▼使用サブツール[やわらか鉛筆]
※CLIP STUDIO PAINTで使用する素材を探すときは、CLIP STUDIO の「素材をさがす」で検索ボックスに素材名を入力して検索してください。
今回は『紅葉と制服』をテーマにしてラフを3案作成してみました。
日本の四季の移ろいは、落ち着いた色合いの制服の女の子に似合うだろうなと思ったからです。
3案ともキャラクターの見た目はほぼ同じ黒髪ロングの女の子ですが、画面全体の雰囲気で差をつけてみました。
A:はらはらと落ちていく紅葉と風にたなびく髪の毛で動きがあるイメージ
B:窓辺でくつろぐポーズと肩にかかる髪で少ししっとりした甘めのイメージ
C:窓枠から光と影が差しこむ少し大人っぽいイメージ
(左からラフA、ラフB、ラフC)
女の子を描くときは、私が「女の子のここが可愛い!」と思うポイントを画面のなかに複数入れるようにしていて、見た方にもそれぞれの「カワイイ」を発見していただけたら嬉しいし楽しいなと思って描いています。
ラフのレイヤーは、案ごとに[レイヤーフォルダー]を作成し、別に格納しておきます。
POINT
レイヤーやレイヤーフォルダーは、それぞれ[レイヤー]パレットの下部のボタンをクリックして作成するか、または[レイヤー]メニューから選択して作成できます。
①新規ラスターレイヤーを作成
②新規レイヤーフォルダーを作成
レイヤーはドラッグ&ドロップで上下の重なり順を変更できます。また、レイヤーフォルダーにドラッグ&ドロップで格納できます。
※レイヤーの種類について詳しくは、機能解説トラの巻「レイヤーの種類1 ラスターとベクター」、「レイヤーの種類2 様々なレイヤー」を参照してください。
[3]ラフ案の着色
「ラフA~C」それぞれの線画の下に新規レイヤーを作成し、ラフをざっと着色します。
ラフの段階で簡単に着色しておき大体のイメージを固めておくと、塗り進めていく時に作業しやすいです。
キャラクターと背景の彩色は、後から色の調整がしやすいように、それぞれ新規レイヤーを作成して分けて塗っておきます。
これらラフ3案を比較検討し、今回は秋の落ち着いた感じが漂う「ラフA」の構図を採用することにしました。
「ラフB」、「ラフC」のレイヤーフォルダーは削除し、「ラフA」だけ残ったlipファイルを別名で保存して作業を進めます。
[4]下描き
構図が決まりましたら、下描き用にラフを加筆修正していきます。
まず、ラフの「色」フォルダーと、「ラフ線」レイヤーを選択し、レイヤーの不透明度を16%くらいに下げます。
POINT
レイヤーの不透明度は、[レイヤー]パレットの上部にあるスライダーで、選択中のレイヤーまたはレイヤーフォルダーの不透明度を調整します。
「線」レイヤーの上に新規レイヤーを作成し、構図ラフを参考にして、「やわらか鉛筆」ブラシで描いていきます。
下描きの際、女の子は顔と体の曲線部分に特に目が行くので、ラフで良かったなと思う線はできるだけそのまま採用するようにしています。手指や、口元、目元は少しの変化で表情に違いが出てくるので、下描きでは大体の位置を決める程度に描いています。
制服はセーラー服か、ブレザーか迷いましたが、画面の中心部にスカーフを配置することでイラストを見た人の目線を誘導したかったのと、少し古風な雰囲気が欲しかったので、セーラー服にしました。
下描きの線画はキャラクターと背景でレイヤー分けしておきます。
今回は、「女の子」「枠」「教室」でレイヤーを分けました。
修正した線に合わせて、彩色部分も修正しておきます。
これで下描きは終わりです。
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