2017-10-29

人生で初めてセフレができた話

皆さんにはセフレいたことはあるだろうか。

私にはいたことがない。正確に言うと、数週間前まではなかった。


先日職場の後輩Yとたまたま恋愛の話になった。彼女は同僚の男性半年ほど片思いをしているらしかった。

そして、それとは別にセフレがいることを教えてくれた。

「お互い好きにはならない」という約束で、付き合わずセックスだけする関係

Yはそのセフレについて、セックスの相性がいいだけでなく、顔がかっこいいことや自分が唯一素を出して甘えられる存在であること、そしてセフレという関係がとても便利であるということを語ってくれた。

私はその話を聞きセフレも悪くないとは思ったが、自分には縁のない話だと感じていた。


今月の初めごろに職場飲み会があった。私はいつになく酔っ払ってしまい、あっさり終電を逃した。

二次会が終わる頃には女性は皆帰ってしまい、最後に残ったのは男性数名と私だった。

その日の飲み会職場の近くで行われていたが、私の家は職場から遠くとてもタクシーで帰れる距離ではなかった。

私は近くに住む友人に泊めてもらおうと連絡をとろうとしたが、一つ下の後輩Aくんが泊めてくれると申し出てきた。

男性の家に泊まるなんて…と思ったが、Aくんはおっとりとして優しく、とても夜中に襲ってきそうなタイプには見えなかったので(あと酔っていて判断力も鈍っていたし正直友人に頼むのも面倒だった)、泊めてもらうことにした。

彼の家で寝る前におしゃべりしていると恋愛話題になり、酔っていたからか話が発展してどんなセックスが好きかという話になった。

やけに盛り上がり、Aくんが自分の好きな体位説明するため私にポーズをとらせたりしてふざけているうちに(まあ予想はつくと思うが)本当にセックスし始めてしまった。私の予想に反して彼は情熱的で、普段のおっとりとした様子から想像もできない激しいセックスに驚いた。

そして私は彼にハマってしまい、結局その後も数回彼の家に行ってセックスしてしまった。

1回目はうっかりしてしまったという感じだったが、2回目からはお互い「セフレ」として認識していたと思う。

初めてできたセフレに、正直私は浮かれていた。Aくんは見た目もなかなかイケメンセックスも最高に上手だった。

それだけでなく、二人で会う時の彼は職場で会う時よりもユーモラスで親しみやすく、話していても楽しかった。

そして家に行く度おいしい手料理を振舞ってくれるのもかなり気に入っていた。


Aくんの家に3回ほど行った頃に、例の後輩の女の子Yと男性の先輩と3人で飲みに行くことになった。

職場の話をする中で時折Aくんの話にもなったが、私は彼との関係がバレないよう慎重に会話した。

その後、恋愛における男女の違いの話になった。話しているうちに議論ヒートアップし、先輩が女性2人と男性1人では意見バランスが悪いから誰か男性を呼び出そうと言い出した。

そこでYがAくんを呼ぶと言って彼に電話をかけ始めた。

目の前でYがAくんと電話で話すのを見ていると、何か違和感を感じた。

YがAくんと仲がいいのは前から知っていたが、何の躊躇もなくいきなり電話をかけられるものだろうか?

彼が近所に住んでいるとはいえ、22時を回った夜中に今から来いという電話を。それも先輩に言われたわけでもなく自ら進んで。

そしてなにより、話し方がやけに親しげ…というか甘えている。

私は突然ピンと来て、先輩に少しだけ席を外してもらうようお願いした。

電話を切ったYに私は聞いた。

「あのさ、Yちゃん、Aくんと…した?」

「え?えっと……はいしました」

「前に言ってたセフレって、Aくんのこと?」

「えへへへ、そうです。なんでわかったんですか?」



 セ フ レ か ぶ っ て た 。



その瞬間私の脳内で数々の記憶フラッシュバックした。

仕事中、数分間だけ席を外して戻って来たYが「今日セフレと会うことになりました」とこっそり私に伝えて来たこと。

職場女性の中で誰がタイプかという話をAくんとした時、どう見てもかわいい部類に入るYについてAくんが「かわいくない」と評して不思議に思ったこと。

AくんがYの片思い相手について「Yちゃんが○○くんのことかっこいいって言ってた」とうっかり私に言ってしまい慌てていたこと(その時私はすでにYから聞いていたが知らないふりをした)。

その後私がYに、Aくんが彼女の同僚への片思いに気づいていることを伝えた時、Yが特に驚いた様子もなく「Aくんにはけっこう色々しゃべってるんです」と言ったこと。

そしてついさっき、飲み会の途中、Yが「Aくんは料理が上手だから」と言っていたこと。

すべての点が突然私の頭の中でつながり線になった。

AくんはYとも私ともセフレ関係を結んでいたのだ。



その後飲み会が終わるまで私がまったく会話に集中できなかったことは言うまでもない。

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