すごいぜ!後輩たち!常翔学園高校軽音楽部が紡ぎ続けた16年 その6
みてみて!うちの部活!
2016/11/09
常翔学園高校 軽音楽部 その6
常翔学園の軽音楽部の16年間の歩みをじっと見つめていた学校の大先輩がいる。
日本だけでなく、アジアを中心に、世界で活動を続ける「ロックバンドおかん」のギターを担当するYOUさんだ。
隠れバンドがステージに上がるのは学園祭のときだけ。仕方ないかな
YOUさんは、16年前、「軽音がやりたい!」と思い立ったメンバーの一人だった。
「まだ大工大高校だった頃でした。僕は中学のころからバンドを組んでギターをさわっていたのですが、高校でも軽音がやりたいと、仲間で集まったんです。
部活にしてほしいと、学校にもかけあいましたが、だめでした。
今でも、教育現場ではロックへの風当たりはきついです。ましてや16年前ですから、エレキギターやロックは不良のやるもの、というイメージがあったんですね。
仕方なく放課後に仲間が集まって、外のスタジオを借りて練習をしていました。
隠れバンドがステージに上がるのは、学園祭のときだけ。仕方ないかな、と思っていました」
ロックバンド おかんの誕生
YOUさんは、その後も音楽活動をする。コピーバンドから始まって、独自の音楽性を追求するようになっていった。
でも、音楽で生活はできなかった。
「大学に進んで、卒業後はバイトをしながら音楽活動をするつもりだったのですが、大学の教官が僕の活動に理解をしてくれて、大学院で研究をしながらバンド活動をしました。専攻は表面物性工学です。2009年になって、ようやく音楽で食べていけるようになりました」
僕にできることあるなら全部やるわ!
「ずっと、軽音には顔を出していなかったのですが、去年、学校に報告をしてCDを寄贈したら、学校に呼んでくれるようになりました。
また起業探求の授業の一環として、大阪城のライブにも生徒たちが来てくれて、また軽音楽部との縁ができたんです。
同好会に昇格したライブでは、生徒たちがみんな泣いていました。それを見て、”僕にできることあるなら全部やるわ!”って言ったんです。部室にはギターアンプがなかったのですが、メーカーに言って安くして、僕が寄贈させてもらいました。
日本だけでなく、アジアなど世界でもライブをやっているので、来れるときはめったにないんですが、来たときはギターの指導をさせてもらっています。
後輩たちは、本当にすごいと思います。刺激になりますし、これからも応援します!」
それぞれの夢を追いかけて
YOUさんは、途絶えていた「水都祭」の復興にも尽力している。母校や地域の活動にも積極的に参加しているのだ。
常翔学園軽音楽部の生徒たちは、先輩の活躍をまぶしい目で見つめながら、それぞれの夢を追いかけているのだ。