ネット通販が普及した現在、荷物を届けてくれる配達員さんとは馴染みとなっている人も多いだろう。
引きこもりがちな私の場合、その日した人間との会話が配達員さんだけということもある。「ここにサインお願いします」と声を掛けられ、「はい!」これだけだ。それでも一応口から音声を発する機会をいただけるわけだし、配達員さんにはいろんな意味で感謝しているわけだよ。
雨の日も風の日も、私のもとに真っ先に駆け付けてくれる人なんて、配達員さんくらいしかいないわけだしね...おっとしんみりしちゃったようだね。
てことでまあ、毎日頑張っている配達員さんだけど、こんな楽しみもあるという。
アメリカ大手運送会社UPS社の配達員さんの中には動物好きな人も多く、配達先にいる動物とのふれあいを楽しみにしているのだそうだ。
彼らが配達先に到着すると、ちぎれんばかりに尻尾を振り、お出迎えしてくれる犬には心底癒されるという。
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配達員と犬の触れ合いを記録するフェイスブックページを設立
犬の純粋無垢な喜びようをみると、今日も一日がんばるぞー!って意欲が湧いてくるという。いつもあたたかく出迎えてくれる犬たちのために犬用のおやつを持参する配達員もいるという。
UPS社の配達員、ショーン・マッカレンさんは大の動物好き、犬好きである。そこで彼はUPS Dogsというフェイスブックページを作り上げた。
ここには、UPSの配達員が配達先で仲良くなった動物たちの交遊録を自由に投稿することができる。
ページができるやいなや、たくさんの配達員から、動物たちとの触れ合いを撮影した写真が次々と投稿されていったのである。
imege credit:Facebook
UPS社はアメリカの大手貨物運送会社、つまりアメリカ全土にスタッフがいることになる。(現在は世界200か国以上の国と地域で一日あたり1400万個以上の荷物を扱っている。)
おなじみの茶色いトラックでやってくる彼らは、日々の運送ルートをひた走りお届け物をみんなの元へ届けるのが任務。毎週のようにやってくる彼らと犬たちが顔見知りになり、友情を結ぶことは珍しくないのだ。
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UPS Dogsを見ると、全米各地のドライバーたちがルート上で会う犬たちと撮った数々の微笑ましい写真がたくさん投稿されているのがわかる。
「クッキーほしい子寄っといで!」
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「おりこうさんのニキータ。雨の中、辛抱強く待ってくれていた。制服のポケットにおいしいもの入ってるかもね!」
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顧客の家にいる犬たちとドライバーたちは何年も付き合うこととなる。犬は一番のお客様だ。雨の日も風の日も真っ先にドライバーたちの到着を待ってくれるのだから。
「ルビーは全く目が見えない。だけれどもトラックの音を聞くとおやつをねだりに走ってくるんだよ!」
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「新人社員を紹介します。何とも立派なシェパード2匹。普段はあまり車内でこの子達と写真など撮れないのでうれしいシャッターチャンスでした!」
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「3匹も!10分間の休憩をとったら母犬に連れられて2匹の子犬がやってきたよ。しっぽをふってたくさんキスをしてくれた!その後はビスケットタイム!」
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マッカレンさんによって作られたUPS Dogsだが、ネット上で話題となり1人では管理しきれなくなったので、今では更新作業を手伝ってもらっているとのこと。
「新しい友達クリスと!クリス、出演ありがとう!」
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UPSドライバーが仲良くなるのは何も犬だけに限ったことではない。ヤギたちもやってきた!
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このページはUPS本社は一切かかわっていないそうだが、本社の広報は「ドライバーたちが二本足の顧客の皆様とも四本足のお客様とも良い関係を築けているのは素晴らしいことだと思います。」とコメントしている。
「こちらはジャックス、ブルドッグらしく鼻息と愛情がたっぷり!」
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「何か月も家の中から聞こえてくる声を聞くばかりだったけど、ついに今日2匹に会えたよ!こちらはステラとゼウス。2匹とも元保護犬だそうだ。」
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「こちらはバディ。飼い主さんによるとバディは私のことが大好きらしい。いつもこちらのお宅に立ち寄るとバディのために休憩するよ。バディに会えると今日はいい日だったって思えるんだ!」
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「じっと見つめるタイプ」
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従業員の一人、ジェフ・スキャンダーは「お客様のことはよく存じ上げているつもりですが、実はそれ以上にお客様の愛犬たちと親密だと思うときがあります。」と語った。
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仕事の最中、トラックから降りた途端に出会う純真無垢な瞳と、無条件の愛情。これがこの仕事の醍醐味なのかもしれない。
「トラックからおやつを出すのをじっと待ついい子なんだ。」
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「段ボール半分のおやつがここで消えそうだ!」
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犬ばっかり?そんなことはない。ドライバーたちは犬以外の生き物とも友達になっている。
「猫だってかわいがられたいよね」
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「ギズモとレオはうちのドライバーが大好き」
imege credit:Facebook
imege credit:Facebook
このフェイスブックページには様々なコメントが寄せられている。
つまり毎日天国に荷物を配送してるってこと?
17年間UPSでドライバーをしてきて10年間同じエリアで走り続けてきた。子犬の時から成長を見守ってきた犬たちがぼくより先に天国に行くのも見届けてきた。犬たちが大好きだよ。おやつをあげるとうれしそうにするんだ。最近はトラックの音を覚えてくれたみたいだよ。僕のエリアの犬たちは本当に最高なんだ。
私の家に来てくれるドライバーは毎回うちの5匹の犬たちにおやつをくれるのよ!犬たちもUPSトラックを見るとまるでアイスクリーム屋さんが来た子供みたいに喜ぶの。時間がなくて寄れない時は郵便物をまとめる輪ゴムにおやつを挟んでおいてくれるのよ。去年は犬たちのためにクリスマスカードまでくれたの。本当に思いやりのある愛情深い人だわ。
ドラッグストアで働いてた時、配達係りの人が毎日犬のおやつを買っていくので「どんな種類の犬を飼ってるんだい?」って聞いたことがある。そしたら、「配達エリアに20種類くらいの犬たちがいるんだ!」って言ってたっけ。
私の夫もUPS社のドライバーよ。彼は毎日毛もじゃのお友達へのおやつを持っていくのを忘れないわ。ガレージには犬用おやつがいっぱいよ。
うちの犬を大好きなドライバーがいるわ!どんな時でも通り過ぎる時、絶対トラックを止めて挨拶してくれるの。私にというより、主に愛犬のスキットルにね!
配達員の人が来ると、通り中の犬が大喜びで吠えるんだよね。うちの子は吠えはしないけど、撫でてほしくてフェンスの中に顔を突っ込んで待ってるのよね。
ペットたちが出迎えてくれるから頑張れるという配達員。またもしペットに異変があっても配達員たちが真っ先に気が付いてくれることだろう。毎日配達エリアを回るの大変な仕事だが、動物たちとの触れ合いのおかげで単調な仕事が楽しいものになっているようだ。
もちろん動物が嫌いな配達員さんだっている。みんな違って当たり前なのだから、そういう配達員さんのルートにある家の人は気遣ってあげようね。
via: Bored Panda/Facebook/などtranslated by kokarimushi / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
車内に入って来ちゃう子たちホント可愛い。
2. 匿名処理班
> 引きこもりがちな私の場合、その日した人間との会話が配達員さんだけということもある
大丈夫。泣いてない(俺が
3. 匿名処理班
おやつ代は経費で落ちるのかな?
犬がみんな配達員さん大好き!て顔で和むわ~
4. 匿名処理班
日本の配達員さんは常に忙しそうだけど、こういう楽しみはあるのかな?
5. 匿名処理班
配達ノルマが厳しくて庭が狭い日本じゃ無理でしょうね。
それにもしこういう事したら、会社から遊んでんじゃねえって怒られそう。
6. 匿名処理班
人んちの犬におやつやってもいい文化だと、やっぱりいろいろ違うんじゃないだろうかと思ったりした。
仕事がきつくても犬好きな人にとっては楽しい仕事かも。でもおやつポケットマネーだろうしなあ。
7. 匿名処理班
他サイトで殺伐としたニュースばかり読んでいたのもあって胸がジーンとしてしまったよ
8.
9. 匿名処理班
日本でこんなことやったら客以外の善意の第三者(笑)からクレーム来そう...。さすが自由の国アメリカ。飼い主・動物・配達員の三者が三者ともいい関係築けてる。
10. 匿名処理班
これは笑顔になるなぁ!
11. 匿名処理班
家に庭があることが当たり前のアメリカならではって感じだなぁ
こういうとこは本当うらやましい!
12. 匿名処理班
>ちぎれんばかりに尻尾を振り、お出迎えしてくれる犬には心底癒されるという。
ここに投稿された画像を見たワテらも癒されまくりでっせ
癒やしのおすそ分けいただきました。
13. 匿名処理班
4枚目の写真が好き。
ワンコの濡れ具合からずっと待ってたんじゃなくてお出迎えしたんだろうね。
配達員の日頃のほっこりのおすそわけでも充分笑顔になったw
14. 匿名処理班
実家のネコたちは、いつもモフモフしてくれる
クロネコの兄ちゃんが大好き。
足音を聞きつけると玄関で整列して待っていて、
玄関に入ってくると足元に擦り寄ってくw
15. 匿名処理班
こんなやり甲斐があれば自然と効率もやる気も上がってくるんだろうね
日本じゃ難しいかな…
16. 匿名処理班
※14
うちの犬も新聞の集金のおねーさんが来ると毎回大興奮だわ
おねーさんが可愛がってくれるから
17. 匿名処理班
うちの犬もクロネコヤマトと郵便のおじさんに可愛がられてる
私がサインしてる間、ずっと撫でてもらって嬉しそうにしてるよ
18. 匿名処理班
※5
公共やお客への妨げや迷惑行為になってなければ、別に会社は怒んないと思うよ。
逆に、フレンドリーなイメージをお客に持たれる良い宣伝になる。
日本の企業の分単位のお届けやお客を優先しすぎて社員を酷使する環境の方が
安全労働基準云々で会社が国から怒られる。
19.
20. 匿名処理班
うちの犬もナデナデしてもらって喜んでる。
たまに爆睡してて、出て行かないと残念がられる。
「わんちゃんこんにちは~」って毎回言ってくれる人も居るし、
うちに來る配達員さんは、動物好きが多いみたい。
21. 匿名処理班
日本でも動物が好きな人は遊んでいくよ
田舎だからかもしれないけど
もちろん、時間に余裕があるときだけだと思うけどね
22. 匿名処理班
犬に噛まれがちな俺には難しい仕事みたいだな
23. 匿名処理班
うちの猫も郵便屋さんがくるとお腹を出して撫でてもらってるよ。猫が飼いたいけど飼えないらしく、よくモフってく
24. 匿名処理班
FedEx Cats「ひらめいた!」
25. 匿名処理班
※22
強く生�
26. 匿名処理班
お客さんも配達員さんもモフられる動物たちもみんな幸せ
27. 匿名処理班
郵便局で配達のバイトしてた時、
見知ってる犬からすら配達中吠えられたw
あれはなんでだったんだろう・・・w
28. 匿名処理班
実家の柴犬も犬好きな配達員さんによくかまってもらってるらしい
アメリカじゃないから、犬とは柵ごしだけど
29. 匿名処理班
うちに来るクロネコのおじさんも猫好きみたいで、うちの猫に挨拶してくれるんだけど、うちの猫はビビリですぐ逃げちゃうんだよな
おじさんしょんぼりしてるから、もう少し慣れてくれんかなー
私が抱っこしながらだと撫でられるの満更でもない感じなのに
30. 匿名処理班
勝手に餌やられるのは正直困るんだけどな
31. 匿名処理班
昔配達先のお家が柴犬の仔犬飼い出して
会いに行けるの楽しみにしてた 可愛くてね~それから5年で転職したがある日ふとあの柴犬元気してるかな~と一目見たくて前の道歩いてみたら貼り紙が…『今まで可愛がっていただきありがとうございました』と
日付みたら僕が見に行く一週間前散歩から帰ってきて急死したみたい
涙が止まらなかった
32. 匿名処理班
広報のコメント好きだわ~
33. 匿名処理班
読んでると、結局犬たちの目当てはオヤツなのねw
34. 匿名処理班
気のせいかな、トップ画が一瞬ビリー兄貴に見えた。
35. 匿名処理班
SNSって、本来こういう使い方を
されるべきだよね!良いなあ。
36. 匿名処理班
こうゆう気持ちの余裕大事だと思う。この間、近所のコンビニで朝、本日の仕事の打ち合わせをする、トラックの運転手さんが、14年間隣にワンコを乗せて仕事してると聞いたよ。合わせてもらったけど、大人しくて可愛い子で、発車すると前を見て乗車サポート頑張ります!って感じだったよ。