脱サラして数年、いまだから言える伝えたいことを、今回5つの章にまとめました。
これから脱サラや退学をしたい、またはその直後の人は、ぜひご一読ください。
①Aを辞めたからといってBを盲信してはいけない
みなさん「勇気を出して辞めたから今の選択は間違ってない」と思いこんでませんか?
残念ながら、選択を誤れば大きな視点で見た時に「同じ」という場合が多々あります。
同じようなイメージで、最近「自由に生きる」という言葉を聞いたことはありませんか?
でもそれは「選択の自由」として実は「元から存在してたこと」ですよと伝えたいです。
「好きなことで生きる」も同様で、別に会社員でも学生でも好きなことは選べます。
逆に会社や学校が嫌いだとしたら、単純に「ちゃんと選んでなかっただけ」ですね。
つまり「自分の選択ミス」なのです。これは生きているかぎり、一生続く問題です。
・確認しよう→「辞める前と同じ、またはもっと酷くなってないか?」
ぼくは圧倒的ホワイト企業で「10年」もの長いあいだ働いたことがあるため、
「ブラックな企業や上司や先輩」というものが「一体どういうものなのか」わかります。
一言で表現すれば「人は自然体でいればいるほどブラックになる」ということです。
つまり「性悪説」ではなく「性黒説」ですね。
ぼくの前職場は、1万人が時間通りに出社し、1万人が秒単位の仕事をしてました。
強烈な「秩序」があったこそ、高額な給料と福利厚生が可能だったという客観的な事実。
結局、ホワイトも秩序に針を振り切った「極端な結果」なのです。
逆に言えば、フリーランスはブラックが「前提」というスタートということですね。
気を抜けば、以前より酷い環境に陥ってしまう可能性は「無限大」にあります。
②以前より冷静になって毎日の軌道修正が大切
心身が追い詰められ「とても冷静じゃいられなかった」という場合もあると思います。
というかぼく自身が「うつ」と「不眠」に悩まされて、非常に支離滅裂な状態でした。
でも振り返ればそういう時こそ「冷静さ」と「素直さ」を失ってはいけないと感じます。
何故ならぼくはそれらを失った結果、自我がひたすらに「肥大」し続け…。
危うく「ソシオパス」という状態になるところだった、と考えているからです。
・確認しよう→「ソシオパス(社会病質者)になってないか?7つの兆候」
このような「定義」があると知った瞬間、いろんな意味で驚きました。
何故なら、ぼく自身も「冷静さを失ってる時にその7つの兆候があった」からです。
1. 衝動的に嘘を吐く(特に理由はない)
2. 感情的無関心(誰かを傷つけたりしても何も感じてない)
3. ナルシシズム(自慢したり自分のことを話す)
4. 見境なし(何かをやらかしても逃げおおせると考えている)
5. キレやすい(物事が思い通りに進まないとカッと頭に血がのぼる)
6. 他人を操作しようとする(帰結にまったく関心がない)
7. 友達が次々と変わる(本性がバレてもまた新たな友達を獲得する)
※詳しい内容はの引用元のカラパイアさんの記事をご覧ください。
サイコパスと違い、このソシオパスは「後天的になる可能性がある」のが怖い…。
というか、極端な言論や行動で「SNSのスター」になってしまった人たちが、
「どんどんこの7つの兆候を出していってる」のが、さらに恐怖を募らせます。
そうか、ぼくもこのソシオパスになりかけてたのか…。冷静になって、ゾッとしました。
そもそも何故ぼくは冷静さを失ったのか?掘り下げてみると、次の原因が浮かびました。
それは「実名顔出し」です。そのことから、ぼくは次のように考えています。
③実名顔出しでネットを利用する必要は全く無い
芸能人やアスリート、著名人の実名顔出し、パッと見はとても「カッコ良い」ですよね。
でも有名になることは「2度と元に戻れない非可逆的な行動」という事実があります。
ぼくはそのことに途中で気付き、焦り、どんどん自我が肥大化し、冷静さを失いました。
そういった経験から、ネット上で実名顔出しすることは、残念ながら今の世の中では
「得るもの」より「失うもの」のほうがまだまだ圧倒的に「多い」のが現状です。
「前者が増える保証はまったく無い」し、承認欲求を満たす理由のためだけに
「後者を見て見ぬふり」することだけは、やめておいたほうが良いと思います。
・確認しよう→「自分のその発言はどのような影響があるのか?」
ちなみに脱サラ後に出会った「ガチなお金持ち」さんたちは共通して、
「決して必要以上に目立とうとしない」ということを徹底されていましたので、
そういった意味では「ネット上で実名顔出し」するような人間は、
あくまで「傾奇者」であると自覚していたほうが良さげだなぁと思いましたね。
とりあえず、自分を等身大以上に見せたいとか、リア充に盛りたいとか…。
そんな浅はかな理由で個人情報を安売りすると、気が付いた時には全身が
「デジタルの入れ墨だらけ」になっていますので、覚悟しておいたほうが良いです。
④応援されても調子に乗ったらすぐに信用を失う
今年は有名企業の不祥事が相次いでますね。どこもかしも嘘だらけです。
世間は表面だけがキラキラした「ブランド」だけでは、もう信用してくれないでしょう。
この点は、一時期ネットでも流行った「セルフブランディング」という言葉も同じです。
顧客が多いほど、SNSのフォロワー数が多いほど、ファンの数は多ければ多いほど、
調子に乗ってしまった時に「諸刃の剣」になる可能性も同時に大きくなります。
・確認しよう→「外側の数字と内側の中身をごちゃ混ぜにしてないか?」
例えばブログのPV数も「炎上ネタ」で得た数字は「質が悪い」ですよね。
そういう「内側」の中身を考えずに「◯◯PV達成!」とか、本当に軽率な発言でした。
マジで一度ガチで怒らせてしまった人の粘着力はハンパないです。ぼくが保証します。
だから今のぼくの合言葉は坂爪圭吾さんの名言でもある「調子に乗ったら即死」ですね。
⑤別にまた会社員や学生に戻っても良い
ぼくは前述の通り、1万人も出入りする職場で10年働いていた経験のおかげで、
自分の自覚以上にコミュニケーション能力などのスキルを持ってる「らしい」です。
ぼくのこれまでの経験を評価してくれる人が「今ならまだいた」んですよね。
それらを捨て、ネットで極端なオピニオンを書くことは損でしか無かったということ。
嫌われる勇気を勘違いしてたということ。でも今ならまだ、やり直せそうなのです。
ただしこれは「大きな炎上をしてなかった場合のみ可能」ということになりますね。
なぜなら試験管が名前を検索した時、トップに炎上が出たら、やはり厳しいですから。
・確認しよう→「本来は必要ないはずの敵を作ろうとしてないか?」
定年を迎える前に会社を辞めたり、卒業を迎える前に学校を辞めたりすると、
かなりの確率で「自意識過剰」かつ「過保護」になってしまうと思います。
これ以上心が傷ついたら危ないという防衛本能からだとは思いますが、
どうか冷静になって、軽々しく誰かを「敵」と認定しないことをオススメいたします。
ネット上に記録が全部残り、あなたの可能性を潰し、不利にする可能性を認めましょう。
特に「誰かのやりかたを盲信してしまう」場合が、その失敗に陥る危険があります。
「人は人」で「自分は自分」であるという、大前提を忘れないようにしましょう。
まとめ:常に新しい勉強をして「冷静」でいるようにしよう!
「騙された!」とか「裏切られた!」など声高らかに叫びたくなる様な状況って、
結構な割合で「自分の知識や経験の不足による勘違いや先走りだった」んですよね。
つまり結局のところ「勉強とは冷静でいるために必要なこと」なんだなぁと思いました。
だからぼくはもう何も信じません。信じずに、新しいことを勉強し続けます。
それが唯一ぼくが「冷静」さを保つことができる手段だと、やっと腑に落ちましたから。