血液中の微量元素でがん早期診断へ 検査方法開発

血液中の微量元素でがん早期診断へ 検査方法開発
血液に含まれる微量の元素を分析することで5種類のがんを早期に診断できる可能性のある新たな検査方法を開発したと、千葉県がんセンターなどで作る研究グループが発表しました。
この検査方法は、千葉県がんセンターや神奈川県立がんセンターなどの研究グループが開発し、27日、千葉県庁で発表しました。

それによりますと、研究グループがおよそ1500人分の血液を調べたところ、がん患者と健康な人で含まれるナトリウムやマグネシウムなど17の微量元素の割合が違うことがわかったということです。
さらに、その割合の違いを詳しく分析したところ、すい臓がんや大腸がんなど5種類については、どの「がん」ができているかを90%近くの確率で診断できたとしています。

これをもとにした新たな検査方法では、採取する血液の量が5ミリリットル前後と少量で済み、コストも低く抑えられるということで、がんが進行していなくても診断が可能だということです。

千葉県がんセンター研究所の永瀬浩喜所長は「がんができる可能性があるという段階でも診断できるように、今後、研究を進めていきたい」と話しています。
研究グループでは、再来年の実用化を目指すことにしています。
血液中の微量元素でがん早期診断へ 検査方法開発

血液中の微量元素でがん早期診断へ 検査方法開発

血液に含まれる微量の元素を分析することで5種類のがんを早期に診断できる可能性のある新たな検査方法を開発したと、千葉県がんセンターなどで作る研究グループが発表しました。

この検査方法は、千葉県がんセンターや神奈川県立がんセンターなどの研究グループが開発し、27日、千葉県庁で発表しました。

それによりますと、研究グループがおよそ1500人分の血液を調べたところ、がん患者と健康な人で含まれるナトリウムやマグネシウムなど17の微量元素の割合が違うことがわかったということです。
さらに、その割合の違いを詳しく分析したところ、すい臓がんや大腸がんなど5種類については、どの「がん」ができているかを90%近くの確率で診断できたとしています。

これをもとにした新たな検査方法では、採取する血液の量が5ミリリットル前後と少量で済み、コストも低く抑えられるということで、がんが進行していなくても診断が可能だということです。

千葉県がんセンター研究所の永瀬浩喜所長は「がんができる可能性があるという段階でも診断できるように、今後、研究を進めていきたい」と話しています。
研究グループでは、再来年の実用化を目指すことにしています。