(2017年10月13日 アルツハイマー型認知症の診断から約10年8ヶ月
可愛い花模様は洗ってでも使いたかった紀の国屋さんの芋金時の包装です。)
*水曜日(10月25日)、昼食の準備で。
仕事を辞めてからの事ですが…。
実家に行った時には、必ず昼御飯の準備をします。それでもなるべく出来る事はおママにやってもらいたい。ところが最近のおママは、私におまかせ気分なのです。
私がキャベツを切ろうとしますと、おママは隣に立ってニコニコしていました。
「あなた、わるいわ。そんなことしてもらって。」
そう言うので、おママはキャベツを切りたいのかと思いました。
「お母さんが切りますか?」
すると、おママの答えは芳しくありません。
「私が切るの?えー、あー、そうなの?よく分からないから、どうしようかしら。」
「お母さんが切りたいなら切ってくださいな。切りたくないなら私がやりますよ。どっちでもいいのよ。」
「やって下さい。」
どうも、やる気なし。
私が居ると手伝う気もなくなるのか、私に気を使っているのか?
月曜から貼り絵に取り組む気もないようです。
何かをやろうとする気力や考える事を放棄し始めると、
一気に症状が進みそうで不安になりました。
*お皿に取り分けてね。
おかずはチキンカツでした。
私は2枚を切り分けたのですが、うっかり11切れにしてしまいました。3人なのに…。割り切れない。
(まぁ、良いか…。)
側には相変わらず「何をしたら良いか分からない」「どうしよう」と言いながらウロウロしているおママがいます。私は温野菜サラダやご飯の温めなおしに果物を切ったり忙しいから、何気におママに頼みました。
「お母さん、チキンカツをお皿に取り分けてね。」
お返事も良く、おママは作業を始めてくれました。
頼んでから、私は11切れにしてしまった事が気になりました。
3人分のお皿に12切れを盛り付けるならおママも悩まないでしょう。
でも、11切れでした。案の定すぐに混乱したようです。
「どうしよう…。3人でしょう。数が足りないわよ。どうしたら良いのよ。」
「ごめんなさい。11切れにしちゃったから、3人とも同じ個数にはならないのよ。」
「どうして?なんでなの?」
「3個の人と4個の人がいるのよ。」
「じゃあ、どうすれば良いの?分からないわよ。」
混乱させた私が悪いけど、さっきから「分からない」を連発しているおママに少々イラッとしました。少しは落ち着いて考えて欲しいです。
記憶力は失われても、その瞬間瞬間は出来る事があるでしょう❗️
「4個の人は小さめのを4切れにして、3切れの人は大きめのにするとか、見た感じ不公平が無いように考えて取り分けて下さい。」
おママには難しいかしら?
*できた。
それで、おママは自分なりに考えて取り分けました。
⬇️こんな風です。割といい感じですね。
「ありがとう❗️」
私が声を掛けると、おママは「どういたしまして」と笑顔になりました。
すんなり同数に出来ないから、おママは余計に脳を使って、ちょっとは刺激になったかも知れません。午後はサッサと食器洗いをしてくれて、作業机に向かいました。
怪我の功名だったかしら。(^。^)
おママの貼り絵を見て下さりありがとうございました。